ミティビルディ原発建設計画、環境裁判所が許可を撤回、しかし政府は原発建設計画をコバーダにシフトして継続

国家環境裁判所は518日、グジャラート州のミティビルディで原発建設計画に付与されていた環境上の許可を白紙撤回した。この勝利は、人々の不断の抗議行動なしにはなしえなかったものである。長年にわたってミティビルディ原発反対運動のキーパーソンであったクリシュナカント氏の声明をぜひ読んでほしい。しかしながら、モディ政権は原発建設計画をさらに推し進める態度を変えておらず、アンドラプラデシュ州のコバーダで同様の計画を推進する姿勢だ。危険なミティビルディの原発建設計画に対して人々が大規模な抗議行動をどのように行なってきたのか、そしてこれまでに付与された環境上の許可がどれほどの茶番であったのかをぜひ知ってほしい(Dianukeより)

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公聴会をボイコットし、会場から出てきた4500人の住民

ミティビルディ原発建設計画、環境裁判所が許可を撤回、

しかし政府は原発建設計画をコバーダにシフトして継続

クリシュナカント・チャウハン

グジャラート州バブナガル県のミティビルディでの、ウエスチングハウスによる600万kWの原発建設計画は、公式に撤回され、アンドラプラデシュ州のコバーダで建設されることとなった。

このたびのミティビルディでの原発建設計画中止は、2013年以来続けられてきた住民運動の成果である。

一つの闘いが終ったが、新たな闘いが始まる。ミティビルディの人々は、コバーダの人々の闘いに全力で連帯していくことを決意している。

■ 公聴会ボイコット

ミティビルディ周辺の村々の住民にとって、決定的な転機となった重要な一日があった。

原発建設計画に関する公聴会が2013年3月5日に開催されることとなった。普段は当局から全く意見を求められることもなく、耳を傾けてももらえなかった人々にとって、意見を述べることができる貴重な機会と思われた。

女性たちを筆頭にした村人たちは、数週間前から準備に奔走した。周辺の30の村々で小さなミーティングが開催され、原発がもたらす負の影響について、また公聴会への参加がどれだけ重要かということについて話し合われた。本来はこうした活動をすべき当局は、公聴会への参加を呼びかけるどころか、原発建設計画に関する情報を提供することすら怠っていた。

そして当日、普段は文字も読めない無学な人々と思われている村人たち4500名が、公聴会会場を訪れて行列を作った。当局は村人たちに対して、衣服上からの身体検査を行なった。飲み物のボトルは持ち込み禁止となった。人々が持参してきた弁当も検査された。金属探知機が用いられ、どこを見渡しても警備員や警察官がいた。しかし村人たちはひるまなかった。

公聴会が始まったが、会場の内外に展開された数百人の警備員や警察官たちによって、公聴会はきわめて威圧的な雰囲気の中で行なわれた。バブナガル県の地方長官が公聴会の議長を務めていたが、原発の問題点を明らかにしようとしたリーダーや村長らの発言を不当に制止した。

村人たちは、この公聴会がくだらない茶番劇であって、NPCIL(インド原子力公社)の都合のよいように、建設への手続きを正当化するためだけに開かれたものであると気づいた。

そして「公聴会の実行委員たちは、人々が心配している問題点に関して話し合うことに興味がないようなので、私たちはこの公聴会をボイコットします」との宣言が、地域のリーダーからマイクを通してなされた。

数分以内に、人々は全く何のスローガンを叫ぶこともなく平和的にウォークアウトを実行した。だだっ広い公聴会会場はがらんどうとなり、マスコミと政府関係者と役人とNPCILのスタッフだけが残された。

当時グジャラート州首相だったモディの、大統領選挙戦でのスローガンは「グジャラートの発展モデル」であった。しかしここで起きたことは、巨大な原発推進勢力や専制的な政治家たちが、人々の勇敢で途切れることのない闘いによって駆逐されたというできごとだ。その背景には、現在も進行中の福島原発事故の影響があった。

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中央政府とグジャラート州政府が採用した、原発建設計画を推進するために当初から行なってきた憲法にのっとらない違法な行為や手段についても言及しておきたい。

原発建設予定地とされた土地に隣接する81ヘクタールに及ぶ広大な森林について、その土地を意のままにするために、グジャラート州のタルカ開発事務所は、地元のジャサパラ村の村長に対して、「州政府がその森林をNPCILに譲渡することを認可する決議を村議会で通してほしい」という手紙を送った。

タルカ開発事務所は、土地の譲渡に関して地元議会の意見を聞こうとするのではなく、違法に、そして憲法の定めるところに背いて、すでに文章ができあがっている決議を村議会で通すよう村長に命令したのだ。

これは、当時グジャラート州首相だったモディが採用した、村人たちから同意を得るための新しい手法だった。

ジャサパラの村議会は全会一致で、タルカ開発事務所からの書簡について非難と拒否の決議を行なった。村議会はさらに全会一致で、NPCILが森林以外の用途で使用するために、当該の森林を譲渡することはできないと決定した。

■ デモ、書簡、供述書

2007年以来、住民たちはNPCILや州当局によるさまざまな戦術を経験してきたが、打ち砕くことのできない固い意思を見せつけ、ミティビルディ原発反対運動を継続してきた。デモ行進、抗議行動、討論会、記者会見などが住民によって開催され、原発に関する事実やデータが明らかにされてきた。

2013年9月23日、土砂降りの雨にもかかわらず、原発建設で影響を受ける村の人々がジャサパラ村からデモ行進を行なった。69台のトラクターや車、50台のバイク、老若男女2500人が参加した。「自分たちが必死で育てた食べ物を食べる権利を奪うな!」「命はやるが土地はやらない!」「綿の木を育てよう! 緑を豊かに育てよう!」「原発はいらない!」などのスローガンが叫ばれた。

デモ隊は、通過する村々で人々とのミーティングを行ないながら、40キロ先のバブナガルまで行進した。ゴールのクリケット場では到着したデモ参加者らとともに大集会が行なわれた。原発建設で影響を受ける村々を代表する住民たちが、地方長官を通じてマンモハン・シン首相あての書簡を手渡した。その書簡は次のように述べている。

「原子力損害賠償法を骨抜きにしてはならない。破局的な福島原発事故の影響によって斜陽化が加速した国際的な原子力企業たちに対して、損害賠償を問われない活動の場所を提供することは、まさにインドの人々の命や安全を原子力企業の利益のために売り渡すことに等しい。私たちは、ユニオンカーバイド社(現在のダウ・ケミカル社)が引き起こしたボパール毒ガス事件の悲劇という犯罪を忘れてはいない。同時に、インドの政治家たちがその罪人たちを何の罪も問うことなくアメリカに逃亡させてしまったという恥知らずなエピソードについても忘れてはいない。あの罪人たちは、身の毛もよだつようなあの大災害に対する損害賠償について何の責任も負わずに逃げおおせたのだ」

書簡はさらに「インド政府は、福島原発事故がさらに状況を悪化させていることが明らかになってきているというときに、人々の命をリスクにさらしている」と指摘し、「日本ではすべての原発を停止せざるをえなくなっており、ドイツ、スウェーデン、スイス、イタリアといった国々は脱原発の決断をした。インド政府が、持続可能、再生可能、小規模分散型で合理的な形態のエネルギーにかじを切り、国内の電力生産のわずか3パーセント未満しか貢献していない原子力を手放すという歴史的な機会を選択しそびれたことは非常に不幸なことである」としている。

書簡は、原子力損害賠償法が骨抜きにされてインドの一般市民の命が危険にさらされることへの強い抗議を宣言した。ミティビルディ村、ジャサパラ村、カダルパール村、マンドバ村、パニヤリ村、ソシヤ村、カンタラ村、チャイヤ村、ナヴァアム村、バンカル村、ゴリヤリ村、バヴィナパラ村、クッカド村、ラカンカ村、モーチャンド村、オダルカ村、ガリブプラ村、タルサル村、カドサリヤ村、アラン村、マナール村、バドバディヤ村、ハサブ村、グンディ村、バディ村、アラパール村、サノダール村、パドヴァ村、ヴァヴディ村、サンカダサール村、ラジパラ村、トラパジ村、カタヴァ村、バパダ村、サタラ村、バラパラ村、コリヤク村、マタヴダ村、ジュナ村、ラタンパール村、クダ村、ブンバリ村、トルディ村などの村々が、この書簡に署名している。

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土地を失ったり生業を失ったりすることで直接的に影響を受ける農民や農園労働者らも、供述書を提出して彼らの反対の意思を表明した。

それらの供述書は「この地域には、インド政府、アメリカ政府、ウエスチングハウス社、インド原子力公社らが原発を建設することを計画しています。私は、私の農場の土地がこの計画のために接収されてしまうことに対して強く抗議します」とし、「私は、どれだけ金額をつり上げられようが、私の農場をグジャラート政府、インド政府、またはインド原子力公社に対して売却することを断固として拒否します」ともつけ加えている。

同様の供述書は、影響を受ける村々の農園で働く労働者たちからも提出されている。彼らは土地を所有していないので、現在働いている農園が自分たちの生活を成り立たせる唯一の資源であることを訴えている。

■ ジャサパラ村が「非核地帯宣言」

2014年3月9日、5つの村の村議会が「ミティビルディのジャサパラ村を非核地帯にする」と宣言する決議を通過させた。

この決議は全会一致で行なわれ、決議のコピーは当時の大統領プラナブ・ムケルジー氏と首相のマンモハン・シン氏、グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏、国連事務総長のパン・ギムン氏にも送付された。

この決議には「ここを核のない地域のまま守りたいという民衆の願い」が記されている。「私たちは、核燃料サイクルのすべての部分に反対しており、原発をはじめとして、核燃料サイクルにかかわるいかなる機器や原料が持ち込まれることについても反対し、いかなる放射性物質の貯蔵にも反対する」

■ 原発から、
     参加型の活気のある民主的文化へ

こうした抵抗運動は、「土地収用、土地回復、再定住における公平な補償と透明性に関する法律2013」が、民衆の利益に反する形で改定されることへの反対の声にも発展した。

2014年8月14日、住民たちが集まって「きれいな空気、飲料に適した水、肥沃な土地、栄養、汚染されていない食べ物、次の世代のための安全な暮らし」を求めていくとの宣誓を行ない、「土地、農業、農産物、種子を守り抜くためなら、我々はあらゆる手段をとる」という声明を発した。

ミティビルディの数千人の住民たちは、原発建設反対の声を絶え間なく上げ続けてきた。2007年以来、スローガンは「ここに原発はいらない」だった。しかしいま、非核地帯とする決議を受けて、スローガンは「ここに原発はいらない、どこにもいらない、世界中のどの国にもいらない!」となった。

(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.146より)

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信146号(6月20日発行、B5-32p)もくじ

  • トルコ・非常事態宣言下のシノップ反原発集会(NNAFJ特派員)
  • 日印原子力協力協定 参議院可決による国会承認議決 抗議声明
  • 「日印原子力協定国会承認阻止キャンペーン」活動報告(大久保徹夫)
  • 参議院外交防衛委員会 意見陳述(川崎哲)
  • 日印原子力協定を承認・批准しないことを求める請願署名
  • ジャドゥゴダ・ウラン鉱山、ゆっくりと蝕む暴力(アンエリス・ルアレン)
  • ミティビルディ原発建設計画、環境裁判所が許可を撤回、しかし政府は原発建設計画をコバーダにシフトして継続(クリシュナカント)
  • モディ政権による新規原発10基建設という発表に抗議する(NAAM)ほか
  • 高レベル処分場、適地提示を機に反撃を(末田一秀)
  • 岡山の高レベル廃棄物問題(妹尾志津子)
  • ムン・ジェイン大統領の「脱原発宣言」に対する声明(エネルギー正義行動)
  • 5.18民主化運動37周年 記念辞(ムン・ジェイン)

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ジャドゥゴダ・ウラン鉱山、ゆっくりと蝕む暴力

5.Bhatin_interviewing women
バーティン村の女性の話を聞く著者

アンエリス・ルアレン(カリフォルニア大学准教授)

「映画『仏陀の嘆き』の中で、5〜6人の男がイエローケーキ(ウラン粉末)の入ったドラム缶を素手で押していたシーンを覚えているか?」 ジャムシェドプールで私を迎えにきたアシシュがこう聞いてきた。頷きながら私は彼らがサンダルしか履いていなかったことを思い出していた。「彼らはみな死んでしまった。何らかのがんで死んだんだ」アシシュはつづけた。私は呆然とした。

アディヴァシ(インド先住民族)の若き活動家で写真家のアシシュ・ビルリーは、私のジャドゥゴダ滞在中のガイドを引き受けてくれた。地元の人々ががんで死に追いやられた、という彼の話はほんの序の口でしかなかった。その後、私は恐ろしい事実をとめどなく聞くこととなった。

2017年3月、私はジャールカンド州東部のジャドゥゴダを訪れた。1967年に操業開始したウラン鉱山は、インドで最長操業中の鉱山だ。ジャドゥゴダのウラン鉱床の品位は極めて低く、精錬で、大量のウラン残土と鉱滓(低レベル放射性廃棄物)が生み出される。

専門家たちは、この鉱山の放射性廃棄物やウランの移動に関するずさんな安全基準と、周辺住民への著しく無頓着な保護対策に言及し、「鉱山を運営するUCIL(インド・ウラニウム社)は、ゆっくりとしかし確実に地元住民を蝕んでいる」と非難している。

ジャドゥゴダの小学校。外壁はウラン残土を再利用して作ってある

ジャドゥゴダ鉱山は、現在、一つの露天掘りを含めた7つのウラン鉱山に拡大中で、UCILは、鉱山、精錬所、鉱滓処理などを管理運営し、周辺住民に対し「何ら健康リスクはない」という態度をとっているが、村人たちは彼らの土地がゆっくりとだが大規模に破壊されつつある、ということを記憶してきた。

直近では今年2月、ジャィヘルタンとして知られる、儀式祭壇を取り囲むように生えている聖なる沙羅双樹の小さな森が、近くの鉱滓池から流れ出た汚染水で死に絶えてしまった。ジャィヘルタンは、アディヴァシの数ある儀式の神髄、つまり祖先が大地との約束を結んだ象徴的な場所として、彼らを大地と結びつける中心である。アディヴァシの伝統規範によれば、ジャィヘルタンに生える木を1本でも傷つけたものは厳しく罰せられることになっており、いわんや全てのジャィヘルタンの木立を殺したとなれば、それは伝統規範の域を超えてしまっているという。

1990年代から村人たちは、3本足のヤギが生まれたこと、不妊や血液疾患の牛など、家畜被害を報告してきた。家畜のゆっくりとしかし確実な被害を目撃し、村人たちは自分たちの身体が鉱山や精錬所の汚染の影響でどうなってしまうのか不安になっていった。先住民族の権利擁護団体であるJOAR(ジャールカンド反放射能同盟)は、ウラン鉱山が人体へ及ぼす影響の調査を始めた。

JOAR創立者の1人、ガンシャム・ビルリーはこう説明した。「UCILの鉱夫として働いていた父は、1984年に突如肺がんによって死亡し、母も1991年に肺がんで死亡した」。ビルリーは、母はウランの塵がこびりついた父の制服を洗濯していたことが原因でがんになったのではと疑うようになった。UCILの責任を追求するべく、ビルリーは仲間の先住民族権利活動家ドゥムカ・ムルムらとともに1998年にJOARを設立した。

悲惨なことに、UCILの医者たちは意図的な誤診・誤治療を鉱夫たちに行ない、肺がんやその他のがんに苦しんでいる彼らを若くして死に追いやっていた。

1995年のジャワハラール・ネルー大学の研究者による調査によると、周辺に暮らす女性の3分の1は不妊、5分の1は流産し、半数は不規則な生理周期がみられたと報告されている。

1996年1月、第3鉱滓池建設のための道路工事のため、何の前ぶれもなくチャティコチャ村というアディヴァシの村の30数軒がブルドーザーで破壊された。そこに暮らす家族たちは補償も移住も用意されず、引き続き汚染にまみれた近所で暮らし続けている。2017年、チャティコチャ村の大多数の女性が流産を経験している、と私は聞いた。

先天的奇形、脳性麻痺、手足の変形、血液がん、腫瘍などが蔓延しており、第3鉱滓池から5キロメートル以内にあり約2000人が住むバンゴ村では、26人の子どもたちが障がいか病気をもって生まれた。専門医と専門治療へのアクセス不足によって、これらの子どもたちの半分以上は10年以内に死んでしまったという。

6.Chapri_Proposed Nuclear Plant Meeting_03.2017
チャプリ村で。チャプリはジャドゥゴダから10キロ離れた村で、小規模の原子炉建設計画がある。村人たちは猛烈に反対している。

デリーや西ベンガルの研究者による調査が行なわれた結果、また日本、北米、オーストラリアなど世界の反核・反ウラン鉱山活動のネットワークを通して、JOARはUCILが「より良い近隣者」となるよう圧力をかけた。

UCILは鉱滓池にライナーを設置するなり、ウラン運搬専用の道路を別個に建設するなり、鉱滓池から最も近い住民を移住させるなりの方法で、近隣住民を保護する道を探ることができたのだが、彼らはコスト削減だけを選び、地元住民を無視し、ゆっくりと蝕んでいった。

UCILの鉱滓池は、コンクリート、ゴム、その他のプラスチックなど北米のウラン鉱山で標準となっている物質では覆われておらず、従って汚水は雨期に漏洩して地下水へと混入し、保護カバーがないので風によって有毒な埃が村々へと降り注ぐ。

2000年よりビルリーと仲間が地域住民への啓発として、鉱滓池からの直接の水の使用に関して忠告してきたが、住民はそれでも、鉱滓池からわずか600メートルの水流から、家畜や洗濯、風呂などのために水を使い続けていた。

飲料水の汚染が明らかとなった試験結果の後、UCILは2005年から安全な飲料水を3つの村の住民に供給しはじめた。

直近では、JOARは、公共道路を使っての、カバーなしでのウラン運搬は放射性物質を周囲へ拡散する危険がある、ということを指摘し、UCILは現在ウランの運搬に防水シートの覆いを義務づけるようになった。

今年の5月下旬に、強烈な砂風が吹き荒れ砂塵が舞い上がったとき、第3鉱滓池近辺の村々は放射性塵埃によって完全に覆われてしまった。JOARとチャティコチャ村とその近辺の村人たちは抗議活動を行ない、UCILに対して、即座に第3鉱滓池をカバーし塵埃を阻止するように要求した。また、ティライタンド村とチャティコチャ村近辺の鉱滓池の汚染を計測し検査することも要求した。

UCILがこの要求に回答しなかったので、村人たちは大地を守るアディヴァシ・アイデンティティの象徴として弓矢を手にとり、工事現場に行進していった。そこはUCILが第1鉱滓池の拡張工事を行なっている現場で、彼らは即座の工事停止を要求した。

第1鉱滓池拡張工事は2014年に開始され、村人たちは工事の停止を何度も要求してきたのだが、UCILは、村人との交渉のときには停止を約束し、その後直ちに工事を再開してきた。

また、JOARは、ドングリッディ村の移住と住民への補償をUCILに要求してきた。過去10年間にさまざまな事故(鉱滓パイプの決壊を含む)が起き、汚染水が村々に流入し、ドングリッディ村では家の中まで入ってきた。

JOARは、国際的なウラン取り扱い基準を全ての操業過程に取り入れるようUCILに迫り、かつ、医療補償、収入補償や移住補償などを定める「被曝補償法」の制定を訴えてきた。

地元住民たちとJOARは、UCILに新規鉱山の操業計画をやめるよう働きかけてきた。しかしUCILはおかまいなしに2003年以来、バンドゥフラングの露天掘りを含む、新規の4つの鉱山操業を開始し、トゥラムディでは新たな精錬所を操業させた。
(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.146より)

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非常事態宣言下のシノップ反原発集会 ― 大統領制への移行で原発事業加速をめざすトルコ ―

4月22日、シノップでの原発反対集会、高校生たちもたくさん参加

2017年4月22日、トルコのシノップではチェルノブイリ原発事故から31年目に合わせて反原発集会が開催された。日仏企業連合による原発建設が予定されているシノップでは毎年、チェルノブイリ原発事故のあった4月に反原発集会が続けられている。

今年の集会は非常事態宣言が続く中で、さらに大統領権限強化のための憲法改正を決めた国民投票から1週間後の開催となった。本稿ではシノップ反原発集会と、国民投票をめぐるトルコ政治の近況について紹介する。

4月22日、シノップでの原発反対集会

■ 大統領の権限強化を決めた国民投票

今年のシノップ反原発集会から1週間前にあたる4月16日、トルコでは大統領権限強化のための憲法改正を問う国民投票が行なわれた。結果は賛成51.4%、反対48.6%で、憲法改正による大統領制への移行が決まった。

現在のトルコは議院内閣制を採用しており、大統領は象徴的な存在に留まる。改憲により、大統領には強力な実権が与えられることになる。改憲案によると首相職が廃止され、大統領は閣僚や複数の大統領の任命権、司法の人事権や国会の解散権を持つようになる。また、大統領個人の判断で非常事態の宣言も可能となる。

トルコでは2015年以降、国内でクルド系武装組織、左派過激派、ISなどによるテロ事件が相次ぎ、大勢の犠牲者を出してきたのに加え、2016年7月には軍の一部によるクーデター未遂事件も起きた。クーデター未遂事件以降、トルコでは治安と安定の回復のために非常事態が宣言され、大統領を中心とする政府の権限が大幅に強化された。今回の憲法改正は、昨年から続く政府への権限集中の制度化を決めたことになる。

憲法改正への賛成派は、国の安定を取り戻し、民主主義を守るために強い大統領が必要であると訴えた。他方で反対派は、トルコの大統領制は米国の大統領制のような行政・立法・司法の三権分立が保証されておらず、大統領がすべてを支配する独裁につながると批判してきた。

なお、トルコでは過去に何度も憲法改正が行なわれている。今回は憲法改正自体が問題となったのではなく、改正の内容が問題視された。

反原発運動をはじめとする環境運動の参加者らは、大統領制が実現すれば環境や社会への影響を顧みない開発事業が大統領個人の権限で押し進められるようになるとし、憲法改正への反対を訴えてきた。

トルコでは昨年7月以降の非常事態宣言の下ですでに、開発事業に法人税や関税の控除、環境影響評価の省略などのインセンティブが与えられている。

最近の報道によると、原発事業は閣議決定によって国による優先事業に指定された(1)。

トルコ共和国建国100周年にあたる2023年までの原子炉初稼働に向け、原発建設事業が今後加速される可能性がある。

■ 祝祭的雰囲気の中で行なわれた集会

以上の国民投票から1週間後であるにもかかわらず、シノップ反原発集会には大勢の参加者が集まった。集会には地元住民や県外のシノップ出身者のほか、トルコ各地の環境団体や専門家団体、政党などが参加し、色とりどりのプラカードや横断幕を掲げてシノップ中心街を行進した。

集会が行なわれた広場のステージでは、チェルノブイリ原発事故の際のトルコ政府の対応への批判、原発はコストが高く経済性がないこと、原発導入はエネルギーの外国依存を強めることなどについてスピーチが行なわれた。

司会を務めたジャーナリストのオズギュル・ギュルブズは、福島で増え続ける汚染土のフレコンバックを示しながら、福島原発事故が今も続いていることや、放射性廃棄物の最終処分に関して世界のどこにも解決策がないことを訴えた。

ステージ上では、トルコの詩人ナーズム・ヒクメットの誌「死んだ女の子」の朗読も行なわれた。この作品はナーズム・ヒクメットが広島の原爆被害に関心を寄せて詩作したものだ(2)。

集会の最後には音楽のコンサートも行なわれ、参加者らが広場で踊り続けた。集会の祝祭的な雰囲気からは、厳しい政治的状況にもかかわらず参加者たちの希望が感じられた。

今回のシノップ反原発集会では、「ハユル(NO)」と書かれたプラカードを多く目にした。一週間前の国民投票に向けたキャンペーンでは、「ハユル」と「エヴェット(YES)」のスローガンが溢れていた

■ 苦境に立つ原子力産業と新興・途上国

現在、ロシア企業による原発建設が先行するアックユ原発では、原発建設は環境に無害であるとした環境影響評価の取り下げを求める裁判闘争が環境団体らによって行なわれている。だが大統領制への移行が進めば司法の独立性も脅かされることになる。

シノップでは原発事業の実施可能性調査が続く中、原発建設予定地で森林伐採が加速している(3)。

大統領制への移行が決まり、民主主義の縮小が懸念される中、トルコの反原発運動が以前より厳しい状況に置かれていることは確かだ。その一方で、東芝やシノップ原発事業を担うフランスのアレバ社をはじめ、世界の原子力産業は苦境に立たされている。

原発の危険性や非経済性も明らかとなり、原発の新設は国による強い関与がなくては難しい。国による強い関与は、とくに新興・途上国では民主主義の枠外で進められることもある。

シノップ反原発集会では、自国で原発を減らしながら、原子力産業保護のためにトルコのような新興・途上国に原発を輸出しようとする国の態度を批判するスピーチもあった。

先進国の原子力産業維持のために、トルコのような国の人々の生活や民主主義が犠牲になることがあってはならない。(NNAFJ特派員/写真も)

注:
(1) Birgün, [2017], “AKP nükleer santralleri ‘öncelikli yatırımlar’ arasına aldı!,” May 3. http://www.birgun.net/haber-detay/akp-nukleer-santralleri-oncelikli-yatirimlar-arasina-aldi-157963.html.
(2) 元ちとせが歌う「死んだ女の子」は若松孝二監督の映画『キャタピラー』の主題歌ともなった。ナーズム・ヒクメットは『ヒロシマ』と題した詩集なども刊行している。
(3) Cumhuriyet, [2017], “Sinop nükleere
kurban ediliyor,” May 21.
http://www.cumhuriyet.com.tr/haber/cevre/745454/Sinop_nukleere_kurban_ediliyor.html.

「シノップをチェルノブイリにするな」の横断幕

(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.146より)

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○対トルコ原発輸出を加速=安倍首相(時事通信 6/22)

「安倍晋三首相は22日、トルコのチャブシオール外相と首相官邸で会談し、三菱重工業などの日仏企業連合が進めるトルコ北部の原発建設計画について「プロセスを加速化させるべきだ」との認識で一致した。
日本はトルコとの間で、原発輸出を可能にする原子力協定を締結している。
チャブシオール氏は、首相に早期のトルコ訪問を招請した」

○アックユ原子力発電所建設計画でトルコ企業3社がプロジェクト会社に出資へ(原子力産業新聞 6/21)http://www.jaif.or.jp/170621-a/
 「2023年の初号機の営業運転開始に向けて大きく前進」
「主要な建設許可は2018年3月までに取得できるとANPP社は予想しており、これにより原子炉系統部分で最初のコンクリート打設が可能になる」

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信146号(6月20日発行、B5-32p)もくじ

  • トルコ・非常事態宣言下のシノップ反原発集会(NNAFJ特派員)
  • 日印原子力協力協定 参議院可決による国会承認議決 抗議声明
  • 「日印原子力協定国会承認阻止キャンペーン」活動報告(大久保徹夫)
  • 参議院外交防衛委員会 意見陳述(川崎哲)
  • 日印原子力協定を承認・批准しないことを求める請願署名
  • ジャドゥゴダ・ウラン鉱山、ゆっくりと蝕む暴力(アンエリス・ルアレン)
  • ミティビルディ原発建設計画、環境裁判所が許可を撤回、しかし政府は原発建設計画をコバーダにシフトして継続(クリシュナカント)
  • モディ政権による新規原発10基建設という発表に抗議する(NAAM)ほか
  • 高レベル処分場、適地提示を機に反撃を(末田一秀)
  • 岡山の高レベル廃棄物問題(妹尾志津子)
  • ムン・ジェイン大統領の「脱原発宣言」に対する声明(エネルギー正義行動)
  • 5.18民主化運動37周年 記念辞(ムン・ジェイン)

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Declaration of protest against the House of Councilors approving the India-Japan Nuclear Cooperation Agreement

Declaration of protest against the House of Councilors approving the India-Japan Nuclear Cooperation Agreement

7 June 2017

To: Mr. Shinzo Abe, Prime Minister of Japan
: Mr. Fumio Kishida, Minister of Foreign Affairs, Japan

From: Campaign Opposing the Ratification of the India-Japan Nuclear Cooperation Agreement by the Japanese Parliament

 

 
Today the coalition government (Liberal Democratic Party and Komeito) voted to approve the adoption of the India-Japan Nuclear Cooperation Agreement.

We, the Campaign Opposing the Ratification of the India-Japan Nuclear Cooperation Agreement by the Japanese Parliament, strongly condemn this reckless action.

The pitifully short time it was debated by both houses of parliament is undeniable and there are many grave flaws in this Agreement. By ratifying this Agreement, Japan is legitimizing India’s nuclear weapons development. The government is trampling over 70 years of effort on the part of the Japanese people to eliminate nuclear weapons.

Furthermore, it will mean that Japan will be aiding the brutal repression of the rights and destruction of the environment of the Indian citizens who live on and near proposed sites for nuclear power plant construction.

It is already abundantly clear that, Toshiba, which is in financial crisis, as well as other nuclear industry corporations such as Hitachi and Mitsubishi are in no condition to actively pursue overseas contracts for nuclear power plants. It was completely unnecessary to approve this Agreement with such haste and time should have been taken in Parliament to identify and rectify all of the problems in the present Agreement.

We also stand in protest at the steamrolling of this bill through parliament and vow to continue the fight to prevent export of nuclear technology, together with Members of Parliament, citizen groups and individuals from across Japan as well as Indian citizens.

 

日印原子力協力協定 参議院可決による国会承認議決 抗議声明

内閣総理大臣 安倍晋三殿

外務大臣 岸田文雄殿

日印原子力協力協定 参議院可決による国会承認議決 抗議声明

本日、政府・与党(自由民主党、公明党)は、「日印原子力協力協定」承認案について、参議院本会議採決を強行し、可決した。

私たち日印原子力協定国会承認反対キャンペーンは、この暴挙に満身の怒りをこめて抗議する。

衆参両院での短時間の審議でも明らかな通り、この協定には重大な問題点が多数ある。また協定締結はインドの核開発を日本が容認することにつながる。戦後70年間の国民による核廃絶への努力を踏みにじるものだ。

さらに、インドの原発建設予定地住民の人権と環境の侵害に日本が手を貸すことにもなる。

既に明らかな通り、経営危機下の東芝をはじめとして、日立、三菱重工など原発メーカーは、積極的に海外原発事業へ進出できる状況にはない。本協定の採決を迅速に行う必要はなく、本協定に関わるすべての問題を解明するために、慎重な国会審議が行われるべきであった。

本日の参議院可決により、国会の承認議決となるが、多くの問題が解明されておらず、批准手続きの先送りと発効延期を強く求める。

私たちは、本日の採決強行に重ねて抗議し、今後も国会議員、全国各地の団体や市民、そしてインドの現地住民と共に原発輸出を阻止するために闘うことを表明する。

2017年6月7日

日印原子力協定国会承認反対キャンペーン < グリーン・アクション、グループ:南アジアの原発と核兵器、原発いらない福島の女たち、原発メーカー訴訟原告団、原水禁(原水爆禁止日本国民会議)、コアネット(戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション)、さよなら原発神戸アクション、「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク、日本山妙法寺、平和をつくり出す宗教者ネット、武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)、首都圏反原発連合、たんぽぽ舎、特定非営利活動法人(NPO法人)ピースデポ、ピースボート、特定非営利活動法人(NPO法人)ふくしま地球市民発伝所、とめよう原発!!関西ネットワーク、平和と民主主義をめざす全国交歓会、認定特定非営利活動法人(NPO法人)FoE Japan、認定特定非営利活動法人(NPO法人)原子力資料情報室、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、緑のハーモニー調布、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(50音順)

 

第17回NNAF ダイジェスト

ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.139より

第17回NNAF ダイジェスト 胡桃沢伸・渡田正弘

フィリピン・インドの参加者 No Nukes Day「原発のない未来へ!3.26全国大集会」、35000人
フィリピン・インドの参加者
No Nukes Day「原発のない未来へ!3.26全国大集会」、35000人

3月22日

今回のNNAFの会場は、いわき市湯本温泉の老舗旅館「古滝屋」。昼過ぎから参加者が続々と宿に到着。参加者は、韓国6、台湾12、香港1、フィリピン3、インド2、トルコ2、福島県内と日本各地から40名が参加。夕方から10階の「松の間」で交流会開始。

佐藤和良さんと「古滝屋」の若旦那の里見喜生さんが歓迎挨拶。「震災前には140人いたスタッフが今は20人」と語る里見さんの挨拶には胸を打たれた。その後は、参加者が一人ずつ自己紹介。発言者の言葉が各国語の通訳者によって翻訳され聞き手に届けられてゆく。NNAFでおなじみの光景が展開(通訳のみなさん、ありがとうございました)。

3月23日

9時から各国報告。日本からは松久保肇さんが再稼働とそれに抗う差し止め訴訟など、韓国からはパク・ヘリョンさんが原発予定地ヨンドクでの住民投票のたたかい、台湾からはジュディ・イェンさんが福島事故後に展開された大規模な反核運動、フィリピンからはフランシスコさんがバターン原発の運転を阻止したたたかいと今も新規の原発建設構想が経済発展を口実に続く現状、インドからはラリター・ラームダースさんが核開発とセットで情報の公開がないまま進む原発建設の現状とクダンクラム原発での反対運動、トルコからはメティン・ギュルブズさんとプナール・デミルジャンさんが地震・テロ・チェルノブイリ事故の経験等があり到底原発を受け入れることのできない市民感情と日本が原発輸出を計画するシノップでの反対運動、香港からはタンさんが中国の原発への対応の難しさを報告した。

パク・ヘリョンさん
パク・ヘリョンさん
ジュディさん
ジュディさん
陳曼麗立法委員
陳曼麗立法委員

昼食と休憩を挟んで報告は続き、予定時間を大幅にすぎて午後のプログラム「福島の人々からの報告」が始まった。

佐藤和良さんからは「福島原発事故の原因と真相はまだわからない。原子力緊急事態宣言はまだ解除されていない」「福島原発は35メートルの崖を削って海面から10メートルのところに建屋を作った。地下水が流れ出てずぶずぶで、もともと池の中に浮かんでいるような状態だった」「原発は差別と分断によって作られたもの」など、報告がなされた。

武藤類子さんは「福島原発事故はなかったことにしたほうが国にとって都合が良い。そのために帰還政策と、放射能は怖くないという教育が行なわれている。福島は世界の一部ではないみたい。国、県、東電は責任をとっていない」と話した。

続けて、「原発いらない福島の女たち」の木幡ますみさん、佐々木慶子さん、橋本あきさんのお話しを聞いた。

その後、NNAFの次回開催地を決める話し合いが行なわれ、第一候補インド、第二候補フィリピン、第三候補韓国に決まった。

夕食交流会も同じく「松の間」で行なわれ、バンド「いわき雑魚塾」のライブコンサートが開かれた。「でれすけ原発」「ヤマユリの花」などどれも原発事故後の福島を歌ったすばらしい曲だった。なかでも、汚染水に汚される海を歌った「福島の海よ」には涙ぐむ人が何人もいた。

3月24日

9時から、前日の福島の人々の話を聞いて各国参加者が感じた疑問を福島の人々に尋ねて、討論するプログラム。福島からさらに古川好子さん、飛田晋秀さんも参加してくれた。

「地域の住民同士の対立について」「防災訓練について」などの質問が出、福島の人々の回答に各国参加者は耳を傾けていた。住民感情の変化の歴史的経緯については佐藤和良さんから丁寧な解説があり、311以後、脱原発については一致していても避難については「ふるさとを捨てるのか」という葛藤・対立が生じているという報告があった。

昼食後、「反核世界社会フォーラム(核と被ばくをなくす世界社会フォーラム)」の参加者たちと合流し、バスに分乗して富岡町などへのフィールドワークに出発。汚染土を詰めたフレコンバックの山、無人の商店街、汚染があって何も栽培できないにもかかわらず、帰還を促すために草取りをしてきれいに整備された畑。どれも原発事故の被害を教えてくれていた。各国の参加者はそれぞれの経験を自国に持ち帰って伝えてくれることと思う。

夜は、いわき労働者福祉会館で、反核世界社会フォーラムの集会に参加。NNAFは各国の代表が発言した。

3月25日

午前中、いわき市内のいわき放射能市民測定室「たらちね」を訪問。80人以上なので、最初に海外参加者が訪問し、時間をずらし日本からの参加者が訪問。「たらちね」事務局長の鈴木薫さんから設立趣旨と現状報告を受ける。

「たらちね」は、汚染された食品の摂取による内部被曝を防止・軽減するために2011年に市民団体等による寄付やカンパで設立された。公的資金は一切入れないで寄付などにより運営を続け、主婦を中心に10人のスタッフが働く。

常に市民目線で運営され、ベクレルモニター(4台)による食料や土などの測定とホールボディカウンターによる体内被曝測定が中心。測定結果はすぐに説明して伝える。子供たちの沖縄での保養プロジェクトも担っている。測定依頼が減少している測定室が多いが、ここは少しずつ増加しているそうだ。被曝労働者も測定に来られる。2015年からは草の根レベルで日本唯一といえる「ベータ線」測定設備も完備。

市民自身が、命を守り、心を守り「生きるための測定室」をめざす「たらちね」の活動をみんなで応援し続けたい。「たらちね」スタッフのみなさん、今回は大勢で押しかけてご迷惑をかけ申し訳ありませんでした。

午後は、東京へ移動。宿泊先の韓国YMCAで夕食交流会。一人ずつ、福島の感想など、全員が発言した。その後、韓国参加者の部屋に有志おおぜいが集まり深夜まで討論。

3月26日

代々木公園で開催されたNo Nukes Day「原発のない未来へ!3.26全国大集会」に参加。第2ステージ(野外音楽堂)で台湾からの仲間がアピール。第3ステージ(けやき並木)ではインド・トルコからの参加メンバーが「原発輸出しないで!」とアピール。海外からの参加者が「日本での再稼働を止めるだけでなく、原発輸出も止める必要がある!」と生の声で強く訴えたことに意味がある。集会参加者は約3万5千人。

メティンさん(シノップ反原発プラットフォーム)、フランス・ブラジルの参加者・・・
メティンさん(シノップ反原発プラットフォーム)、フランス・ブラジルの参加者・・・

そして、渋谷駅までデモ。「ノー・ニュークス!」などのシュプレヒコールをあげながら歩いた。台湾からの参加メンバーも日本語で「再稼働反対!」と力強く叫んでいた。

台湾の参加者たち
台湾の参加者たち

夕方には、反核世界社会フォーラムの分科会として、①映画「サクリファイス」上映と監督の歓迎会、②クライメート・ジャスティスの観点からCOP21交渉と原発再稼働を考える、が開催された。

②の分科会では、昨年12月パリで開催された「気候変動枠組条約第21回締約国会議」(COP21)で激論の末に合意されたパリ協定の分析と批判の意見が出された。今回の合意で、温暖化が最も深刻な途上国にも先進国と同様な温室効果ガスの削減義務が課せられたことは公正さに欠けること、CO2を排出しないという身勝手な理屈で原発を推進する日本の政策は容認できないこと、原発は決して温暖化対策にはなりえないこと、などが強調されていた。

3月27日

午前中は、反核世界社会フォーラム・分科会「原発を輸出しないで!~アジアの人びとの叫び」で、各国からの参加メンバーが映像を使用して状況報告。

トルコからは、日本語が堪能なプナール・デミルジャンさん(脱原発プロジェクト)が、トルコは地震国であり、チェルノブイリ原発事故の放射能被害を直接受け、政府による情報隠しの苦い経験もある。トルコ市民は日本からの原発輸出にNOである、と全体状況を報告。1976年に地中海沿岸のアックユが原発建設候補地にあげられ、粘り強い反原発運動がスタート。放射能に関するスキャンダルなどに住民たちが激しく抗議、2011年の福島原発事故で運動がさらに高揚した。そんな状況を無視するかのように安倍政権は2013年にトルコと原子力協定を結び、黒海沿岸のシノップに三菱重工がフランスのアレバと合弁で新型原発を建設・販売予定。それに対する反対運動をシノップ現地から参加したメティン・ギュルブズさん(シノップ反原発プラットフォーム)が報告。シノップ住民は大きな反対運動を起こし、2015年4月には3万人以上が集まり集会・デモを開催し「日本は原発を輸出しないで!」と声を上げた。

インドからは、ベテラン活動家のラリター・ラームダースさん(核廃絶と平和のための連合)が、インドの核兵器開発の歴史から原発推進の現状までを報告。核兵器保有国のインドに東芝、日立、三菱重工など日本企業が原発を輸出することは核兵器増強に加担することであり、安倍政権とモディ政権による日印原子力協定は認められないと強調。現在、ロシアが建設したクダンクラム原発現地やフランスが建設予定のジャイタプール原発予定地では、大規模な反対運動が展開され、死傷者が出るなど激しい弾圧下にある。反対運動現場を記録する写真家のアミルタラージ・スティフェンさん(反核運動全国連合)は、現地住民が苦しめられている状況を訴えた。

フィリピンからは、NNAF 設立時からの仲間であるコラソン・ファブロスさん(非核フィリピン連合)が、反原発運動の歴史とバターン原発(1985年に完成したが現在も閉鎖中)反対運動を説明。また、バターン原発再開の動きがたびたびあったが、反対運動も負けていないと長年の活動家フランシスコ・F・ホンラさん(非核バターン運動)が報告。

フランシスコさん、コラソンさん、トニーさん
フランシスコさん、コラソンさん、トニーさん

韓国は、頼れるリーダーのイ・ホンソクさん(エネルギー正義行動)。1987年以降の民主化運動を背景に開始された新規建設や核廃棄物処分場建設に対する力強い反原発運動の歴史と現状を報告。福島原発事故後は、日本同様に原発推進政策を堅持する韓国政府に抗して粘り強く多様な活動を展開。最近ではサムチョクやヨンドクでの住民投票による反対運動が大きな力を発揮している。

イ・ホンソクさん、小原つなきさん
イ・ホンソクさん、小原つなきさん

そして、台湾環境保護連盟の明るく元気な2名(王俊秀さん、郭金泉さん)が日本語でアピール。台湾では、1987年の戒厳令解除後に高揚した民主化運動のなかで「第四原発」反対運動が大きな政治課題となり、民進党が「原発反対」を綱領に。とくに福島原発事故以降は、幅広い層が参加する全島をあげての原発廃止デモを展開。2014年には、中台サービス貿易協定に抗議する前代未聞の立法院占拠「ひまわり学生運動」に続き、第四原発廃止を訴えて5万人が台北駅前の8車線道路を15時間占拠。馬英九政権からついに「稼働凍結」を勝ち取った。そして、今年1月の総統選・立法院(国会)選挙で民進党が圧勝し、立法院では初めて単独過半数を獲得し、2025年までの原発全廃が現実味を増した。

続いて、福永正明さんが「日印原子力協定阻止キャンペーン」への参加と協力を訴えた。また、多くの原発訴訟を担ってきた河合弘之弁護士が、裁判運動の現状の報告と、映画「日本と原発」を紹介し、NNAF事務局の宇野田陽子さんが最終まとめをし『原発をとめるアジアの人びと』の英語版制作が進行中と報告。

午後からは、各分科会に参加。分科会のテーマは、①「福島での犯罪と命の救済」、発言は、飛田晋秀(写真家)、松本徳子(郡山からの母子避難者)ほか、②「広島・長崎・ビキニ・福島を体験した国で、原発はなぜ再稼働されてしまうのか?」、発言は、松久保肇(原子力資料情報室)、加藤一夫(ビキニ市民ネット焼津)ほか、③「被爆労働問題の現状~フランス・ウクライナ・韓国・日本」、発言は、フィリップ・ビヤール(仏、原発下請け労働者)、ムィコラ・ヴォズニューク(ウクライナ、チェルノブイリ原発事故処理作業者)ほか、④「エートス問題と国際原子力ロビー~無知の戦略」、発言は、ヴラディーミル・チェルトコフ、松井英介ほか。

3月28日

午後、参議院議員会館講堂で院内集会。国会議員の参加もあり、トルコの2人とインドの2人が「原発を輸出しないで」と訴えた。

その後、衆議院議員会館で、政府と交渉を行なった(10~12ページに記事)

今回のフォーラムは「福島原発事故は続いている」をテーマに、アジア各国の参加者に福島の現実を知って自国に持ち帰ってもらうことを目的とした。福島の人たちとの交流会では各国から質問が飛び交い、各国政府と国際原子力産業の福島原発事故を消し去ってしまおうとする動きに抗い、原発立地各所での活動に力を与えるフォーラムになったと思う。

そして、問われているのは日本である。参加者の一人はこう述べた。「日本の原発輸出は、行き詰る世界の核産業に力を与え、アジアの軍事緊張を促進する。福島、広島、長崎を経験した日本が原発を輸出するのは、日本の非核の願いをも壊すものだ」 ― アジアの友人のこの声に耳を傾けたい。

古滝屋にて
古滝屋にて

●「原発を輸出しないで!~アジアの人びとの叫び」(3.27反核世界社会フォーラム)の映像、写真集ほか (脱被ばく実現ネットのブログ)
○インド:ラームダース
【《非暴力・直接行動》で立ちむかう】
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/04/2016_11.html
○トルコ:ギュルブズ
【チェルノブイリの記憶に突き動かされて】
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/04/2016_15.html
○韓国:イ・ホンソク
【住民投票で原発をとめる】
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/04/2016_64.html
○フィリピン:ファブロス
【《バターンの怪物》をとめ続ける不屈の人々】
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/04/2016_58.html
○台湾:王俊秀
【第四原発の完全廃止をともにめざす】
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/04/2016_72.html

●写真集
NO NUKES DAY(東京デモ)
https://flic.kr/s/aHskxAjAf5
NNAF&反核世界社会フォーラム
https://flic.kr/s/aHskxtwPhG

●台湾環境保護連盟のウェブサイト
(中国語ですが写真たくさんあり)
3月23日
http://www.tepu.org.tw/?p=14412
http://www.tepu.org.tw/?p=14420
http://www.tepu.org.tw/?p=14425
http://www.tepu.org.tw/?p=14431
3月24日
http://www.tepu.org.tw/?p=14439
http://www.tepu.org.tw/?p=14448
3月25日
http://www.tepu.org.tw/?p=14454
http://www.tepu.org.tw/?p=14459

●原発輸出・世界各国から批判される日本3.29東京新聞1
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/Tokyoshinbun0329a
●原発輸出・世界各国から批判される日本3.29東京新聞2
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/Tokyoshinbun0329b

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信139号(4月20日発行)もくじ
第17回ノーニュークス・アジアフォーラム報告
●第17回NNAF ダイジェスト
(渡田正弘・胡桃沢伸)
●インド参加者のNo Nukes Dayスピーチ
●「原発輸出に反対するインド・トルコの市民からの日本政府への要請」報告(松久保肇)
●日本の原発輸出はやはり無責任で他人任せだった(田中龍作)
●より多くの課題を確認したNNAF2016(キム・ヒョヌ)
●福島原発事故5年、真の文明への回復を思い描いて・・・(ヒオックス)
●福島の生の声をインドへ  ~原発に抗う市民の交流~(藤岡恵美子)
年6回発行です。購読料(年2000円)
見本誌を無料で送ります。
事務局へ連絡ください
sdaisuke?rice.ocn.ne.jp  ?を@に
http://www.nonukesasiaforum.org/japan/

★本『原発をとめるアジアの人々』推薦文:広瀬隆・斎藤貴男・小出裕章・海渡雄一・伴英幸・河合弘之・鎌仲ひとみ・ミサオ・レッドウルフ・鎌田慧・満田夏花
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/136f.htm

NNAF2016 への参加、協力ありがとうございました💛

【北海道】 アンエリス・ルアレン 上野祥子 佐藤好子 舘崎やよい 谷百合子 土屋正紀 苫小牧の自然を守る会 畠山紀子 藤田春美 水野稔 【青森】 遠藤順子 大竹進 核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団 道祖土正則 佐原若子 竹浪純 中畑範彦 成田忠義 野宮政子 弘前・核に反対する会 三浦協子 宮本久美子 【宮城】 小関俊夫 須田剛 原田禎忠 芳川良一 【秋田】 奥村清明 【福島】 いわき雑魚塾 黒田節子 原発いらない福島の女たち 木幡ますみ 斉藤春光 佐々木慶子 佐藤和良 佐藤俊子 下山田富子 脱原発福島ネットワーク 東城睦子 羽賀ますみ 橋本あき 長谷川健一 比佐和美 飛田晋秀 ふくしま地球市民発伝所 古川好子 古滝屋 武藤類子 森園かずえ 米倉啓示 【茨城】 長田満江 川野弘子 トニー・ボーイズ 深谷貞栄 山根爽一 【栃木】 佐藤明宏 【埼玉】 飯田由起子 柏木三知子 くまがいマキ 原発とめよう飯能 桜井董 桜井文子 佐原勉 霜鳥亘 高橋道子 多田篤毅 旦保立子 寺尾光身 中村光一 堀口邦子 未来の福島こども基金 向井雪子 【千葉】 石橋喜美子 核燃やめておいしいごはん 志村秀三 志村洋子 田中和恵 谷本澄子 田平康子 永野勇 奈良悦子 松丸健二 山口兼男 【東京】 秋本陽子 アジア連帯講座 安達由起 安部栄子 有田千恵子 安藤丈将 池田リリィ茜藍 石井じゅん 石坂浩一 市川啓子 伊藤勝美 伊藤由美子 稲垣豊 井上真紀子 APFS労働組合 FoEジャパン 大井靖子 大賀絹江 大賀達雄 大須賀令子 小川幸子 小川昌之 小倉利丸 小野寺通 柏崎・巻原発に反対する在京者の会 片岡栄子 片岡遼平 神谷富士子 亀田旬子 河合弘之 菊地真幸 久能啓補 経産省前テントひろば 原子力資料情報室 原水禁(原水爆禁止日本国民会議)ケイト・ストロネル コアネット 再稼働阻止全国ネットワーク 佐橋弥生 志沢允子 篠田淳子 島京子 首都圏反原発連合 白井聡子 水藤周三 全石油昭和シェル労組 高須次郎 高橋陽子 橘優子 棚橋寿郎 たんぽぽ舎 筑紫建彦 徳橋明 豊田キヨ子 長尾由美子 中原道子 西浦昭英 野村修身 反原労(反原発労働者行動実行委員会)伴英幸 ピースボート 福島原発事故緊急会議 福永正明 プランヤ・デサイ 町田忠昭 松久保肇 三橋理江子 宮地佳子 茂住衛 矢島十三子 柳沢典子 山田真 湯浅欽史 湯沢優子 柚木康子 吉武克宏 ライアン・ホームバーグ 和田洋子 【神奈川】 安部竜一郎 伊形順子 石渡秋 一ノ木勝 岩田深雪 上江洲惠子 大久保徹夫 大野圭子 小野田笹子 小原悟 京極紀子 清野隆史 熊坂兌子 清水順子 須田大春 須藤瑛子 高木久仁子 田中洋子 奈良本英佑 西岡まゆみ 日向真紀子 水澤靖子 山口泰子 【長野】 伊藤順 西山智彦 野溝春子 長谷川春子 三輪浩 【新潟】 大西洋司 小木曽茂子 桑原正史 さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト 嶋津里美 高橋洋一 山下とも子 山田秋夫 吉野信哉 【富山】 淡川典子 川原登喜の 横山久恵 【石川】 北野進 二俣和聖 松田清良 【福井】 若泉政人 【岐阜】 寺町大円 西尾美和子 丹羽範充 【静岡】 鈴木雅子 【愛知】 安楽知子 依田幸男 植田淑子 植村和子 大野恵子 大野建 岡田雅宏 亀田隆子 小池かずみ 小林牧 坂田仲市 佐藤るみ子 柴田志麻枝 杉本皓子 瀬口昭代 高橋肆乃 田中良明 鶴田美知子 平川宗信 舟橋憲秀 村上光子 森崎典子 山田薫 和田晴美 渡辺浩司 【三重】 小野田雄二 笹木基根 村山敬子 山本勉 【滋賀】 井戸謙一 大津定美 田沢仁 西谷靖男 【京都】 アイリーン・美緒子・スミス 漁野亨 アジェンダ・プロジェクト 石橋和彦 伊藤正子 稲庭篤 宇野さえこ グリーン・アクション 原子力自主講座 曽我千代子 寺町歩 銅銀正美 中井豊 細川弘明 和田喜彦 【大阪】 安部晴代 石内謹也 石原燃 稲岡美奈子 猪又雅子 牛田等 宇野田尚哉 宇野田南 宇野田陽子 梅田章二 尾形淳 岡林豊 亀山恵理子 康由美 木村牧子 胡桃澤伸 小泉ゆうすけ 小西弘泰 災害避難者の人権ネットワーク 斎藤直樹 斉藤善夫 坂本保子 佐藤大介 里見和夫 ストップ・ザ・もんじゅ 世良砂湖 全港湾大阪支部 全港湾西成センター分会 チェルノブイリ・ヒバクシャ救援・関西 寺本勉 當内健利 遠山勝博 徳井和美 中川正広 中沢浩二 梨木昭平 西崎和子 のばなし 服部良一 疋田真紀 藤田政治 前川武志 丸尾雅徳 三ツ林安治 水戸喜世子 向井千晃 命宝堂薬局 森山拓也 薮田ゆきえ 山崎叔子 山崎信幸 湯川恭 吉田かずみ 若狭連帯行動ネットワーク 【兵庫】 石塚直人 大田美智子 河合成一 北川れん子 後藤由美子 津村富代 冨田寿一 永島昇 名前のない新聞 西脇鈴代 藤岡正雄 振津かつみ ぺんぎんぺり館とおともだち 牧野紘子 森本宥紹 【奈良】 奈良脱原発ネットワーク 原道子 【和歌山】 疋田泰江 松浦雅代 【岡山】 岡富貴 【広島】 上里恵子 井上豊 植木和夫 西塔文子 城山大賢 馬場浩太 東邦弘 古屋敷一葉 増田千代子 渡田正弘 【山口】 麻野他郎 稲垣優美子 大城研司 小畑太作 鍬野保雄 原発いらん!山口ネットワーク 沢村和世 武重登美子 田辺よし子 堀内隆治 松崎佳代子 三浦翠 【香川】 松浦まき 【愛媛】 阿部純子 奥村悦夫 小倉正 渡部英機 【高知】 玉木尚之 玉木瑞枝 原忠徳 原弘美 【福岡】 池松綾子 緒方貴穂 兼崎暉 堤静雄 林田英明 【佐賀】 於保泰正 岸恵子 【長崎】 歌野敬 【熊本】 荒木いおり 勝連夕子 蒲池近江 渡部陽子 【大分】 井倉順子 金只律子 小坂正則 脱原発大分ネットワーク 坪井秀雄 【鹿児島】 反原発・かごしまネット 南方新社 向原祥隆  【アイルランド】 大倉純子  ほか匿名の方々

ノーニュークス・アジアフォーラム2016に、ご賛同をお願いします
★ノーニュークス・アジアフォーラム2016
「福島原発事故は続いている ~人々の声を聞き、原発事故が社会に与える広範な影響の諸相を知る~」
開催期間:3月22~24日
開催場所:福島県いわき市
福島原発事故を受けて、「福島原発震災の真実を世界に伝える」をテーマに、2011年夏に緊急開催されたNNAF2011から5年がたとうとしています。
福島では事故収束のために、今も毎日7千人が危険な被曝労働に従事しています。原発事故によって避難を強いられている人々の数は10万人を超えたままです。先の見えない避難生活が長引く中、震災関連死と判断される方々の数は増え続けています。事故が社会に与える影響は広がり続け、複雑さを増しています。福島原発事故は終わっていません。
しかし今私たちが目の当たりにしているのは、福島原発事故を忘れ去ったかのようなあからさまな原発回帰の動きであり、にわかには信じがたいほどの勢いで戦争へと近づきつつある強権的な政治です。原発輸出と武器輸出のための法整備も、重なり合うように進められています。
このような状況の中でも、日本をはじめとしてアジア各国で、核も原発もない未来を求める人々のたたかいが粘り強く継続されていることは、私たちにとっての希望です。1993年から各国持ち回りで開催されてきたNNAFは、このような時期だからこそ、福島原発事故から5年の福島で開催されることになりました。私たちには、同じ悲劇を繰り返さないようにする責任があります。
<11月にインドのヴァイシャリ・パティルさんを福島にお連れした際に、彼女はことばにならないほどの衝撃を受けたと語りました。そして帰国後に福島で自分が見聞きしたことを人々に伝え、原発予定地ジャイタプールでの反対運動はさらに盛り上がりを見せています。日本から、福島から情報を発信することは、アジアの反原発運動を力づけることにつながります>
原発事故の現実を世界に伝え、日本からの原発輸出を止めるための連携強化を図ります。アジアの友人たちと出会い、死の灰の歴史を断ち切るためにまた一歩を踏み出しましょう。
●日本で開催されることとなったNNAF 2016を成功させるため、どうか皆様のご支援をお願いいたします。このフォーラムは皆様からの賛同金で運営されます。賛同金は、海外ゲストの旅費援助、日本滞在費(宿泊費、国内移動費など)、通訳翻訳費、アテンドや会場費などとして使わせていただきます。約150万円必要です。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
賛同金 個人:一口2000円 団体:一口5000円(小グループは3000円)
郵便振替 : 00940-8-146764 口座名:NNAF2011
ゆうちょ銀行:店番099 当座 0146764 口座名:NNAF2011
*匿名希望の方は「匿名」と記入してください
■アジアの仲間たちと核も原発もない世界を目指して
― NNAF 2016 & No Nukes WSF―
3月
22日 参加者到着・歓迎交流会
23日 午前:各国報告
午後:福島の人々の話を聞く
24日 午前:福島の人々の話を聞く
午後:No Nukes WSFと合流、フィールドワーク
夜:集会(いわき労働者福祉会館)
25日 フィールドワーク、東京へ移動
26日 No Nukes Day3.26全国大集会(代々木公園)デモ
27日 No Nukes WSF討論集会(水道橋・韓国YMCA国際ホール)
28日 午後:(インド・トルコ)院内集会・政府交渉
海外参加者 トルコ:メティン・ギュルブズ(シノップ反原発プラットフォーム)、プナール・デミルジャン(脱原発プロジェクト)、インド:ラリター・ラームダース(CNDP/核廃絶と平和のための連合)、アミルタラージ・スティフェン(NAAM/反核運動全国連合)、フィリピン:コラソン・ファブロス(非核フィリピン連合)他3名、台湾:劉俊秀(環境保護連盟)、陳曼麗(立法委員)他12名、韓国:パク・ヘリョン(ヨンドク住民投票)、イ・ホンソク(脱核新聞)他6名、ほかに、中国、USAなど
*WSF(世界社会フォーラム)は、2001年にブラジルのポルトアレグレで第一回が開催され、毎回数万人が集まる反グーバリゼーション運動のフォーラム。No Nukes WSF(反核世界社会フォーラム)は、原発問題についてのテーマ別ミニ・フォーラム。南米、欧米からも参加。原発問題をさまざまな側面から討論する。
★No Nukes WSF(核と被ばくをなくす 世界社会フォーラム)
可能なら、こちらにも賛同よろしくお願いします
http://www.nonukesocialforum.org/?page_id=77
3月23日 18:30 オープニングフォーラム(東京:韓国YMCA 9階国際ホール)
3月24日 18:30 集会(いわき労働者福祉会館)
3月26日 11:30 福島原発事故5周年・全国集会に合流(代々木公園~デモ)
夜 フォーラム(東京:韓国YMCA)
3月27日 10:00 全日フォーラム開催(東京:韓国YMCA 地下大ホール及び会議室など)
3月28日 午後 国会院内集会(参議院議員会館)、
夜 関連イベントとして被ばく労働を考えるネットワーク主催の集会(東京:韓国
YMCA 国際ホール)

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★ヨンドクからみなさまへ
(パク・ヘリョン)
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/137y.htm
皆が「不可能だ」と言っていた「ヨンドク核発電所誘致の賛否を問う住民投票」が、11月11~12日に行なわれました。10,274人の反対票という驚くべき結果を得ました。あふれる涙を抑えることができませんでした。
住民たちが何の反応も見せなかった大小の集会、情宣、一人デモなど、数年間続けてきたことの一つ一つを、ヨンドクの住民たちは覚えてくれていたのです。
ヨンドク住民は「政府の原発建設強行と最後まで闘う」という希望と意志を育んでいます。

★インドに原発を輸出しないで!
(ヴァイシャリ・パティル)
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/137b.htm
12月12日、原発予定地ジャイタプールで日印原子力協定への抗議行動が行なわれた。約2000人が結集し、自発的に逮捕される非暴力直接行動によって、1000人以上が逮捕された。とくに女性たちの存在感が大きく、皆が「安倍は帰れ!」のスローガンを叫んだ。
「インドへの原発輸出反対! 日印原子力協定阻止キャンペーン」大阪集会(11月23日)、東京集会(25日)でのスピーチ「インドに原発を輸出しないで!」をぜひ読んでください

★日印原子力協定「原則合意」を許さない!
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/137a.htm
共同声明:日印原子力協力協定の「原則合意」に断固抗議する(5団体)
広島・長崎両市長の要請文:インドとの原子力協定交渉の中止について
日印原子力協定に反対する国際アピール(7か国18団体が呼びかけ、各国語で3528名が賛同)
日印原子力協定締結反対に向けたこの間の活動(松久保 肇)

★本『原発をとめるアジアの人々』推薦文:広瀬隆・斎藤貴男・小出裕章・海渡雄一・伴英幸・河合弘之・鎌仲ひとみ・ミサオ・レッドウルフ・鎌田慧・満田夏花
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/136f.htm

★ノーニュークス・アジアフォーラム通信
主要掲載記事一覧(国別)No.1~139
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/keisaikiji.htm

★ノーニュークス・アジアフォーラム通信・138号、2月20日発行、もくじ
●NNAF 2016 参加者からのメッセージ
(施信民、パク・ヘリョン、イ・ホンソク)
●福島の教訓を、アジアの人びとに
(長谷川健一)
●第2のフクシマをくりかえさない! 原発再稼働はありえない!(佐々木慶子)
●トルコ・シノップ「核に対する完全なる闘い」
(メティン・ギュルブズ)
●フランスがインドに売りつける危険な原発
(クマール・スンダラム)
●「インドは秘密の核施設を建設している」と雑誌が指摘
●ベトナム・ニントゥアン原発、無理な計画
(T.K.チャン)
●八幡浜住民投票運動  (八木健彦)
●原発のある町で再稼働の賛否を聞いた「はがきアンケート」 反対53.2%、賛成26.6%、どちらとも言えない20.2%    (堀内美鈴)
●福井の裁判の仲間に加わってください
(小野寺恭子)
●抗議声明「福島原発事故を無視し、住民の生命をないがしろにする高浜原発3号機の原子炉起動に断固抗議する!」
(グリーン・アクションほか)
●日韓日本軍「慰安婦」合意無効と正義の解決のための全国行動・発足宣言文
(韓国387団体)
●水戸喜世子さんお話会 - 民主化運動の歴史に触れた(くるみざわしん)
見本誌を無料で送ります。
事務局へ連絡ください → sdaisuke?rice.ocn.ne.jp ?を@に
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ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局
http://www.nonukesasiaforum.org/japan/