★ フィリピンからの連帯メッセージ
「核のない未来を求める私たちの共通の闘いは国境を越えるものであり、私たちは原発拡大に反対する皆さまと固く連帯しています」
デレク・カベ(非核バターン運動/Nuclear Free Bataan Movement)
非核バターン運動(Nuclear Free Bataan Movement)および、バターンの民衆より、連帯のご挨拶を送ります。
私たちは、日本政府による原発拡大政策に反対する大阪・全国集会に、強く連帯し支持を表明します。原発は、核エネルギーの害から自由な持続可能な社会を築くという私たちの理念と相容れないからです。
今年は、1985年6月18日から20日にかけて行われた「バターン原発(BNPP)反対・民衆ストライキ(Welga ng Bayan laban sa BNPP)」から41周年にあたります。当時、およそ3万8千人が抗議行動に立ち上がり、完成した原発を稼働させず、凍結へと追い込みました。この歴史的行動は、現在と未来を危険にさらす怪物を、人々の力によって止めることができることを証明しました。
しかし、私たちの闘いはまだ終わっていません。フィリピンの歴代政権は現在に至るまで、一貫してバターン原発稼働を試み続けています。だからこそ、今こそ団結が最も求められる時です。
私たちの共同の行動は、核ロビイストや企業、推進政府よりも強力です。なぜなら、私たちは、真実と、子どもたちや地球への真摯な思いを持っているからです。
希望は、広大な海や長い距離、国境を超えてつながります。改めて、日本の皆さんに固い連帯を表明します。
ともに、原発を廃炉にしましょう!
原発拡大に反対!
国際連帯万歳!
写真:バターン原発反対・民衆ストライキ40周年記念集会(昨年6月、バターンにて)

★ 台湾からの連帯メッセージ
「6.7全国集会への連帯メッセージ」
台湾緑色公民行動連盟
2025年5月17日、台湾で最後に稼働していた第三原発2号機が正式に廃止され、台湾社会が約40年にわたって追求してきた「非核家園(原発のない社会)」という目標がついに実現しました。これは単なるエネルギー政策の転換ではなく、台湾の市民社会が長年積み重ねてきた努力の重要な成果でもあります。
台湾の反原発運動を振り返ると、緑色公民行動連盟は長年にわたり「核電歸零(原発ゼロ)」を訴えてきました。なぜなら、台湾における原発は、単なる発電手段の選択ではなく、権威主義的な統治体制と深く結びついてきたからです。原発の立地決定には民主的な参加が欠如しており、周辺住民は長年にわたってリスクを負わされてきました。また、放射性廃棄物は蘭嶼島に押し付けられ、現地の先住民族に対して長期的な不正義をもたらしてきました。
このため、原発の問題は単なる経済問題ではなく、民主主義、人権、そして環境正義の問題でもあります。
台湾が原発を廃止した後の実際の経験は、「原発がなければ電力不足になる」という主張を覆しました。25年5月18日から26年5月16日までの間、予備電力率が10%を超えた日数は331日以上に達し、原発なしでも台湾が安定した電力供給を維持できることを示しています。
一方で、老朽化した原発の運転延長はさらなるリスクをもたらします。設備の老朽化は故障や事故の可能性を高め、運転期間が長いほど使用済み核燃料も増え続けます。しかし現在に至るまで、世界のどこにも真に安全で社会的合意を得た最終処分方法は存在していません。原発のリスクは発電停止とともに終わるのではなく、将来世代へと引き継がれていきます。
台湾と日本にとって、この問題は特に切実です。両国とも環太平洋火山帯に位置し、地震、津波、活断層の脅威が常に存在します。これらの条件は原発そのものの安全を脅かすだけでなく、放射性廃棄物の最終処分場の選定をさらに困難にしています。原発が残す課題は、数十年、数百年以上にわたる世代間正義の問題です。
したがって、私たちが原発について議論するとき、本当に向き合うべきなのは、原発を使うかどうかだけではなく、どのようなリスクや汚染、そして負担を次の世代に残すのかということです。
私たちはまた、日本がいつの日か非核社会を実現し、より安全で持続可能なアジアのために共に歩めることを願っています。
写真:原発ゼロ一周年、老朽原発再稼働拒否、放射性廃棄物処分に直面せよ

★ 韓国からの連帯メッセージ
「6.7全国集会への連帯メッセージ」
韓国・エネルギー正義行動 (Energy Justice Actions)
3月11日、韓国で「福島原発事故15年・脱核宣言大会」が開催されました。当日、私たちは「福島を記憶し、原発はやめよう」というスローガンを叫びました。安全な原発は存在しないという教訓を胸に、脱核社会へ向かうよう訴える大会でした。
韓国の李在明政権は、弾劾された尹錫悦政権と同様に、老朽化した原発の寿命延長だけでなく、新規原発の建設も推進しています。気候危機を解決するため、AIとデータセンター産業のため、原発が必要だというのがその理由です。
しかし、原発は、気候危機への対応のゴールデンタイム(貴重な時間)を無駄にする、汚く、危険で、高価で、しかも遅いエネルギーです。気候危機に対応するために必須の再生可能エネルギーと共存できないシステムでもあります。さらに、原発の近くの住民や、その電気を運ぶ送電線の近くの住民の犠牲によって維持されているエネルギーでもあります。民主主義や分権の価値ではなく、暴力と抑圧の象徴でもあります。
核産業界は「我が国の原発は安全だ」と言います。しかし、誰が原発の安全を保証できるのでしょうか? また、原発の非民主的な性質は消えません。地域住民と国民の知る権利は、企業の秘密や安全保障のために無視されてきました。寿命延長や新規建設に反対する国民の意見は、非専門家という理由で無視されました。他の地域よりも特に癌患者が多く発生する原発近隣地域の住民のことも、電力の安定供給のために隠されています。
私たちは知っています。世界的な流れはすでに原発ではなく再生可能エネルギーに傾いているという事実です。「危険」にコストを投じて核廃棄物を抱える暗い世界ではなく、太陽と風で生み出されるクリーンで安全なエネルギーで作る世界が、私たちの望む未来です。
「原発依存を加速する政権を容認するな」、日本だけでなく韓国でも必要なスローガンです。エネルギー正義行動をはじめとする韓国の脱核運動陣営は、老朽化した原発の寿命延長と新規原発の建設を阻止し、脱核社会を実現するために絶え間なく闘い続けます。
日本をはじめとするアジアの脱原発のために、常に連帯の手を握り続けます。
「6.7 原発のない明日を!全国集会 in 大阪」の成功を祈ります。

日韓民衆の強固な連帯で、脱原発社会のために闘いましょう
盈徳(ヨンドク)核施設阻止30km 連帯
日本と韓国は強力な原子力大国です。6月7日、原発への依存を加速させる政権を糾弾する日本の全国集会に、韓国から強固な連帯と闘う意思をお伝えします。
日本の高市政権は、福島原発事故で甚大な被害と災害を経験したにもかかわらず、原発を廃止していません。老朽化した原発の再稼働を拡大し、原発の新設まで検討している状況は非常に危険な選択だと言えます。地震などの自然災害に脆弱な状況にあっても、原発の継続のために使用済み核燃料を保管する方法を模索しています。福島原発事故で発生した核汚染水の投棄量は14~15万トンに上ります。
ここ韓国でも、目も当てられないほど惨憺たる状況です。李在明政権もまた原発振興政策に転換したのです。第4次産業とAI時代のための代替策は原発であり、再生エネルギーだけではまかないきれない、という一方的な結論を出し、尹錫悦の内乱危機の後に就任した李在明政権が、狡猾なやり方で民主主義を後退させつづけています。
約1,400人を対象とした世論調査と、数名の専門家が行った2回の討論会を経て、それが国民の意思だと言いながら、原発の新規建設計画を強行しています。寿命が尽きた原発の寿命延長審査が継続され、尹錫悦内乱政権の原発振興政策をそのまま継承しています。
私たちに訪れるであろう未来は、現在どのような選択をするかによって変えることができます。原発の恐るべき危険性と破壊力を忘れることなく、「ただちの脱原発」のために共にがんばりましょう。
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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信200号
(26年6月20日発行、B5-28p)もくじ
・第22回NNAF inフィリピン・写真集
・老朽化した第三原発の再稼働に反対する合同記者会見 (台湾・地球公民基金会)
・フィリピンおよびアジアの原発推進政策に対する、市民社会団体と地域団体の共同声明 (NNAF 2026フィリピン組織委員会)
・フィリピン・「安価な電力」という幻想の裏側 (松久保肇)
・核のない未来を求める私たちの共通の闘いは国境を越えるものであり、私たちは原発拡大に反対する皆さまと固く連帯しています (非核バターン運動)
・6.7全国集会への連帯メッセージ (台湾・緑色公民行動連盟)
・6.7全国集会への連帯メッセージ (韓国・エネルギー正義行動)
・日韓民衆の強固な連帯で、脱原発社会のために闘いましょう (盈徳核施設阻止30km 連帯)
・6.7「原発のない明日を!全国集会inおおさか ~原発依存を加速する政権ゆるすな~」(6.7全国集会)に雨ニモ負ケズ1100人が結集 (木原壯林)
・小笠原の暮らしに原子力が迫った意味を考える (宮城ジャイアン)
・柏﨑刈羽原発再稼働から新潟県知事選挙まで (小木曽茂子)
・泊原発再稼働を巡る近況と事情 (マシオン恵美香)
・放射能汚染土問題の現在 (和田央子)
・能登に生きるために (落合紅)
・上関町の中間貯蔵施設建設に反対する (衛藤英二)
・一人デモ10年・原発と戦争 (小倉志郎)
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