トルコ・反原発ドキュメンタリー映画「ニュークリア・アラトゥルカ (トルコ原子力狂騒曲)」 ❤ 制作を支援して下さい ❤

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トルコ・反原発ドキュメンタリー映画
「ニュークリア・アラトゥルカ (トルコ原子力狂騒曲)」
❤ 制作を支援して下さい ❤

Nuclear alla Turca Documentary Film Project

日本のみなさんへ。

トルコはこれまで原発建設をめざしてきましたが、現在、その実現に最も近づいています。トルコは現在、原子力エネルギー生産国になるか、それともドイツや他の先進国も予定しているように原子力をエネルギー源として認めない国になるかの分かれ道に立っています。

トルコの原発建設の危険性を指摘するのは、環境保護論者だけではありません。原子力エネルギー開発を目的とするIAEAも、トルコの原発建設の危険性を指摘しています。福島原発事故のあった2011年に行なわれた調査では、トルコ国民の65%が原発建設計画に反対でした。しかしトルコ政府は、2018年の原発建設着工、2023年までの完成をめざしています。

2010年には、トルコ初の原発を南部メルスィン県アックユ村に建設するため、ロシア政府と契約を結びました。

そして2013年には、エルドアン大統領と安倍晋三首相が、第2の原発をトルコ北部シノップ市のインジェブルン村に建設するために原子力協定を結び、日本の三菱重工とフランスのアレバが、448万kWの原発を建設することで合意しました。しかし原発建設が予定される黒海地方には地震のリスクがあります。

日本とトルコの原子力協定締結のすぐ後、日本人アートディレクターの丹下さんが原発に反対するトルコ語のビデオメッセージを制作しました。このビデオメッセージは、ソーシャルメディアを通じてトルコで急速に広がりました。このビデオメッセージを通じ、トルコの人々は福島原発事故後の日本についてよりよく知るようになりました。トルコの反原発運動は、丹下さんからの反核と連帯のメッセージに強く勇気づけられました。

■ 映画制作の目的は

「アックユ原子力発電所」の宣伝広告が作られ、学校では子供たちに原発のプロパガンダが発信されています。

このような今、私たちは原子力の過去と現在について問うべきと考えました。議論を始め、私たち自身の未来を決める権利を行使するため、映画「ニュークリア・アラトゥルカ」の制作を開始することを決めました。

私たちの目的は、手遅れになる前にトルコの人々に原子力について考えてもらい、秘密にされてきたことやトルコにおける原子力の歴史を人々に伝え、人々の原子力についての知識を高めることです。

■ このドキュメンタリーと日本との関係

1945年に広島と長崎が、人類が経験したことのない惨禍を経験したとき、トルコのメディアは、米国によって広島と長崎に投下された原爆が第二次世界大戦を終わらせたことと、ヒトラーによる独裁の崩壊と民主主義の再生を結び付けて伝えました。

佐々木禎子さんは、原爆から致命的な被害を受けた大勢の人々のうちの一人で、まだ子供でした。彼女は折り紙で千羽鶴を作りながら、健康の回復と平和を祈りました。世界的に有名なトルコの詩人ナジム・ヒクメットは彼女のことを詩に残しました。その「死んだ女の子」という詩は日本語を含む各国の言語に翻訳され、世界中の芸術家によって様々に解釈されました。

人類は自らの手で作った核の力に怯えながらも、多くの核兵器を作り続け、太平洋で核実験をくり返しました。米国が1954年にビキニ島で行なった「キャッスル・ブラボー」核実験は、広島に落とされた原爆の何倍もの威力を持っていました。そして、実験場の近くにいた何千隻もの日本の漁船が影響を受けました。東京の夢の島公園に展示されている第五福竜丸も、犠牲となった船の一つです。ナジム・ヒクメットは、このときの日本の漁師たちの悲劇についての詩も詠んでいます。

ナジム・ヒクメットがその詩を書いたのと同じ時期、トルコは米国が提唱した「アトムズ・フォー・ピース」の下で協定を結んだ初めての国となりました。トルコはそのときから、原子力を追い求めています。原発建設の夢は実現していませんが、原発を求める主張は強くなっています。

日本の元首相である菅直人は、トルコでの原発事故のリスクは高いと語り、トルコに原発建設を勧めたことを後悔しています。

独裁的なトルコの政府は、原子力に執着し続け、3番目の原発プロジェクトについても言及しています。

■ 私たちについて

このドキュメンタリー映画の監督のジャン・ジャンダンは、トルコが最初の原発建設を予定しているアックユ村を1995年に訪ねて以来、トルコの原子力の歴史について本を書くことを夢見てきました。彼はこれまでに、社会問題を扱う3つのドキュメンタリー作品、「壁」(2000)、「3 時間:トルコの大学入試」 (2008)、「私の子供」(2013)を撮影しています。

2015年にドイツのベルリンで開催された展覧会「トルコにおける抵抗の芸術」でキュレーターを務めたクリスチャン・バーグマンと、Surela Filmで「5号刑務所」 (2009)、「私の子供」(2013)、「バクル(北) 」(2015)という高い評価を受けたドキュメンタリーのプロデューサーを務めたアイシェ・チェチンバシュが、プロデューサーとして参加します。

他に、トルコの原子力に関する歴史について本を出版したフィリズ・ヤブズがコンサルタントおよび研究者として、ボアズィチ大学電気電子工学科講師のイルケエルジャンが科学顧問として参加します。

映画の中のアニメーションは、「ペンギン」という雑誌の「何でもかなう」という人気漫画の作者ジェム・ヂンレンミシュが担います。アシスタント・ディレクターはセレン・チャタルユレクリ、そしてアシスタントプロデューサーはアルダ・チルテペが務めます。撮影監督はメルイェム・ヤブズ、サウンドディレクターはオウズ・カユナクが担います。

制作は、以上の人々だけの力で実現されるわけではありません。本プロジェクトは、サポートしてくださる多くの方々の共同作業によって進められます。

■ どんな映画になるでしょうか

1986年にチェルノブイリの雲がトルコの上空に来たとき、トルコの政治家たちは、放射能が健康に悪影響を与えることはないと主張し、国民を騙そうとしました。彼らは「少量の放射能は体に良い」「放射能を帯びた紅茶はより美味しい」「放射能は骨に良い」などと発言してきました。

本作品は、このような「アラトゥルカ(トルコ風)」で不条理な、1930年代から現在までのトルコの原子力の歴史を描く、悲喜劇的ドキュメンタリー作品です。

「ニュークリア・アラトゥルカ」は、このローカルな、そしてグローバルな知られざる物語を、住人、証人、専門家、活動家、政治家ら一人ひとりから聞き出していきます。本作品は視聴覚アーカイブ資料やジェム・ヂンレンミシュのアニメーション、モーツアルトの「トルコ行進曲」を意識して作曲した「ロンド・アラトゥルカ」によって、観客たちに、考える材料や、笑い、驚きを与えるドキュメンタリー作品として制作されます。

■ 支援はどのように利用されるか?

まだプロジェクトは始まったばかりです。本プロジェクトは、研究と資料収集、シナリオ作成およびアニメーションとグラフィックス作成、資金調達の3つの方向で進行中です。
「ニュークリア・アラトゥルカ」はスポンサーを持たず、伝えたいことを自由に表現するインディペンデント作品です。この作品は、プロジェクトの実現を望む人々の支援によって制作されます。

映画制作支援金(1000円~)を下記へ  (日本での目標50万円)
郵便振替  口座番号:00940-3-276634
口座名:ストップ原発輸出キャンペーン
ゆうちょ口座:099(ゼロキユウキユウ)店 当座0276634

❤ 支援金ありがとうございます❤ (1月8日現在、148名、計614,000円)
赤沢美恵子、上里恵子、麻野他郎、安部栄子、荒木いおり、池田裕、石川孝、石橋喜美子、石渡秋、井戸謙一、稲庭篤、井上真紀子、井上豊、岩田紀子、岩村義雄、上野白湖、牛田等、歌野敬、宇野田尚哉、宇野田陽子、遠藤槙夫、大倉純子、大田美智子、大津定美、大野圭子、岡田雅宏、丘の上のさんぽ道、尾関修、小野田雄二、小野寺健一、折口晴夫、角地弘子、加藤朝子、兼崎暉、河合成一、喜岡笙子、菊池恵介、岸野稔子、喜多幡佳秀、北林岳彦、木村真、熊坂兌子、郡安ひろこ、後藤裕己、小林晶子、小林はるよ、古屋敷一葉、坂田仲市、崎山比早子、佐々木真紀、定方昭夫、佐藤明宏、佐藤大介、佐藤徹、佐藤弥生、佐藤るみ子、柴田志麻枝、島京子、島岡誠、志村洋子、下末かよ子、末田一秀、杉本皓子、須田剛、全港湾西成センター分会、高倉康光、高橋洋子、高柳功、竹内治男、竹浪純、多田篤毅、橘優子、棚橋寿郎、谷口智江、田原良次、田平正子、田村幸康、旦保立子、チェイス洋子、徳井和美、徳橋明、戸田靖子、冨田寿一、豊田キヨ子、中谷俊一、中村光一、奈良本英佑、難波希美子、西谷靖男、西部徹、二俣和聖、根本がん、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、野村修身、野村民夫、のばなし、野宮政子、羽倉信彦、橋本あき、長谷川薫、馬場浩太、早川紀代、林琉昇、原弘美、原実、原田禎忠、疋田真紀、日達稜、平川宗信、日向真紀子、深澤洋子、藤田政治、藤原寿和、船川俊一郎、ぺんぎんぺり館とおともだち、堀口邦子、前野恭子、松野尾かおる、三上元、峰村富士雄、宮地佳子、宮野吉史、もりのぶひと、森園かずえ、守田敏也、森本宥紹、森山拓也、森山真理子、安田久子、山崎叔子、山田秋夫、湯沢優子、吉武克宏、吉武仁貞、笠優子、渡辺由美子、和田正英、和田泰子、渡辺浩司、渡部英樹、渡辺正子、渡辺真知子、渡田正弘、渡辺千秋、ほか匿名の方々

 

 

 

「トルコ・反原発ドキュメンタリー映画「ニュークリア・アラトゥルカ (トルコ原子力狂騒曲)」 ❤ 制作を支援して下さい ❤」への7件のフィードバック

  1. 福島在住です。人間の手に負えない原子力事業はやめるべき。これ以上被曝の強要を許してはいけない。私たち末端の市民がバカを見て苦しむだけです。将来ある命に対して責任取れないのが原発です。

  2. クラウドファンディング・「ニュークリア・アラトゥルカ」で検索しましたが、検索サイトで表示されません。
    リンクをお願いします(海外在住なので、カードでしか送金できません)。

  3. 製作資金の支援金として少額で申しわけありませんが、1000円をゆうちょ銀行にお振込させていただきました。

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