玄海原発最新報告会 -民意を無視した3・4号機の再稼働への動きを止めるために-

玄海原発最新報告会
-民意を無視した3・4号機の再稼働への動きを止めるために-
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1月20日(土)10:00~12:00(開場9:30)
大阪市立青少年センター(KOKO PLAZA)801号
JR新大阪駅東口から徒歩5分
KOKO

お話:永野浩二さん
(玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
http://saga-genkai.jimdo.com/)

再稼働同意撤回を県知事に申し入れ (17年12月26日)
再稼働同意撤回を県知事に申し入れ
(17年12月26日)

佐賀県の玄海原発では、3・4号機の再稼働に向けた動きが着々と進められています。

しかし、30キロ圏8市町のうち4市長が再稼働に反対しているなど、多くの人々が再稼働に不安を感じています。また、30キロ圏内に離島が17島あり、約19000人が暮らしています。この数は全国の原発でも最多であり、既存の避難計画が離島住民を「置き去り」にするものとして問題になっています。

最近では、阿蘇巨大噴火による火砕流の影響に関しても新事実が明らかになってきています。

こうした玄海原発をとりまく状況について、現地からの最新報告を受け、私たちに何ができるか考えます。皆さんのご参加をお待ちしています!

主催:ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
連絡先:090-8169-9693(宇野田)

祈りとデモ行進、毎週22キロ歩く脱核生命平和巡礼5周年

金福女(円仏教環境連帯)      韓国「脱核新聞」12月号より

円仏教環境連帯は、福島の惨事の翌年から毎週月曜日、霊光(ヨングァン)郡役所からハンビット原発まで22kmを歩いている。ハンビット原発の安全性の確保と一日でも早い閉鎖を促す巡礼にこれまで3千人が参加した。262回で、5700kmを超える。

生命平和脱核巡礼5周年の11月27日には、霊光脱核学校のトーク時間に間に合うように二つのチームに分かれて歩いた。

この日は原発で、韓国水力原子力ハンビット原発本部長に手紙を渡すことにした。韓水原は、誰も出てこなくて、巡礼団が直接入ろうとしたら警察を出動させた。5年を持続させた脱核巡礼団の手紙を拒否し、警察を呼ぶ過敏反応に対して、巡礼団は原発正門前に座り込んで、手紙すら断る韓水原ハンビット本部をマイクで糾弾し、手紙の受領を促した。

地震が活発な時期となって、より恐ろしい原発の問題と、巡礼の意義と正当性などをマイクで力説した。1時間半も経って韓水原の地域住民対応チーム長が出てきた。遅く出てきた職員の言い訳が情けなかったが、脱核学校のトークに遅れすぎるので、手紙を渡して町へ帰ってきた。

生命平和のための祈りをあげ脱核を求めて5年をかけた。地球汚染や生命を最も脅かす原発の事故を防ぐ近道は稼動中断である。とくに霊光ハンビット原発は心胆を寒からしめる事件・事故の連続だった。

韓水原に渡した手紙では、どうして蒸気発生器内部にハンマーなど80個の異物があったのか、どうして格納容器に穴ができていたのか、どうしてコンクリートの壁の一部が落ちてしまったのかと追及した。

また、耐震設計は信頼できないこと、原子炉や配管に接続されたタービン建屋は地震に脆弱であることを訴え、処分方法も見つからず積もっていくばかりの使用済み核燃料をどうするのかと問うた。最後は「停止させることこそ、真の勇気である。自然の恵みで生きるすべての生命の名前で、原発の閉鎖を促す」という内容の手紙だった。

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2週間にわたって開催した円仏教霊光脱核学校では巡礼5周年を迎え、円仏教の脱原発運動をふり返り、方向を模索する、3人のトークと住民が参加する話し合いも行なった。

脱原発トークは、円仏教環境連帯の前身と言える天地報徳会事務局長出身のカン・ヘユン教務、大統領府の前で初の「1人デモ」を行なったキム・ソングン教務、「野草手紙 ~ 独房の小さな窓から」の著者でもあるファン・デグォン代表(霊光原発の安全性確保に向けた共同行動)の3人。

カン教務は、霊光の核廃棄場反対の円仏教の先発隊を指揮し、円仏教環境連帯の結成の主役であり巡礼提案者である。キム教務は、「反核国民行動」の共同代表時代に、37日間、大統領府の前で断食した。ファン・デグォン代表は、原発が霊光にあることすら知らずに移住したが、霊光脱核運動の主要人物の一人だ。核廃棄場反対闘争中のエピソード、脱原発をめぐる話は、何時間でも足りない。圧縮して聞くことは残念さが大きかった。

円仏教環境運動の先駆者で去年亡くなったキム・ヒョン教務は、核兵器に劣らない核発電所の弊害を看破して「北朝鮮の核も南韓の核もいけない。世界のどこにも核はいけない」と喝破していた。1986年、チェルノブイリ事故が発生したが、当時の韓国は軍事独裁時代でニュースが制限されていたなかで、反核を力説したキム・ヒョン教務は早くから予言者的な省察で円仏教の反核運動の道を切り開いたと改めてふり返る話し会いでもあった。

住民たちとの話し合いでは、「巡礼道があまりにも索漠として危険なので一般人が一緒にしにくいことから、フルコースにこだわらず、脱原発運動を効率的に拡散するための方策として街頭宣伝戦をくり広げよう」「三つの邑(町)の街頭で講演とかチラシを配って情報を提供するとか、住民と接触を増やそう」などの提案が出た。「どんな天気にも必ず歩いた22キロだったが、今後はいろんな実験的試みを通じて、良い方策を探して定着させよう」と巡礼当事者が答えた。

「どんな方法であれ、環境と平和と統一を追求しなければならない。私たちは、求道人・円満人・開闢人・調和人である。この中に生命と平和もある。5年間の功徳が消えないように巡礼は続けなければならない」とのイ・ソンチョ円仏教霊光教区長のことばで話し合いは終った。

「変化が必要であり、方式を変えよう」といういくつかの提案に応えて、円仏教生命平和脱核巡礼がどう続くか、6年目の課題だ。

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信149号
(12月20日発行、B5-32p)もくじ

・広島高裁、伊方原発の運転停止命じる ― 弁護団・声明
・浦項地震後、韓国の東南圏の原発稼動中止要求高まる(ヨン・ソンロク)
・祈りとデモ行進、毎週22キロ歩く脱核生命平和巡礼5周年(金福女)
・インド・チュッカからの訴え ― 再び住民を強制移住させる、ナルマダ渓谷での原発計画への抗議キャンペーンに支援を(ラジクマール・シンハ)
・バングラデシュのルプール原発が本格着工
・トルコ南部、アックユ原発への反対運動(プナール・テモジン)
・反核WSF・COP23対抗アクションに参加して(寺本勉)
・ICANのノーベル賞受賞と北朝鮮問題(田中良明)
・核のゴミと福井県(若泉政人)
・玄海原発再稼働をめぐる佐賀の状況について(豊島耕一)
・[声明]日本原電による、老朽化した東海第二原発をさらに20年延長して運転させるという「申請書提出」に抗議します(東海第2原発の再稼働を止める会)
・子ども脱被ばく裁判・原告陳述(荒木田岳)
・またもや 安全神話の時代に まっしぐらか!(水戸喜世子)
・原発メーカー訴訟の控訴審判決を受けて(大久保徹夫)
・NNAF全記録DVD(安藤丈将)
・トルコ・反原発ドキュメンタリー映画制作支援金ありがとうございました

年6回発行です。購読料(年2000円)
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【チュッカからの訴え】再び住民を強制移住させる、ナルマダ渓谷での原発計画への抗議キャンペーンに支援を! 

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12月12日、マーンドラー県庁前での抗議集会

Rajkumar Sinha ラジクマール・シンハ (民衆運動全国連合)

チュッカで計画中の原発建設に反対する大規模な抗議行動への支援を訴えます!
抗議行動に参加してください! 私たちの言葉を広めることでマスコミの沈黙を打ち破るための力を貸してください! そして財政的な支援も必要としています!

友人の皆さんへ
ナルマダ渓谷では、人々が再びの強制移住に直面している。

ナルマダ渓谷に建設された最初の大規模ダムであるバルギダムの建設のために、マーンドラー県、スィヴニー県、ジャバルプル県の162の村々が立ち退きを強いられて大きな影響を受けた。バルギダムは、1968年に中央水利委員会が計画し、建設が完了した1990年に水門が閉められた。

地元では抗議行動が行なわれたが、当初は全国的に注目を集めることはなかった。それはたぶん、その地域の住民の多くが先住民族だったからだろう。当時は再定住の政策が立てられなかったので、人々は雀の涙ほどの補償金をあてがわれて自分たちの家と土地から追われた。

1990年以降、「バルギダム被害者・強制立ち退き者連合」の旗印のもと、地元住民たちが抗議行動を行なった。その集中的なとりくみによって、政府もこの水域での集団的権利に関する要求に留意せざるをえない状況に追い込まれた。たとえば、取り上げられてしまった森林の土地に関して3500件の権利証書が法的に認められた。毎年ダムの水が引いたときには、水没地域内の土地7000エーカーが農業のため一時的に貸し出されることが認められた。水没地域になるとして取得されながらも水没しなかった土地350エーカーの返還手続きも、現在行なわれているところだ。

当初の目標ではダム建設によって44万4000ヘクタールの土地を灌漑することになっていたが、実際には11万ヘクタールしか灌漑していない。水路の建設がいまだに完了していないためである。

政府当局が、本来は灌漑に使われるはずだった水の使用目的を変更したことも欺瞞的である。毎時25000立方メートルの水をチュッカ原発に使用すると表明しているだけではなく、すでに大量の水をジャブア火力発電所に提供している。そのほかにも多くの企業が、大量の水を浪費する自分たちのプロジェクトを実現するためにバルギダムに視線を向けている。

原発建設計画というものは、人々の命と暮らしを脅かし、克服することができないほどのリスクを押しつけるものだ。マディアプラデシュ州のマーンドラー県にあるチュッカ村で原発建設計画が進められているが、ここに住む人々は、すでに一度、バルギダム建設のために強制的に立ち退かされた人々である。

チュッカ原発建設計画は、2009年に中央政府によって認可された。チュッカ、タティガット、クンダの人々は、当初からこの計画に激しく反対してきた。マーンドラー県の多くの村議会が全会一致で原発建設反対の決議を行なって、首相、知事、州政府、指定カースト・指定部族中央委員会議長などに働きかけた。

過去8年間にわたり地元住民たちは、絶えることなく、地域で、州レベルで、首都でも、抗議集会やデモなどによって自分たちの反対の意思を訴え続けてきた。

こうした激しい闘いの圧力を受けて、2013年5月24日と7月31日の2回にわたって、原発建設に環境面での許可を与えるための公聴会が中止に追い込まれた。

当局にできたことは、2014年2月14日、警察や民兵組織が銃口を向けて住民たちをとり囲む中で、詐欺にも等しい公聴会を開催したことだけだった。このような暴力的な弾圧にもかかわらず、数千人の人々が公聴会の会場の外で抗議行動を行なった。

土地の取得に関する規定のあらゆる条項を根拠にして、個人や団体が異議申し立てを行なった。こうした熱情的な抗議行動にもかかわらず、土地の取り上げに伴う補償が恣意的に発表され、住民たちの銀行口座に補償金が強制的に入金される事態となった。農民たちは書面で、補償金を自分たちの口座に入金させないよう銀行に対して請願していた。現在でも多くの土地所有者が、一方的に支払われた補償金を受け取っていない。

最近では、原子力公社に派遣された下請け会社の技術者が10月にチュッカ村を訪れて土壌のサンプルを採取しようとしたときに、村の女性たちによって阻止されるできごとも起きた。女性たちは土壌採取の道具を取り上げて、技術者らを村から追いだした。

腹立たしいことに、原子力公社や地元当局は、「土地の取得は地元住民の同意を得て平和的に完了しているので、現在抗議している人たちは正当な理由を持たない人たちだ」といううわさを流している。

予定地の周辺の54の村々でのこうした絶望と猜疑心に満ちた空気を打ち破るため、住民と活動家らが9月3日にミーティングを行ない、この問題に対する意識を高めて反対運動の団結を強めるために抗議キャンペーンを行なうことを発表した。

住民たちは抗議行動を続けていく意思を固めており、すでに強制的に補償金を振り込まれてしまった人たちも、「補償金の振り込みは自分たちの意思に反して行なわれたことなので、これからも自分たちの土地に原発のような危険なものが建設されることについては反対していく」と表明している。

10月2日、マハトマ・ガンジーの生誕記念日に開始された抗議行動は、12月12日にマーンドラー県の県庁舎前での大規模な抗議集会へと結集していく。

私たちは大きな声で、そしてきっぱりと原発建設に対してNO!の声をあげ、原子力公社と地元当局に対し、彼らが行なっている欺瞞と策略について警告を発していく考えだ。

この集中的なとりくみは、地元の人々に好意的に受け止められており、インド全域の活動家からも支持されている。

より多くの人々が私たちの闘いに参加してくれるよう、どうかこの文章を広めてほしい。そして、物心両面でこの重要かつ緊急なキャンペーンを支えてほしい。

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チュッカの闘いに連帯する声明

チュッカ原発建設計画に反対して、大規模な抗議行動を組織しているナルマダ渓谷の人々に、私たちの連帯の意を送ります。

インド中央部のゴンド民族の数千の人々は、集中的な、しかし徹底して平和的な闘いを、この計画に対して続けている。

原発建設計画は、人々の安全も命も生活も脅かすものだ。皮肉なことに、現在立ち退きの危機にある地域の人々は、かつて1990年にナルマダ渓谷のバルギダム建設のために強制立ち退きをさせられた人々なのだ。そのときも、再定住、仕事、開発などについて似たような約束がされたが、どれも実現されなかった。

インド政府が、先住民族の土地と彼らの森林と天然資源への権利を保護するという、憲法でも規定されている事柄に違反していることに、私たちはとくに背筋が寒くなる思いがする。とてつもなく繊細な生態系、さまざまな生物たちが、チュッカ原発建設計画によって破壊されようとしている。

住民たちは、この地域に原発が建設されて大量の水が浪費されるようになれば、飲み水や灌漑用水を確保するために水を取り合う暮らしを強いられることになるだろう。バルギダムは、灌漑用と飲み水のためのダムとして建設されたのだから、このダムの水を原発やそのほかの工業プロジェクトに使用することは、地元の人々の信頼を踏みにじる行為である。

原発事故が起きれば、このダムの水では原子炉を冷却するのには不十分だと言われており、事故がもたらす帰結は福島原発事故よりも悪くなるかもしれない。

インドでは完全に安全文化が欠如しており、独立した原子力規制が存在しない。つい最近、原子力規制を担当していた人物が「インドは原発をこれ以上拡大していくべきではない」と警告したばかりだ。

私たちは政府に対して、できる限り早期に、原発建設計画によって影響を受けることを懸念している人々と一緒にオープンで民主的な話し合いの仕組みを作り上げることを要求する。

私たちはまた、反対する声を上げる草の根の人々に対する暴力的な弾圧や、ここ数年政府によって行なわれている、活動家に対する誹謗中傷といったやり口を強く非難する。

もう一度私たちは、ナルマダ渓谷の勇敢な人々 — 女性、高齢者、子供、農民、漁民ら  が、この長く続く非暴力の闘いの中で見せてくれている卓抜した粘り強さと忍耐に対して、心から尊敬と賛同の意を送ります。

2017年12月12日
署名143名(日本からも多数署名)

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信149号
(12月20日発行、B5-32p)もくじ

・広島高裁、伊方原発の運転停止命じる ― 弁護団・声明
・浦項地震後、韓国の東南圏の原発稼動中止要求高まる(ヨン・ソンロク)
・祈りとデモ行進、毎週22キロ歩く脱核生命平和巡礼5周年(金福女)
・インド・チュッカからの訴え ― 再び住民を強制移住させる、ナルマダ渓谷での原発計画への抗議キャンペーンに支援を(ラジクマール・シンハ)
・バングラデシュのルプール原発が本格着工
・トルコ南部、アックユ原発への反対運動(プナール・テモジン)
・反核WSF・COP23対抗アクションに参加して(寺本勉)
・ICANのノーベル賞受賞と北朝鮮問題(田中良明)
・核のゴミと福井県(若泉政人)
・玄海原発再稼働をめぐる佐賀の状況について(豊島耕一)
・[声明]日本原電による、老朽化した東海第二原発をさらに20年延長して運転させるという「申請書提出」に抗議します(東海第2原発の再稼働を止める会)
・子ども脱被ばく裁判・原告陳述(荒木田岳)
・またもや 安全神話の時代に まっしぐらか!(水戸喜世子)
・原発メーカー訴訟の控訴審判決を受けて(大久保徹夫)
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・トルコ・反原発ドキュメンタリー映画制作支援金ありがとうございました

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ジャイタプールはフランスの原発建設計画にノーと断言

ジャイタプールはフランスの原発建設計画にノーと断言  (DiaNuke.org)
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インド・マハーラーシュトラ州ラトナーギリ地区ジャイタプールの農業従事者、漁業従事者である数千人の男性、女性、子どもたちが、8月20日、サクリネートからマダン村(世界で最も巨大なジャイタプール原子力パーク建設予定地)まで、原発建設反対デモを行なった後、警察当局の度を越した警備の前で、全員逮捕も厭わないスローガンを掲げました。

自然豊かで繊細なこの地域の原発建設に対する、この日の大規模で平和的な抗議行動は、前年より組織された地元住人の抗議運動と「ジェイル・バロー」(大挙して自ら逮捕され、監獄を一杯にする運動)の流れをくむものです。

ジェイル・バロー」 自ら警察のバスに乗りこむ大勢の女性たち
「ジェイル・バロー」
自ら警察のバスに乗りこむ大勢の女性たち

地域の市民団体「ジャン・ハッカ・セワ・サミッティ」の若いリーダー、サタジット・チャバン氏はこう話しました。
「警察は、これまで、私たちの平和的な運動に対して穏やかな対応をしてきましたが、今回初めてドローンを使ってデモ行進と集会を上空から監視したのは驚くべきことでありました。これは州政府が人々の抗議行動を威圧するもので、残念なことに、健全な民主的市民運動を腐食しているのです」
サタジット氏は、ジャイタプールでの抗議行動は地域の人々によって自発的に組織されたもので、どのような政治政党にも属さない市民運動であることを強調しました。
「ジャン・ハッカ・セワ・サミッティは完全な非政治的グループです。しかしマスメディアは、運動に少しばかり協力をする政党の何人かのリーダーにインタビューをして、この運動を報道するのです。過去にもメディアは、シヴセーナー(ヒンドゥー民族主義政党)やほかの政党がこの運動を運営しているというような、事実とは全く異なる報道をしました」と、サタジット氏は語りました。
彼は、NAAM(インド反核運動全国連合=草の根反核運動の全国ネットワーク)の主要なリーダーでもあります。

フランスの反核活動家から送られてきた激励の手紙が、今日のジャイタプールでの抗議集会で読み上げらました。それは、反核運動に共通する苦闘を共有するものでした。
「世界に散らばる反原発ファミリーの友へ! あなた方は一人ではない!
私たちは、インドのジャイタプールで起こっていることを注視しています。あなた方の勇敢な行動に感銘を受け、サポートを惜しみません。あなた方の行動をフランス語と英語で国際的なネットワークへ拡散します。 フランスでも、政府は、市民の基本的人権を踏みにじっています。フランスでも、多くの市民たちは、邪悪なアレバ社(フランスに拠点をおく世界最大の原子力産業複合企業)の完全な崩壊のために活動をしています。邪悪なアレバ社は、政府の庇護の下、市民不在の決定による、底なしで巨額の税金で生き永らえているのです。
あなた方のように、世界市民として私たちも、地球にとってよりよい環境を尊重し、人々と自然を元のより良い環境に戻していきます。永遠の団結を誓って!」

(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.148より)
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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信148号
(10月20日発行、B5-28p)もくじ

・新コリ5・6号機建設再開に対する立場
(新コリ5・6号機白紙化ウルサン市民運動本部)
・新コリ5・6号機公論化と蘆武鉉大統領の影(陳尙炫)
・インド・ジャイタプールはフランスの原発建設計画にノーと断言
(DiaNuke.org)
・トルコでWorldwide Hibakusha パネル展(プナール・デミルジャン)
・「ニュークリア・アラトゥルカ」 ドキュメンタリー映画プロジェクトについて
(ジャン・ジャンダン監督)
・玄海原発 再稼働させてはならない(永野浩二)
・東海第二原発は再稼働させてはいけない(相沢一正)
・東京電力柏崎刈羽原子力発電所6・7号機の審査書案についての申し入れ
(さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト)
・高浜3、4号機ミサイル仮処分申立てについて(井戸謙一)
・脱核への舵を握った韓国の人びと・後編(とーち)
・NNAF全記録DVD(末田一秀・松丸健二)

年6回発行です。購読料(年2000円)
見本誌を無料で送ります。事務局へ連絡ください
sdaisukeアットマークrice.ocn.ne.jp

トルコの市民社会と反原発運動 ー 森山拓也さんの帰国報告会

トルコで研究・調査活動を行なってきた森山拓也さん(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科)の帰国報告会です。日本からの原発輸出の計画もあり、遠くて近い関係にあるトルコについての関心が広がることを期待して企画しました。ドキュメンタリー映像の上映もあります。ぜひご参加ください。

■ 大阪 12月9日(土)14:00~16:45(13:30開場)
大阪市総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5F)参加費700円
主催:ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
連絡先:080-6174-8358(さとう)

■ 京都 12月10日(日)14:00~17:00
同志社大学今出川キャンパス良心館RY106教室(地下鉄「今出川」の前方改札と直通の新しい建物) 参加無料
主催:グローバル・ジャスティス研究会
連絡先:080-2742-2590(ささき)

今年4月22日の反原発集会、地元高校生団体のメンバー(撮影は森山さん)
今年4月22日の反原発集会、地元高校生団体のメンバー(撮影は森山さん)

トルコでは経済発展や人口増加を支える電源として複数の原発の導入が計画されている。シノップ原発プロジェクトは2013年に日仏企業連合が受注し、日本の政府、企業も深く関わっている。

他方で、トルコでは1970年代から原発への反対運動が続いている。チェルノブイリ原発事故による深刻な汚染被害を経験したトルコでは原発の危険性が広く認識されており、毎年4月のチェルノブイリの日にはシノップで大規模な反原発集会が開催される。

トルコの反原発運動について取材したドキュメンタリー映像の上映と合わせ、トルコの原子力開発、反原発運動の歴史や環境運動をめぐる近年の状況について報告する。

 

 

 

「ニュークリア・アラトゥルカ」 ドキュメンタリー映画プロジェクトについて(ジャン・ジャンダン監督)

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「ニュークリア・アラトゥルカ」  http://nuclearallaturca.com/

ドキュメンタリー映画プロジェクトについて
ジャン・ジャンダン監督

トルコの人々に放射能について尋ねると、彼らの頭にまず浮かぶのは「紅茶」です。紅茶はトルコで大切にされている国民的な飲み物です。それがなぜ、放射能と結び付けられているのでしょうか。話は1986年に遡ります。この年にはチェルノブイリ原発事故が発生しました。放射性物質を含んだ雲がトルコへも到来し、降雨を通じて農作物が汚染されました。このとき収穫期だった茶葉も汚染されたのです。

無責任な政治家たちがカメラの前で紅茶を飲み、何も問題はないと言わなければ、紅茶と放射能が関連付けられることはなかったでしょう。彼らは紅茶を飲むパフォーマンスをしただけではなく、ひどく道理に反したコメントで人々を騙そうとしました。

「少量の放射能は体に良い」
ジャヒット・アラル:産業通商大臣

「放射能を含んだ紅茶はより美味しい」
トゥルグット・オザル:首相

「放射能は骨の健康に良い」
ケナン・エヴレン:大統領

チェルノブイリ原発事故当時の産業通商大臣であるジャヒット・アラルは、報道のカメラの前で紅茶を飲むパフォーマンスを行なった。
チェルノブイリ原発事故当時の産業通商大臣であるジャヒット・アラルは、報道のカメラの前で紅茶を飲むパフォーマンスを行なった。

トルコは1960年代中頃から原発の建設をめざしてきましたが、50年以上にわたり進展はありませんでした。

しかし2010年、トルコはロシア政府(チェルノブイリ原発事故を引き起こした)と協定を結び、地中海沿岸のアックユに原発を建てることを決めました。続いて2013年には日本政府(福島原発事故を引き起こした)と協定を結び、黒海沿岸のシノップでの原発建設を決めました。さらに2016年には中国政府との間で、ブルガリア国境に近いイイネアダで原発を建設するための協定を結びました。

2011年の福島原発事故後に行なわれた世論調査では、65%以上のトルコ人が原発建設に反対でした。しかしそれは、実権を握るエルドアンと、彼の娘婿であるエネルギー大臣による非民主的な政府を思いとどまらせることはありませんでした。

彼らは最近、トルコ初の原子炉は2023年に運転を開始すると発表しました。2023年はトルコ建国100周年の年です。

周到に用意された原発推進のプロパガンダ・キャンペーンが2015年から衰えることなく続いていており、学校でも原発が宣伝されています。チェルノブイリ後の時代と同様に、フクシマ後の現代の政治家らも、ごまかしのレトリックを使い、人々の目を原子力の危険性から逸らせようとしています。

「リスクのない投資はない。私たちは飛行機に乗るではないか?」レジェップ・タイイップ・エルドアン:福島原発事故当時の首相

2011年の福島原発事故は多くの原発保有国を岐路に立たせました。

高度に工業化が進んだドイツのような古くからの原発保有国は原子力政策を転換し、原発に頼らず、再生可能エネルギーによる持続可能な未来を選択しました。

他方で、トルコのような原子力導入への転換期にある国々は、もう一つの先進工業国である日本の後を追い、原子力プロジェクトを継続しています。

福島原発事故からわずか数年後に、日仏企業連合(三菱重工・アレバ社)が新しい原発を地震のリスクが非常に高いトルコで建設するのは皮肉なことです。

2015年にイスタンブールで掲げられた原発推進広告は、「強いトルコのクリーンなエネルギー」と宣伝した。
2015年にイスタンブールで掲げられた原発推進広告は、「強いトルコのクリーンなエネルギー」と宣伝した。

チェルノブイリから来た雲が雨を降らせてから30年が経った今、トルコは原子力と核廃棄物を生産する国になるかどうかの瀬戸際に立っています。

私たちはまさにこの瀬戸際において、「ニュークリア・アラトゥルカ」を制作しようとしています。

この長編ドキュメンタリー映画は、数十年にわたるローカルとグローバルな「トルコ風の」原子力への歩みを描く、時に動揺を呼び、時に悲喜劇的で、そして不条理な「放射能を帯びた」トルコの物語です。

「アラトゥルカ」には、二つの意味があります。

一つは歴史的なもので、「トルコ風」「トルコスタイル」を意味するイタリア語の形容詞です。この言葉に関連して最も良く知られているのは、モーツァルトの1784年の作曲「ロンド・アラトゥルカ」です。この曲はピアノソナタ第11番第3楽章「トルコ行進曲」として知られています。「トルコ行進曲」はオスマントルコの軍楽隊から着想を得て作曲されたと言われています。

もう一つは、トルコ語に由来する軽蔑的な意味で、物事をでたらめで無秩序で、下手な方法で行なうことを指します。この言葉はまさに、トルコがどのように原子力と付き合ってきたかを良く表しています。

私たちはどのようにしてこの原子力への入口にたどり着いたのでしょうか。その途中、いったい何が起きたのでしょうか。

トルコはまだ原子力エネルギーを生産したことはありませんが、核兵器や核廃棄物を受け入れ、放射能漏れ事故を経験しました。

そしてトルコには反原発運動も存在します。トルコの原子力の歴史は、原子力に関する世界中の悲劇、災害、そして闘いの歴史とつながっています。

「ニュークリア・アラトゥルカ」は、トルコの原子力の歴史を、グローバルな視点を持ったローカルな物語として描きます。

第2原発の建設が計画されているシノップでは、毎年チェルノブイリ原発事故の日に反原発デモが開催されている(写真は2016年)
第2原発の建設が計画されているシノップでは、毎年チェルノブイリ原発事故の日に反原発デモが開催されている(写真は2016年)

チェルノブイリから雲が到来した時代を生き、無責任な政府に騙され裏切られたと感じた一人のトルコ人として、一人の環境活動家として、この国の未来を心配する一人の親として、私はこの映画を作り上げる使命を感じています。

また最近のトルコの抑圧的な政治状況の下では特に、この映画を観る人々にオルタナティブな声を届けることに大きな意味があります。手遅れになる前に原子力に関する理解を広め、未来に関する発言権を得るために、「ニュークリア・アラトゥルカ」によって原子力に関する批判的議論を呼び起こしたいと思います。

「ニュークリア・アラトゥルカ」はトルコの人々に原子力を問い直す機会を与えるだけでなく、世界中の人々に原子力の歴史を振り返る機会を与えます。

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私たちは1年半にわたって「ニュークリア・アラトゥルカ」のための調査を行ない、現在は制作の真っ最中です。これまで、メディア・アーカイブの調査、ストーリーの収集、撮影地の事前調査、何人かの人物へのインタビュー等を行なってきました。

作品には日本に関するストーリーも含まれます。1945年に米軍が広島と長崎に原発を投下したことをトルコの人々は報道を通じて知り、深い印象を受けました。世界的に有名なトルコの詩人ナーズム・ヒクメットの作品「死んだ女の子」は、佐々木貞子さんの悲劇を基にしています。また、彼の「日本の漁夫」は、キャッスル・ブラボー核実験と第五福竜丸についての作品です。

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福島原発事故の後には、アートディレクターの丹下紘希さんが原発の危険性を訴えるビデオメッセージをトルコへ送りました。丹下さんはトルコ語で、日本政府がトルコへ原発を売ろうとしていることについて謝っています。

私たちのドキュメンタリー映画の一部は、日本で撮影したいと思っています。

政府や商業利益から独立し、必要なことを自由に表現するため、私たちは「ニュークリア・アラトゥルカ」をインディペンデント作品として制作しています。そのため、私たちの以前の作品と同様に、支援してくれる世界中の団体や個人からの寄付を募ります。核のない未来をめざす全ての人々や団体の力が必要です。現在、インターネットのクラウドファンディングを通じて、作品制作への支援を募っています。 *キャンペーン・サイト:
www.support.nuclearallaturca.com.

ソーシャルメディアでも私たちをフォローし、多くの人に宣伝してください。
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■ ジャン・ジャンダン / Can Candan
(トルコの映画監督・プロデューサー)

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ドキュメンタリー映画製作者。イスタンブールのボアジチ大学で教鞭をとる。米国ハンプシャー大学(1992年卒業)、テンプル大学大学院(1999年修了)で映画製作とメディア・アーツを専攻。2000年まで米国、その後トルコの複数の大学や機関で映画とメディア・アーツを指導。現在は映画製作、映画関連のプロジェクトや論文の指導に加え、ドキュメンタリーの歴史、理論、批評について指導している。トルコにおけるクルド・ドキュメンタリー映画についてや、トルコのドキュメンタリー映画の歴史についての著書がある。ドクイスタンブール・ドキュメンタリー・スタディーズ研究センター(docIstanbul Center for Documentary Studies)創設メンバー。

監督・プロデューサーとして制作した3作品は、賞を受け、世界中で配給された。長編ドキュメンタリー映画「壁(DUVARLAR, MAUERN, WALLS)」(2000年)では、ベルリンの壁崩壊後のドイツにおけるトルコ人移民を描いた。他に、悪名名高いトルコの大学入試を描いた「3時間(3 HOURS)」(2008年)や、トルコでLGBTの子を持つ親たちのグループを描いた「私の子供(MY CHILD)」(2013)がある。「ニュークリア・アラトゥルカ」は4作目の長編ドキュメンタリー映画となる。

*プロフィール詳細:http://boun.academia.edu/CanCandan
(訳:森山拓也)
(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.148より)

映画制作支援金(1000円~)を下記へ  (日本での目標50万円)
郵便振替  口座番号:00940-3-276634
口座名:ストップ原発輸出キャンペーン
ゆうちょ口座:099(ゼロキユウキユウ)店 当座0276634

❤ 支援金ありがとうございます! (1月8日現在、147名、計613,000円)
赤沢美恵子、上里恵子、麻野他郎、安部栄子、荒木いおり、池田裕、石川孝、石橋喜美子、石渡秋、井戸謙一、稲庭篤、井上真紀子、井上豊、岩田紀子、岩村義雄、上野白湖、牛田等、歌野敬、宇野田尚哉、宇野田陽子、遠藤槙夫、大倉純子、大田美智子、大津定美、大野圭子、岡田雅宏、丘の上のさんぽ道、尾関修、小野田雄二、小野寺健一、折口晴夫、角地弘子、加藤朝子、兼崎暉、河合成一、喜岡笙子、菊池恵介、岸野稔子、喜多幡佳秀、北林岳彦、木村真、熊坂兌子、郡安ひろこ、後藤裕己、小林晶子、小林はるよ、古屋敷一葉、坂田仲市、崎山比早子、定方昭夫、佐藤明宏、佐藤大介、佐藤徹、佐藤弥生、佐藤るみ子、柴田志麻枝、島京子、島岡誠、志村洋子、下末かよ子、末田一秀、杉本皓子、須田剛、全港湾西成センター分会、高倉康光、高橋洋子、高柳功、竹内治男、竹浪純、多田篤毅、棚橋寿郎、谷口智江、田原良次、田平正子、田村幸康、旦保立子、チェイス洋子、徳井和美、徳橋明、戸田靖子、冨田寿一、豊田キヨ子、中谷俊一、中村光一、奈良本英佑、難波希美子、西谷靖男、西部徹、二俣和聖、根本がん、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、野村修身、野村民夫、のばなし、野宮政子、羽倉信彦、橋本あき、長谷川薫、馬場浩太、早川紀代、林琉昇、原弘美、原実、原田禎忠、疋田真紀、日達稜、平川宗信、日向真紀子、深澤洋子、藤田政治、藤原寿和、船川俊一郎、ぺんぎんぺり館とおともだち、堀口邦子、前野恭子、松野尾かおる、三上元、峰村富士雄、宮地佳子、宮野吉史、もりのぶひと、森園かずえ、守田敏也、森本宥紹、森山拓也、森山真理子、安田久子、山崎叔子、山田秋夫、湯沢優子、吉武克宏、吉武仁貞、笠優子、渡辺由美子、和田正英、和田泰子、渡辺浩司、渡部英樹、渡辺正子、渡辺真知子、渡田正弘、渡辺千秋、ほか匿名の方々

 

 

 

トルコで Worldwide Hibakusha パネル展

プナール・デミルジャン

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トルコでの原発建設計画は、2013年に福島原発事故後の日本と原子力協定を結んでから、日本でもよく話題になっています。

トルコは、1953年に米国との原子力協定をはじめに結んだ国の一つであり、1976年からずっと原発を造る夢を見ています。政治的、経済的、社会的な理由や、強い抵抗のために、実現されていませんが、トルコは未だにその夢を諦めていません。

トルコ政府は2010年に、アックユ原発建設のためにロシアと協定、2013年には、黒海の町であるシノップ市に原発を建設するために日本と協定を結び、さらに、トラキアとして知られる地方、キリキラル市のイーネアダ村に原発を建設するために中国と協力するようです。

トルコの北部はチェルノブイリ原発事故の影響を酷く受けて汚染され、さらに2011年の福島原発災害以降、トルコの人びとは核の事実を理解することになりました。

しかし今、トルコ政府は、市民社会を原発建設計画のプロセスから排除するために、新しい方法を適用しようとしています。原発は事故が発生した時に非常に重大な結果がありますが、市民社会にはそれについて言葉を言う権利を持たせないように対処しようとしています。

原発や核について新たな情報を広めるミッションで発足した団体Nukleersiz.org は今年、Worldwide Hibakusha パネル展を各地で開催しました。

IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の会員で医師のアレックス・ローゼンのリーダーシップで研修生によって作られた50枚のパネルです。核兵器、核実験、ウラン採掘、原発、原発事故、核廃棄物のパネルは、「すべての結果は、ヒバクシャ」ということを教えています。

パネル展は、チェルノブイリ事故31周年である2017年の4月26日から始めて、アックユ原発建設予定地に近いメルシン市、シノップ原発建設予定地のシノップ市と、そのとなりのサムスン市、そして、イーネアダ原発建設予定地のキリキラル市で行なわれました。

シノップでのパネル展は、広島原爆72年目の8月6日前後に、サムスン市では、長崎原爆の8月9日前後に、そしてキリキラル市では、マヤーク核事故(ウラル核惨事)60年目の9月29日前後に行なわれました。

各地のパネル展で、コーディネーターの私(プナ―ル・デミルジャン)がプレゼンテーションを行ないました。プレゼン発表では、原子力技術を持つ国の政府は、背後に核兵器計画を隠しているということを説明しました。

発表で伝えたもう一つのことは、原発と核兵器の両方が環境に深刻な害を及ぼすことです。原発や再処理工場の事故で、大量の放射能が空気、土壌、水を汚染したら、多くの世代において有害な健康影響を引き起こすことです。そして、膨大な量の放射性廃棄物を何十万年もの間、安全に管理する方法がないことです。トルコの人々は核エネルギーについてもっと知るべきです。

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(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.148より)

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信148号
(10月20日発行、B5-28p)もくじ

・新コリ5・6号機建設再開に対する立場
(新コリ5・6号機白紙化ウルサン市民運動本部)
・新コリ5・6号機公論化と蘆武鉉大統領の影(陳尙炫)
・インド・ジャイタプールはフランスの原発建設計画にノーと断言
(DiaNuke.org)
・トルコでWorldwide Hibakusha パネル展(プナール・デミルジャン)
・「ニュークリア・アラトゥルカ」 ドキュメンタリー映画プロジェクトについて
(ジャン・ジャンダン監督)
・玄海原発 再稼働させてはならない(永野浩二)
・東海第二原発は再稼働させてはいけない(相沢一正)
・東京電力柏崎刈羽原子力発電所6・7号機の審査書案についての申し入れ
(さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト)
・高浜3、4号機ミサイル仮処分申立てについて(井戸謙一)
・脱核への舵を握った韓国の人びと・後編(とーち)
・NNAF全記録DVD(末田一秀・松丸健二)

年6回発行です。購読料(年2000円)
見本誌を無料で送ります。事務局へ連絡ください
sdaisukeアットマークrice.ocn.ne.jp

 

韓国ウルサンで全国集中脱原発アクション、通りを埋め尽くした「原発ではなく安全」の声

ウルサンで全国集中脱原発アクション、通りを埋め尽くした「原発ではなく安全」の声
~10000人あまりの市民が9月9日の脱原発パレードで新コリ5,6号機白紙撤回要求、10月にはソウルで第2次アクションも~
「民衆の声」9月9日、キム・ボソン記者

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全国の市民が「原発ではなく安全」のスローガンを掲げ、原発密集地帯のウルサンに集結、脱原発を熱く叫んだ。全国の市民団体で構成される「安全な世界のための新コリ5,6号機白紙撤回市民アクション」とウルサンの市民団体は9日、ウルサン地域一帯で延べ1万人あまりの市民(主催者推計)が一堂に会し、パレード、集会、コンサートと3部からなる多種多様なイベントを開いた。

午後3時、ウルサン文化芸術会館からスタートしたパレードでは、様々なアート作品が視線を集めた。韓国の伝統的な農楽隊20名あまりがパレードの先頭に立ち、3つの頭を持つタカ(韓国伝統の霊獣)、平和の蝶、脱原発かかし、コウノトリ、ヘラサギ、津波など多彩なファッションをまとった参加者たちが後に続いた。マーチのために全国から集まった参加者たちは「新コリ5,6号機を即座に白紙撤回し、脱原発の公約を履行せよ」と声を上げた。

4時から5時まではロッテデパートの前で「新コリ5,6号機白紙撤回のための脱原発大会」が開催された。最前列には送電塔建設反対闘争を先導したミリャンのおばあさんが陣取り、拍手を受けた。大会が始まると、ステージにあがった市民団体、宗教界、政党の代表は「原発は歴史上最も危険な物質を傲慢にも取り扱い、その結果数回にわたり人類的な災害をもたらした最悪の施設」とし「すでに世界最多の原発が集まるプサン、ウルサン、慶尚南道に再び2基を建設するのは災害だ」と発言した。また「新コリ5,6号機を建設せずとも電力需給に何の問題もない。脱原発への転換により、安心で危険を受け継がない社会、持続可能な豊かさをめざした社会を現実に作ろう」と訴えた。

イベントの締めくくりは「太陽と風の国」脱原発コンサートだ。5時から同じ場所で、昨年の冬を熱くしたソウルの光化門広場を再現したステージが2時間くり広げられた。ステージには歌手のジョン・イングォン、クライング・ナット、アン・チファン、イム・ジョンドク、音楽グループ・ウリナラなどが登場し、会場のボルテージを上げた。新コリ5,6号機の白紙撤回と脱原発をめざした市民の熱望は来月ソウルへ引きつがれる。10月14日ソウルで第2次全国市民アクションが開催される予定だ。

一方、新コリ5,6号機の工事継続を主張する韓国水力原子力の労組など原発推進団体も、同日午後1時からウルサンの太和江駅で「死守せよ!新コリ5,6号機」集会を開き、大規模なデモを行なった。原発に賛成する近隣住民や組合員とその家族、協力企業の職員らが主に参加したこの集会で「新コリ5,6号機建設中断に決死反対だ」とし「原子力はエネルギーの屋台骨であり、原子力がなければ新エネルギーや代替エネルギーも意味がない」と主張した。キム・ビョンギ韓国水力原子力労組委員長、イ・サンデ新コリ5,6号機中断反対汎蔚州郡民対策委員長らは断髪も辞さないと決意を高めた。 (翻訳:慶北大学大学院・高野聡)

¡¼¿ï»ê=´º½Ã½º¡½¹èº´¼ö ±âÀÚ = ¾ÈÀüÇÑ »çȸ¸¦ À§ÇÑ ½Å°í¸®5¡¤6È£±â ¹éÁöÈ­ ½Ã¹ÎÇൿÀÌ 9ÀÏ ¿ï»ê ³²±¸ ·Ôµ¥¹éÈ­Á¡ ±¤Àå¿¡¼­ Àü±¹ Å»ÇÙ´ëȸ¸¦ ¿­°í ÀÖ´Ù. 2017.09.09. bbs@newsis.com

トルコ・反原発ドキュメンタリー映画「ニュークリア・アラトゥルカ (トルコ原子力狂騒曲)」 ❤ 制作を支援して下さい ❤

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トルコ・反原発ドキュメンタリー映画
「ニュークリア・アラトゥルカ (トルコ原子力狂騒曲)」
❤ 制作を支援して下さい ❤

Nuclear alla Turca Documentary Film Project

日本のみなさんへ。

トルコはこれまで原発建設をめざしてきましたが、現在、その実現に最も近づいています。トルコは現在、原子力エネルギー生産国になるか、それともドイツや他の先進国も予定しているように原子力をエネルギー源として認めない国になるかの分かれ道に立っています。

トルコの原発建設の危険性を指摘するのは、環境保護論者だけではありません。原子力エネルギー開発を目的とするIAEAも、トルコの原発建設の危険性を指摘しています。福島原発事故のあった2011年に行なわれた調査では、トルコ国民の65%が原発建設計画に反対でした。しかしトルコ政府は、2018年の原発建設着工、2023年までの完成をめざしています。

2010年には、トルコ初の原発を南部メルスィン県アックユ村に建設するため、ロシア政府と契約を結びました。

そして2013年には、エルドアン大統領と安倍晋三首相が、第2の原発をトルコ北部シノップ市のインジェブルン村に建設するために原子力協定を結び、日本の三菱重工とフランスのアレバが、448万kWの原発を建設することで合意しました。しかし原発建設が予定される黒海地方には地震のリスクがあります。

日本とトルコの原子力協定締結のすぐ後、日本人アートディレクターの丹下さんが原発に反対するトルコ語のビデオメッセージを制作しました。このビデオメッセージは、ソーシャルメディアを通じてトルコで急速に広がりました。このビデオメッセージを通じ、トルコの人々は福島原発事故後の日本についてよりよく知るようになりました。トルコの反原発運動は、丹下さんからの反核と連帯のメッセージに強く勇気づけられました。

■ 映画制作の目的は

「アックユ原子力発電所」の宣伝広告が作られ、学校では子供たちに原発のプロパガンダが発信されています。

このような今、私たちは原子力の過去と現在について問うべきと考えました。議論を始め、私たち自身の未来を決める権利を行使するため、映画「ニュークリア・アラトゥルカ」の制作を開始することを決めました。

私たちの目的は、手遅れになる前にトルコの人々に原子力について考えてもらい、秘密にされてきたことやトルコにおける原子力の歴史を人々に伝え、人々の原子力についての知識を高めることです。

■ このドキュメンタリーと日本との関係

1945年に広島と長崎が、人類が経験したことのない惨禍を経験したとき、トルコのメディアは、米国によって広島と長崎に投下された原爆が第二次世界大戦を終わらせたことと、ヒトラーによる独裁の崩壊と民主主義の再生を結び付けて伝えました。

佐々木禎子さんは、原爆から致命的な被害を受けた大勢の人々のうちの一人で、まだ子供でした。彼女は折り紙で千羽鶴を作りながら、健康の回復と平和を祈りました。世界的に有名なトルコの詩人ナジム・ヒクメットは彼女のことを詩に残しました。その「死んだ女の子」という詩は日本語を含む各国の言語に翻訳され、世界中の芸術家によって様々に解釈されました。

人類は自らの手で作った核の力に怯えながらも、多くの核兵器を作り続け、太平洋で核実験をくり返しました。米国が1954年にビキニ島で行なった「キャッスル・ブラボー」核実験は、広島に落とされた原爆の何倍もの威力を持っていました。そして、実験場の近くにいた何千隻もの日本の漁船が影響を受けました。東京の夢の島公園に展示されている第五福竜丸も、犠牲となった船の一つです。ナジム・ヒクメットは、このときの日本の漁師たちの悲劇についての詩も詠んでいます。

ナジム・ヒクメットがその詩を書いたのと同じ時期、トルコは米国が提唱した「アトムズ・フォー・ピース」の下で協定を結んだ初めての国となりました。トルコはそのときから、原子力を追い求めています。原発建設の夢は実現していませんが、原発を求める主張は強くなっています。

日本の元首相である菅直人は、トルコでの原発事故のリスクは高いと語り、トルコに原発建設を勧めたことを後悔しています。

独裁的なトルコの政府は、原子力に執着し続け、3番目の原発プロジェクトについても言及しています。

■ 私たちについて

このドキュメンタリー映画の監督のジャン・ジャンダンは、トルコが最初の原発建設を予定しているアックユ村を1995年に訪ねて以来、トルコの原子力の歴史について本を書くことを夢見てきました。彼はこれまでに、社会問題を扱う3つのドキュメンタリー作品、「壁」(2000)、「3 時間:トルコの大学入試」 (2008)、「私の子供」(2013)を撮影しています。

2015年にドイツのベルリンで開催された展覧会「トルコにおける抵抗の芸術」でキュレーターを務めたクリスチャン・バーグマンと、Surela Filmで「5号刑務所」 (2009)、「私の子供」(2013)、「バクル(北) 」(2015)という高い評価を受けたドキュメンタリーのプロデューサーを務めたアイシェ・チェチンバシュが、プロデューサーとして参加します。

他に、トルコの原子力に関する歴史について本を出版したフィリズ・ヤブズがコンサルタントおよび研究者として、ボアズィチ大学電気電子工学科講師のイルケエルジャンが科学顧問として参加します。

映画の中のアニメーションは、「ペンギン」という雑誌の「何でもかなう」という人気漫画の作者ジェム・ヂンレンミシュが担います。アシスタント・ディレクターはセレン・チャタルユレクリ、そしてアシスタントプロデューサーはアルダ・チルテペが務めます。撮影監督はメルイェム・ヤブズ、サウンドディレクターはオウズ・カユナクが担います。

制作は、以上の人々だけの力で実現されるわけではありません。本プロジェクトは、サポートしてくださる多くの方々の共同作業によって進められます。

■ どんな映画になるでしょうか

1986年にチェルノブイリの雲がトルコの上空に来たとき、トルコの政治家たちは、放射能が健康に悪影響を与えることはないと主張し、国民を騙そうとしました。彼らは「少量の放射能は体に良い」「放射能を帯びた紅茶はより美味しい」「放射能は骨に良い」などと発言してきました。

本作品は、このような「アラトゥルカ(トルコ風)」で不条理な、1930年代から現在までのトルコの原子力の歴史を描く、悲喜劇的ドキュメンタリー作品です。

「ニュークリア・アラトゥルカ」は、このローカルな、そしてグローバルな知られざる物語を、住人、証人、専門家、活動家、政治家ら一人ひとりから聞き出していきます。本作品は視聴覚アーカイブ資料やジェム・ヂンレンミシュのアニメーション、モーツアルトの「トルコ行進曲」を意識して作曲した「ロンド・アラトゥルカ」によって、観客たちに、考える材料や、笑い、驚きを与えるドキュメンタリー作品として制作されます。

■ 支援はどのように利用されるか?

まだプロジェクトは始まったばかりです。本プロジェクトは、研究と資料収集、シナリオ作成およびアニメーションとグラフィックス作成、資金調達の3つの方向で進行中です。
「ニュークリア・アラトゥルカ」はスポンサーを持たず、伝えたいことを自由に表現するインディペンデント作品です。この作品は、プロジェクトの実現を望む人々の支援によって制作されます。

映画制作支援金(1000円~)を下記へ  (日本での目標50万円)
郵便振替  口座番号:00940-3-276634
口座名:ストップ原発輸出キャンペーン
ゆうちょ口座:099(ゼロキユウキユウ)店 当座0276634

❤ 支援金ありがとうございます❤ (1月8日現在、147名、計613,000円)
赤沢美恵子、上里恵子、麻野他郎、安部栄子、荒木いおり、池田裕、石川孝、石橋喜美子、石渡秋、井戸謙一、稲庭篤、井上真紀子、井上豊、岩田紀子、岩村義雄、上野白湖、牛田等、歌野敬、宇野田尚哉、宇野田陽子、遠藤槙夫、大倉純子、大田美智子、大津定美、大野圭子、岡田雅宏、丘の上のさんぽ道、尾関修、小野田雄二、小野寺健一、折口晴夫、角地弘子、加藤朝子、兼崎暉、河合成一、喜岡笙子、菊池恵介、岸野稔子、喜多幡佳秀、北林岳彦、木村真、熊坂兌子、郡安ひろこ、後藤裕己、小林晶子、小林はるよ、古屋敷一葉、坂田仲市、崎山比早子、定方昭夫、佐藤明宏、佐藤大介、佐藤徹、佐藤弥生、佐藤るみ子、柴田志麻枝、島京子、島岡誠、志村洋子、下末かよ子、末田一秀、杉本皓子、須田剛、全港湾西成センター分会、高倉康光、高橋洋子、高柳功、竹内治男、竹浪純、多田篤毅、棚橋寿郎、谷口智江、田原良次、田平正子、田村幸康、旦保立子、チェイス洋子、徳井和美、徳橋明、戸田靖子、冨田寿一、豊田キヨ子、中谷俊一、中村光一、奈良本英佑、難波希美子、西谷靖男、西部徹、二俣和聖、根本がん、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、野村修身、野村民夫、のばなし、野宮政子、羽倉信彦、橋本あき、長谷川薫、馬場浩太、早川紀代、林琉昇、原弘美、原実、原田禎忠、疋田真紀、日達稜、平川宗信、日向真紀子、深澤洋子、藤田政治、藤原寿和、船川俊一郎、ぺんぎんぺり館とおともだち、堀口邦子、前野恭子、松野尾かおる、三上元、峰村富士雄、宮地佳子、宮野吉史、もりのぶひと、森園かずえ、守田敏也、森本宥紹、森山拓也、森山真理子、安田久子、山崎叔子、山田秋夫、湯沢優子、吉武克宏、吉武仁貞、笠優子、渡辺由美子、和田正英、和田泰子、渡辺浩司、渡部英樹、渡辺正子、渡辺真知子、渡田正弘、渡辺千秋、ほか匿名の方々

 

 

 

脱核への舵を取った韓国の人びと・前編 (とーち)

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動かないままのクレ―ンたち。新コリ原発5・6号機は建設中断中

脱核への舵を取った韓国の人びと (前編)
とーち(奥田亮)

8月10日から15日まで、佐藤大介さんとともに韓国を訪れた。案内・通訳でキム・ボンニョさんに大変お世話になった。

ムン・ジェイン大統領が脱原発宣言をして2か月ほど。しかし脱原発宣言とはいうもののそこには多くの課題が含まれている。

建設現地の人々に白紙撤回すると約束していた新コリ原発5・6号機は、3ケ月間の公開討論(公論化委員会が管理)を行なった後に結論を出す、また工事を中断するとしていた完成間近の3基の原発は完成させ、設計寿命まで運転を認めるという。

2079年という未来にようやく脱原発が実現するというこの政策が、脱原発の名に値するのか、私には疑問に思えた。

が、同時に、本気で実現するための戦略的なものである可能性を期待したい期待ももちろんあった。

そしてこれまで激烈な闘いを続けてきた韓国の人々は、本心ではこれをどうとらえているのだろうか。

今回はその旅の速報として、お会いした大統領の核政策ブレインの一人である東国大のキム・イクチュン教授の話の一部をまずお伝えしたい。

■ 一貫している大統領の脱原発政策

キム・イクチュン氏によると、朴槿恵に敗北した2012年の大統領選挙の前、ムン・ジェイン氏は東日本大震災後の日本を訪れ、そこで脱原発を公約にすると発表したという。しかし帰国後、多くの批判にさらされることになり、キム氏に電話をかけてきた。いたずら電話かと疑って何度も確認したのち要件を聞くと、脱原発公約が選挙戦の攻撃材料にされているので、防御してほしい、ということだった。キム氏は二つ返事でそれを引き受け、今に至っている。

よく、ブレインの作ったウケのよい公約として脱原発を述べているだけではないか、と言われることがあるが、それは全く当たっていない。2012年から彼自身の考えで脱原発に至り、今ではそれがさらに強固になっていると思われる。そして、それはムン・ジェイン氏の自宅と関係がある。

■ 大統領の故郷と慶州地震

ムン・ジェイン氏の自宅はヤンサンで、コリ原発から20kmしか離れていない。母親は今もヤンサンに住んでおり、いわば原発現地を故郷に持っているといえる。

だからこそ2016年9月の慶州地震のとき、地震の2時間後に、翌日ウォルソン原発に行きたいとキム氏に電話をかけてきた。そして実際、翌日いっしょに訪れた。国会議員の中で一番早くかけつけた議員となった。

その際、地震計の測定値などの報告を受けたが、最も大きな地震による加速度を計測したのは1号機だった。

しかし、のちにこの1号機の2つある地震計のうち、1つは壊れていたことがわかる。ムン・ジェイン氏が訪れたときにはその事実を隠していたのだ。

ムン・ジェイン氏はそういう経験を積み重ねて、前回あれほど攻撃材料とされた脱原発を再び公約に掲げて、そして勝ったのです、とキム氏は語った。

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ウォルソン原発。寿命の1号機、廃炉になるか

■ 脱核への舵を取った韓国のひとびと

ムン・ジェイン氏自身が脱原発を志向しているという指摘は、その後他の人からも聞くことができた。

そのように大統領のエピソードを聞いているうち、私も彼が実現可能な脱核の道を模索しているのだと思えてきた。

そしてなにより彼を選択したことで、この国を脱核へと向かう舵を握っていることに、人々が改めて気が付いた、そのことこそが、もっとも重要な脱核への道のはじまりではないか、と思えた。

*後編のお知らせ
マグニチュード5.8の慶州地震を体験したウォルソン原発近くの住民のお話、その原発のPR館の前でテントを張って抗議を続ける方の声、写真家チャン・ヨンシク氏とともに新コリ原発を間近に撮影し、間近すぎて、警備会社の車がやってきたりなんかして、そして民主化闘争を経て中東、中国、日本と渡り歩きサムチョクで原発反対を続けながら、帰農して大規模イチゴハウスを経営する型破りな人、さらにNNAFではおなじみのイ・ホンソク氏らとの密談などなど、お楽しみに。

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サムチョク原発白紙化記念塔

(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.147より)

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信147号(8月20日発行、B5-28p)もくじ

・脱核への舵を取った韓国の人びと(とーち)
・ムン・ジェイン大統領の脱原発宣言
・韓国で原爆被害者が、米国政府らに民事調停請求、原爆資料館も開館
(高野聡)
・トルコ・反原発ドキュメンタリー映画「ニュークリア・アラトゥルカ」制作を支援して下さい(Nuclear alla Turca Documentary Film Project)
・原住民の日に全島で旗を掲げ、核廃棄物をランユ島から搬出するよう求める
(蘭嶼青年行動聯盟)
・高レベル処分場「適地マップ」公表される(末田一秀)
・メーカー訴訟原告のみなさまへ(笠原一浩)
・刑事裁判が始まった - 明らかになる証拠
支援団に結集し、公正な裁判を求めよう!(佐藤和良)
・北朝鮮のミサイルを唯一の申立理由とする原発運転差止め仮処分
・《声明》誰も安全を確認しない原発輸出の無責任体制(FoE Japanほか)
・「ジャドゥゴダ・ウラン鉱山、ゆっくりと蝕む暴力」について(福永正明)
・NNAF全記録DVD (渡田正弘・小木曾茂子)

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