オーストラリア、核燃サイクルの上流と下流 ― アボリジニーの大地と日本の原発のかかわり ―

(NNAFJ集会での講演より)

細川弘明(京都精華大学)

私は、オーストラリアの先住民族の文化を研究しています。初めてオーストラリアに長期滞在して調査を行なった当時は、ほとんど原発問題に知識はありませんでした。しかし、滞在中にチェルノブイリ事故が発生し、東欧などから人々がオーストラリアに避難・移住して来られたのです。そうした人々から話を聞き、原発事故がどのようなものかを知って認識が大きく変わりました。

オーストラリアでの調査を進めていくうちに、各地でウラン鉱山開発が行なわれていることを知りました。また、アボリジニーの人々をはじめとして多くの人々がそれに反対していることもわかってきました。

当時は日本の政府機関である「動燃」(動力炉・核燃料開発事業団、その後、統合再編を経て現在は、日本原子力研究開発機構)がさかんにオーストラリア各地でのウラン探査に関わっていたので、日本国民の税金によってこのような活動が行なわれている実態を目の当たりにして、自分の責任も感じるようになり、原発問題を深く考えるようになりました。

■ アボリジニーの人々

ある男性は、植民地時代に「野蛮人の見本」としてイギリスなどに持ち帰られて博物館や医大の倉庫などに収蔵されているアボリジニーの遺骨や遺髪などを丹念に調査しています。交渉を行ない、返還に応じたところについては現地に赴いて引き取り、出身地がわかればその土地まで持ち帰って埋葬するという活動を20年間続けています。

ある女性は、最近自伝を出版しました。西オーストラリアの沙漠地帯の人です。人類学者が話を聞いて一緒にまとめたものです。南オーストラリア州でイギリスが核実験をしたときに、その地域のアボリジニーの人々を強制移住させた先の地域にもともと住んでいた人々の一人です。自分たちの地域に、いきなり核実験難民がたくさん移住してきて、様々なトラブルがあったという歴史が描かれています。

オーストラリアでは、英国流の議会政治の慣例で、新人議員に初議会で一人20分ほどの個人演説の機会が与えられます。2016年7月に上院議員になったアボリジニー女性のマランディリ・マカーシーさんは、北部準州の戦後のアボリジニーの労働運動史を活き活きと描くスピーチをしました。同じく2016年に当選したリンダ・バーニーさんの初議会演説のときには、傍聴席に並んだ家族が彼女を議場に迎え入れるためにアボリジニーの歌を歌いました。これまでアボリジニーの国会議員は比例代表制をとる上院で当選することが多かったのですが、リンダさんは小選挙区制をとる下院でアボリジニー女性として初めて当選した人です。

アボリジニーのあいだでも、フェイスブックやツイッター、ブログなどを使いこなす人がどんどん増えてきています。アボリジニーや先住民族と言ったときに、皆さんがもつイメージは、かなり「シンプル」なものだと思いますが、実はアボリジニーの人々と言っても実に多様性があって、いろいろな分野で活躍をしている人がたくさんいることを知ってほしいと思います。

■ 核実験とウラン鉱山と植民地支配

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星印が、核実験が行なわれたところ。地図をご覧ください。イギリスはオーストラリアで核実験をやりました。フランスは、最初はアルジェリアで、その後はタヒチで行ないました。ソ連はカザフスタンで。中国の核実験も漢民族ではなくウイグル民族の居住地域で行なわれました。アメリカの核実験もアメリカインディアンの土地やマーシャル諸島でやりました。核実験というのは、帝国主義的なものです。自分のところではやらない。少数民族が住んでいるところ、または植民地で行なっています。南アフリカも、ナミビアでやっています。インド核実験も少数民族地域です。

ウラン鉱山はどうでしょうか。ニジェールにウラン鉱山地帯があります。東京電力が購入していた産出地で、ベルベル系のトゥアレグ人の地域です。彼らは遊牧民で、国境をまたいで行き来していますが、そのアルジェリア側のサハラ砂漠で核実験が行なわれましたし、核廃棄物の処分場も計画されています。

世界のウラン鉱山の分布を見ると、核実験場のある国や地域、そして核廃棄物の処分場や不法投棄が大規模に行なわれてきたところにぐっと寄り集まっています。先住民族の地域に集中しています。

中国も、チベットでウランを掘って、ウイグルで核実験をして、廃棄物はチベットに捨てようとしています。非常に露骨です。

ちなみに北朝鮮は、ウランを自国で掘っています。もともと日本軍が開発したウラン鉱山です。戦前に日本も核兵器を作ろうと研究して、そのときに使われたウランです。日本が撤退した後に、北朝鮮が再開発をして、ウランを自給しています。

一つひとつ話していくと、この問題だけでも一晩かかってしまいます。先住民族の地域には、ウラン採掘だけではなく核開発のいろいろな段階が凝縮されているのです。

■ 南オーストラリアの核実験場

南オーストラリアの核実験場は、汚染のため長らく閉鎖されていました。もともとそこに住んでいたアボリジニーは、南と西に移住させられました。南に移住した人はコミュニティを作りました。もとの実験場がマラリンガという地名(意味は「雷鳴の響くところ」)でしたが、海岸沿いに新たに作ったコミュニティもマラリンガと命名されました。元の土地に帰りたい人たちはたくさんいますが、まだ除染が完了していませんし、移住先で長年生活してきたので、子どもたちの世代ではもう帰らないという人も多いです。西に移動させられた人たちはもっと悲惨でした。移った先でもウラン鉱山開発の話が持ち上がり、再び移動させられたケースもありました。同じ人たちが、核開発のしわ寄せをくり返し受けるということが起きています。

■ あらゆる段階で生み出される放射性廃棄物

原発を巡るサイクル図の中で、一般的に発電所に至るまでを上流といい、発電所から後を下流と言います。電事連(電気事業連合会)のコマーシャルなどでは、上流と下流がきれいに循環しているような図がよく使われます。こうした図の問題点はいろいろありますが、大きな問題は、廃棄物が出る段階が二つしかないかのように描かれていることです。原発が運転したあとに低レベルの核廃棄物が出て、そして、再処理をしたあとに高レベル廃棄物が出る、と。

実際はそんな単純なものではありません。同じことを違うレイアウトで描くと、各段階で核のゴミが出てきます。事故が起きていない場合ですよ。各段階で、違った性質の核のごみが出て、それらをすべて何らかの方法で処理しなければならない。ウラン採掘の段階でも、製錬の段階でもそうです。さっきの電事連の図では、そのことが省かれています。描かれていないと、私たちはなかなか考えません。核のごみが自分たちの身近に置かれないからです。どこか知らないところに持って行かれると、こちらの意識の外になってしまいます。

ウラン鉱山はウラン鉱石の純度(品位)が高いところから先に開発されて採掘されます。オーストラリアのウラン開発には日本からも三菱や住友や丸紅が関わっています。将来、ウランが足りなくなって値段が上がって、それでも原発をやる、核兵器を作るという国があればウランは売れるので、今すぐは掘らない鉱脈も、鉱山会社は押さえています。

普通なら鉱石を掘り出して地上で粉砕して硝酸や硫酸など強い酸で洗ってウランを抽出するのですが、南オーストラリア州のオリンピックダム鉱山に近いハネムーン鉱山では、ウラン純度が低いのに無理やり採掘するので、地下に直接、酸を注入して溶かして吸い上げるという方法をとっています。コストが安く抑えられるのですが、地下水を激しく汚染するので大問題です。

■ 狙われるキンタイヤ鉱山

私が一番気にしているのは、西オーストラリア州のキンタイヤです。潜在的な資源量としては、世界一ともいわれるウラン鉱床が存在します。ここには三菱も関わっています。この地域にもアボリジニーの人々が暮らしていました。

南オーストラリア州には、核実験場の他に、大陸間弾道ミサイルの実験場がありました。イギリスの核兵器を載せるためのミサイルの実験場です。そこから3000キロくらい離れたところ、ミサイルを飛ばして落とす地点がキンタイヤだという計画になったので、人々は海沿いのポート・ヘットランドという町に強制移住させられていました。

ミサイルを飛ばす元の場所でもアボリジニーを強制的に移住させるし、ミサイルを落とす先でもアボリジニーを移住させたわけです。人々を立ち退かせて空っぽになったところに、ミサイルを撃ち込むという実験でした。

ミサイル実験のために移住を余儀なくされていたアボリジニーがやっと自分たちの土地キンタイヤに戻れることになり、戻ろうとしたら今度はウラン鉱山開発の問題が持ち上がったのです。本当に踏んだり蹴ったりです。

■ 先住民族の声に耳を傾けない社会

核実験、ウラン採掘などにアボリジニーが巻き込まれて、同じ人たちがくり返し強制移住をさせられたり、汚染地域に住まわせられたりしているということをお話ししてきました。オーストラリアの場合は詳細がある程度わかりますが、世界の他の地域で研究している人たちの話を聞くと、世界各地でも同じようなことが起きているようです。

これはたまたまそうだというよりも、世界の核開発を進める構造の中で、先住民族が文句を言っても聞いてもらえないという世界の構造があるからまかり通ることなのです。先住民族の声にわれわれがちゃんと耳を傾ける社会なのであれば、そうそうまかり通るはずのない事態です。そのことを理解することが重要だと思います。

■ アボリジニーの神話について

ウラン鉱山は、水を大量に消費します。南オーストラリアでは、あちこちに点々と存在しているマウンドスプリングスと呼ばれる多数の泉が次々と枯れはじめています。ウラン鉱山操業のために地下水を大量にくみ上げてパイプラインで送り出すためです。観光資源としても大切だった泉が枯れてきて大きな問題となっていますが、地下水脈でつながりあう多くの泉が枯れてきていることをアボリジニーの人たちは非常に深刻に受け止めています。

オーストラリア大陸の東部の山脈に降る雨が地形の関係で南オーストラリアの大きな地下水源に流れ込んでいるのです。地上はからからに乾燥しているのに、掘れば水が出てきます。入植したヨーロッパ人が乾燥地で牧羊産業を展開できたのは、この地下水を利用したからでした。しかし、その地下水が枯れるほど、ウラン鉱山操業で水が使われているのです。

アボリジニーの人たちは、景色を見るとその意味を考えます。この泉はどうしてできたのだろうか。この泉と隣の泉はどのような関係なのだろうか、と。それぞれの泉に責任を持っている家族がいて、その泉の歌を代々伝えます。そしてその歌をつなげていくと一つ長い物語になるのです。転々と連なる泉が、アボリジニーの神話とつながっているのです。アボリジニーの神話は、出てくる地名がすべて実在のものです。泉にはすべて名前がついていて、神話に歌い込まれています。

アボリジニーの神話は、一か所で何かがあったというものではなく、ここでこれがあって、次にそこに進んで、と移動しながら事件が続いていくのが特徴です。するとあるところから別の民族になるので、別の言語になりますが、そのストーリーは続いていきます。神話を守るためにはとなりあった民族が仲よくしなければなりません。喧嘩をしたり戦争をしたりしてしまうと、神話の継承が途切れてしまいます。神話が途切れると泉が枯れたりすると考えられています。アボリジニーの神話というのは、ある種の安全保障装置というか、平和構築の媒体であるといえます。

彼ら自身はお互いに喧嘩もしていないのに、ウラン鉱山開発によって泉が枯れてしまっています。

■ 福島事故の衝撃

2011年4月、レンジャー鉱区とジャビルカ鉱区の地元のアボリジニーであるミラル人が、福島原発事故を受けて声明を出しました。「自分たちの土地で掘り出されたウランでできた核燃料によって日本で大事故が起きたことに非常に心を痛めている。ウランの採掘を中止してほしい」と求める内容です。この声明は国連のバン・ギムン事務総長(当時)にもレターとして提出されました。

実際にはレンジャー鉱山のウランは主に関西電力に来ていて、東電はオリンピックダム鉱山からのウランを購入しているので、まさにミラル人の土地で掘られたウランが福島で、ということではないのですが、彼女たちにとっては、アボリジニーの土地で掘り出されたウランが日本で多くの人々を追いやり、苦しめる事故を起こしたということで、外交辞令ではなく本当に心を痛めておられます。病気で寝込む人も出てしまうほど、彼らにとっても大きなインパクトをもった事故でした。

■ アボリジニーの人々から学ぶこと

アボリジニーの人々から私たちが最も学ばなければならないことは、ある景色を見たときに、その景色のもつ意味を考えることです。即物的に考えたら景色に意味はありません。しかし、なぜそこに泉があるのか、なぜそこに川があるのか、それを考えずにはいられないのがアボリジニーの人々です。その土地で長く暮らし、口伝えしてきた出来事を彼らなりに再構成して、ストーリーを紡いで、それを神話として共有します。ここから先がアボリジニーの非常に独特なところですが、その神話をパーツに分けて、みんなで分担して責任を持ちます。責任を分担した人たちがそれぞれ責任を果たして初めて、神話がまとまった全体として伝えられます。だれかがさぼって途切れると、景色が壊れてしまう、という発想をします。

この文化は、私たちにもじゅうぶん共有可能だと思います。もちろんアボリジニーの人たちほど突き詰めて考えるのは難しいかもしれません。写真にとってしまうと固定した一つの景色にすぎなくなります。でもその背景にいろいろな動きがあり、その地域の環境や一年の季節があります。なぜ雨季になるとそこに水がたくさんあるかは、アボリジニーの人々にとっては神話的な理由があります。そういうストーリーを共有していると、同じ景色を見ても違って見えてくるものです。

ここに上関原発予定地の写真があります。これを見て、こんなきれいな湾が埋め立てられて原発がたってしまうなんて、と想像することも大事です。でもこの写真を見て、浅くて暖かい水をたたえたこの海で稚魚が生まれ、そこではぐくまれて大きな魚になること。祝島の人たちから見たら、埋め立てられる方向から朝日が昇るので、毎朝そちらに向かって拝んでいること。話を聞いて、そういういろんな営みを知っていると、一枚の写真からいろいろな意味が語りかけられてくるようになります。景色を見ながら、その背後にある意味を想像する、地元の人たちから話を聞いて想像できるようになるという機会をもつことが非常に大事だと思います。

阿武隈川の写真を見て、「ここは汚染されています」と言うことはできます。しかし、もともとそこは汚染されてなくて、周囲の人たちにとっては、小さな子どもを連れていく憩いの場所で、子どもたちが転げまわれるよい場所だったし、季節によって違う景色を見せる吾妻連峰を眺められる場所だったのです。

そういういろいろな地元の人たちの語りがあります。それを私たちが共有していくことがとても大事だなあと思います。

アボリジニーの人たちが景色からさまざまなことを読み取るので、私もそういう癖がついてしまいました。知らないところから勝手に読み取ろうと思っても、とんちんかんなことしか読み取れません。地元の人の話を聞くということがとても大事だと思います

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2016年10月15日、「国際的な放射性廃棄物処分場」建設計画に反対する集会。3000名が参加、南オーストラリア州議会前

(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.144より)

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信144号(2月20日発行、B5-36p)もくじ

●「日印原子力協定の国会承認に反対します」(日印原子力協定国会承認反対キャンペーン)

●南オーストラリア州は、世界の核のゴミ捨て場にはなりません(ジム・グリーンほか)

●オーストラリア、核燃サイクルの上流と下流 ― アボリジニーの大地と日本の原発のかかわり― (細川弘明)

●4月に迫る国民投票とトルコの開発プロジェクト(森山拓也)

●台湾、2025年までに原発ゼロ社会?(陳威志)

●韓国:全国脱核活動家大会 開催、「2017年、脱核元年」を決意(小原つなき)

●もんじゅ廃炉を活かし、核燃料サイクル阻止、新たな闘いを!(池島芙紀子)

●嘘とまやかしの核燃料サイクルにとどめを!(佐原若子)

●高浜原発うごかすな!1000人が関電本店を包囲(木原壯林)

●伊方原発広島本訴訟3回公判・意見陳述(小倉正)

●ノーニュークス・アジアフォーラム通信 No.109~143 主要掲載記事一覧

●ノーニュークス・アジアフォーラム(1993~2016)全記録DVD

年6回発行です。購読料(年2000円)
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★NNAF通信・主要掲載記事(No.1~143) http://www.nonukesasiaforum.org/jp/keisaikiji.htm

★本『原発をとめるアジアの人々』推薦文:広瀬隆・斎藤貴男・小出裕章・海渡雄一・伴英幸・河合弘之・鎌仲ひとみ・ミサオ・レッドウルフ・鎌田慧・満田夏花http://www.nonukesasiaforum.org/jp/136f.htm

南オーストラリア州は、世界の核のゴミ捨て場にはなりません

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2016年10月15日、「国際的な放射性廃棄物処分場」建設計画に反対する集会 。3000名が参加、南オーストラリア州議会前

激しい抗議行動が続いていた南オーストラリアでの国際的な放射性廃棄物処分場建設計画。州首相は20161114日に「州政府がこの計画を推進する条件は最初から、超党派の合意があることと、住民投票で市民が賛成することだった。野党が反対するならこの計画は死んだも同然だ」と表明。顧客として日本、韓国、台湾などの名前があげられていたこの処分場計画はついに反対派が勝利しました!

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南オーストラリア州の市民陪審が国際的な放射性廃棄物処分場を拒否

Adelaide Now  2016年11月6日

南オーストラリア州で116日に開催された市民陪審は、同州内に放射性廃棄物処分場を建設する計画を拒否する決定を下した。

南オーストラリア州核燃料サイクル王立委員会の報告書に盛り込まれた州政府の提言には、海外から138000トンの高レベル放射性廃棄物と、39万立方メートルの中レベル放射性廃棄物を輸入するということが含まれていた。この提案に市民の意見を取り入れるとして、ウェザリル州首相は市民陪審を招集した。

陪審者の大部分は「いかなる条件下であろうとも放射性廃棄物の処分場計画反対」に投票した。

これは、多様な立場のグループから無作為に選ばれた陪審者たちが、王立委員会の報告書を吟味して下した重要な判断です。陪審者たちが、アボリジニーの伝統的土地所有者の声を十分に聞くべきだということを認識してくれていてうれしいです」と、カリーナ・レスター(地元先住民族のヤンクンチャチャラの伝統的土地所有を管轄する組織の会長)は話す。

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レスター家4世代の女性たち。カリーナ・レスターさんの母ヤミ・レスターさんは1950年代の核実験で被害を受けて視力を失った。

市民陪審の議論では、州政府への不信感、そしてアボリジニーからの同意が得られていないことが、主要な二つの問題点とされた。

陪審者の中には「王立委員会の考えに同意させるための一つの手段としてこの市民陪審が開かれたのではないか」と疑念を呈する者もいた。州政府が指名した原子力推進派が王立委員会の座長となっていることからも、利害の衝突は明白だった。

ウェザリル州首相は、市民陪審による決定を尊重するかどうか本年末までに決断するとみられる。

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南オーストラリア州の人々は国際的な放射性廃棄物処分場を拒否する!

ジム・グリーン The Ecologist  2016年11月9日

公式に招集された350人の市民による陪審は、南オーストラリア州が50万トン以上の放射性廃棄物を長期貯蔵のために輸入する計画に対して、きっぱりと拒否の判断を下した。この結果は、州政府にとって癒しがたい打撃となった。

11月6日の日曜日に開催された南オーストラリア州政府主催の市民陪審で、350人の陪審者の3分の2が「いかなる条件下でも」放射性廃棄物の輸入を拒否するという決断を下した。

王立委員会はその成り立ちからして強力な原発推進のバイアスがかけられていた。しかしそれでも市民陪審は、提案されたほぼすべての項目(ウランの転換と濃縮、核燃料製造、原発建設、使用済み核燃料の再処理など)を否決した。

■推進派はあきらめない

推進派は、放射性廃棄物の輸入計画が進んで、南オーストラリア州で将来的に高速炉を開発する基礎が築かれることを期待していた。しかしいま廃棄物輸入計画は頓挫しかけており、彼らは悲嘆にくれている。

市民陪審の投票結果は、南オーストラリア州政府の処分場計画への強い圧力となった。地球の友オーストラリアで気候とエネルギー問題を担当するロマン・オルスザンスキーは次のように語る。

「10月15日には州議会の前で3000人が放射性廃棄物処分場反対の声をあげた。もし南オーストラリア州政府がこれ以上計画を推進しようとするなら、さらに大きな抗議行動が起きるだろう」

南オーストラリア州の労働組合議長のジョー・スザカックスは「ジェイ・ウェザリル州首相は今こそ南オーストラリア州のために立ち上がるべきだ。多国籍原子力企業に騙されて人身御供にされるべきではない。南オーストラリア州の人々は、世界の放射性廃棄物を貯蔵することはこの州にとってよくないことだと理解している。市民陪審での激しい反対意見は、この問題が州首相にどれだけ政治的打撃を与えるかをよく示している。どうしようもない取引は、誰が見てもわかるものだ。この問題がまさにそうであるように」

ウェザリル首相がもし、これほど明白な市民陪審の結論を無視するようなことをすれば、「州政府に対する信頼感に関する大きな問題」は、さらに拡大していくだろう。

南オーストラリア州で唯一大規模に流通している新聞であるThe Advertiser は、これまで全面的に廃棄物処分場計画を擁護する論陣を張ってきたが、市民陪審による処分場拒否の結論を短く報じるにとどめた。

同紙のダニエル・ウィルス記者は「処分場という大胆なアイデアは、巨大なきのこ雲のように膨れ上がったようだ。州首相が王立委員会の見解を検討するための市民陪審を招集したとき、彼は『十分に情報を提供して幅広い立場の人たちをメンバーにすれば賢明な判断が下されるだろう』と自信を持っていた。しかし先週の日曜日、計画に対して目を疑うような圧倒的な拒否の意が示された。この状況を乗り切ることは不可能なのではないか」と書いた。

■アボリジニーの伝統的土地所有者

地球の友オーストラリアは、「州首相はアボリジニーの伝統的土地所有者の意見を尊重すると言った。アボリジニーの人々の大部分がこの計画に反対していることはすでに明らかだ。市民陪審が伝統的土地所有者を尊重する議論をしたことは称賛されるべきことだ。州首相も計画を撤回することで同様にふるまわなければならない」とする。

市民陪審の報告書は述べる。「アボリジニーの人々の同意が欠落している。州政府はアボリジニーの人々がNOの声をあげ、自分たちの意見を無視するのをやめてほしいと訴えていることを受け止めなければならない。南オーストラリア州でも、オーストラリア全域でも、アボリジニーの人々は、尊重され平等に扱われるのではなく、あらゆる政治的なレベルにおいて放置され無視され続けている。多くのアボリジニーのコミュニティがこの計画に対して反対の声をあげている。その声を無視することは、道徳的に間違っている。ジェイ・ウェザリル首相は『伝統的土地所有者の同意がないなら、この計画は決して行なわれない』と言っていた。自分の発言に責任をもつべきだ」

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■明らかになったバイアス

市民陪審は、州政府への不信感が喚起されても無理もないような様々な証拠を白日の下にさらした。州政府は「バランスがとれて成熟した話し合いを望む」と口にしてきたが、州政府は王立委員会のトップに原子力推進派を指名した。そして王立委員会の委員長は、専門家による諮問委員会の4人の委員のうち3人を推進派でかためた。反対派は1人だけだった。

王立委員会は、原子力産業と深いつながりを持つコンサルタント会社、ヤコブズMCM社によって書かれたたった一つの経済性報告書に依拠していた。主な著者はチャールズ・マッコンビーとニール・チャップマン、どちらもARIUS社の人間だった。

ARIUS社は放射性廃棄物処分場(同社は多国籍施設と呼ぶ)や原発を推進する会社である。オーストラリアのテレビ局ABCは、ARIUS社のモットーは「世界は原子力を必要としている、原子力は多国籍施設を必要としている」だと報じている。

ARIUS社は、過去に秘密裏にオーストラリアでの国際的な高レベル放射性廃棄物処分場の建設計画を立てたことで悪名高いあのパンゲア・リソーシズ社の流れを汲んでいる。パンゲア社の存在は、1998年に同社のビデオが地球の友オーストラリアに対してリークされるまで知られていなかった。パンゲア社はオーストラリアに事務所を開設したが、2002年に撤退した。

ヤコブズMCM社の報告書の主著者の一人であるチャールズ・マッコンビーは、パンゲア・リソーシズ社にも深く関与していた人物だ。同様に、パンゲア社の社長だったジム・ヴォスも現在の南オーストラリア州での計画に深く関わっている。1990年代の末頃、ジム・ヴォスは中央政府の大臣らと面会したことを否定したが、実際には少なくとも一人の大臣と面会していた。ウィルソン・“アイアンバー”・タッキーだ。ウィルソン氏はかつて、アボリジニーの男性を鉄の棒(アイアンバー)で攻撃した前科のある人物だ。

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■「独立したコンサルタント」として推進派を雇用

物議をかもしているヤコブズMCM社による経済性報告書は「海外から大量の放射性廃棄物を輸入することに合意すれば、南オーストラリア州にはうなるほど金が入ってくる」と述べている。その不正直なたくらみは、ABCのジャーナリスト、スティーブン・ロングによって11月8日に化けの皮を剥がされた。

「王立委員会が唯一の根拠としている経済性報告書の共同著者が、国際的な放射性廃棄物処分場建設の会社の社長と副社長なのです。彼らは、50年以上にわたってありとあらゆる核関連事業に携わってきた世界的なエンジニアリングとコンサルティングの会社であるヤコブズMCM社と結託して報告書を準備したのです。

先週私が王立委員会の委員にインタビューしたとき、委員は『あの報告書は、専門家チームが検討して、放射性廃棄物の貯蔵に乗り出した場合のコストやリスクや利益に関して適切な見積もりがなされている』と言いました。しかし、その専門家チームというのが、そもそも最初にそのコンサルタントを推薦した人たちなのです」

■根拠なき仮定に基づいた経済的な見通し

市民陪審は、ヤコブズMCM社によってひねり出されて王立委員会と南オーストラリア州政府によって宣伝された経済に関するプロパガンダに感化されることはなかった。

市民陪審の報告書は「経済に関して、十分な情報に基づいた判断を下すことは不可能だ。王立委員会の報告書に書かれた論点はどれも根拠のない仮定に基づいたもので、経済的な見通しに関する予測も、きわめて不正確、楽観的、かつ非現実的なものになってしまっているからだ」と指摘している。

南オーストラリア州の経済学者リチャード・ブレンディは「市民陪審が放射性廃棄物処分場に反対すると決めた判断は素晴らしい。彼らは勇気と良識を見せてくれた。処分場がもたらすと言われている大金は、ほとんど何の理由もない仮定に基づいたものだということは、大多数の人がすぐに見抜くことができた」と語る。

「陪審者たちは、南オーストラリア州の経済がよくなっていくために進むべき真の道は、私たちの技術、技術革新の能力、懸命に働く力などに基づくものだと考えた。決して、推測に基づいた異様なギャンブルなどによるものではない、と。私は南オーストラリア州の市民として、陪審に加わった同胞たちを誇りに思っている。もちろん、このたびの陪審で処分場に賛成票を投じた少数派の人たちを含めてだ」

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地球の友オーストラリア;メディアリリース

ジェイ・ウェザリル州首相は、今こそ廃棄物処分場計画の断念を

2016年11月13日

南オーストラリア州で国際的な放射性廃棄物処分場を建設する計画について、地球の友オーストラリアは、本日発表された地域調査報告書の内容から、人々がこの計画に対して圧倒的に反対の意思を持っていることを指摘し、ジェイ・ウェザリル州首相に対して処分場計画を白紙撤回するよう求める。

地域調査報告書で明らかになった主要な論点は以下である。地域調査報告書は、この一週間の主要なできごとについて取り扱っている。

  • 市民陪審者の3分の2が「いかなる条件下でも」この計画が継続されるべきではないと結論付けた。
  • 南オーストラリア州のリベラルのリーダーであるスティーブン・マーシャルが、この計画への反対の意思を明確に表明し、「もしも州首相がこの計画を撤回しないなら、2018年の州議会選挙でこの計画が重要な争点となる」と指摘した。
  • 南オーストラリア州商工会議所のナイジェル・マクブライド所長が「この計画はもう死んでいる」と発言した。
  • 南オーストラリア州全域のアボリジニーのコミュニティが、この計画に対してくり返し強い反対の意思を表明しており、アボリジニーの人々の見解ははっきりと市民陪審の報告書や本日公開の地域調査報告書にも反映されている。

地球の友オーストラリアの核問題担当ジム・グリーンは語る。「この地域調査報告書は、市民陪審によって明らかになった深い疑念と反対の意思をさらに補強するものだ。放射性廃棄物処分場建設計画について議論を継続していくことに反対する人の数は、議論の継続を支持する人の2倍以上に上った。アボリジニーの人々の反対意見は圧倒的多数になる。放射性廃棄物が安全に貯蔵されると考えている人は20%にとどまる。大多数の人々は、南オーストラリア州政府が原子力産業の活動を十分に規制する能力を持ち合わせていないと考えている。66%の人々が、放射性廃棄物処分場建設は南オーストラリア州に経済的な恩恵をもたらさないと考えている」

「南オーストラリア州の市民はすでに声をあげた。アボリジニーの伝統的土地所有者たちも声をあげた。野党リーダーのスティーブン・マーシャルも声をあげた。市民陪審も声をあげた。ジェイ・ウェザリル州首相はその声を聞かなければならない。今こそ、廃棄物処分場計画を廃棄すべきときだ」

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台湾電力が、南オーストラリア州での放射性廃棄物処分場建設への支援を否定

The Advertiser  2016年12月14日

南オーストラリア州貿易投資大臣のマーティン・ハミルトン・スミスによる「台湾電力が南オーストラリア州での放射性廃棄物処分場建設を支援することを検討している」との発言に対して、台湾電力は「これは虚偽の情報だ」と書面ではっきりと否定した。

南オーストラリア州の市民陪審が11月6日に、放射性廃棄物処分場計画を大差で却下してから数日後、州政府への信頼が大きく揺らぐなか、スミス大臣は「私が面会した台湾の政府関係者は、処分場への投資に関心を持っているとの明確なメッセージを表明した」と主張した。そして「処分場への需要は明らかに存在する。近隣諸国は、何億ドル、あるいは何十億ドルを建設のインフラに投資し、その後は放射性廃棄物をそこに貯蔵することに投資するだろう」と言った。

しかし、国営の台湾電力の広報担当者および台湾原子力委員会の委員が、スミス大臣の主張を否定した。「11月10日にスミス大臣と面会した事実はあるが、3日後に彼がアデレードで発言した内容は虚偽だ」とした。

中国語で書かれた書簡の英訳は台湾のNGOによって行なわれ、地球の友オーストラリアによって本紙The Advertiserに提供された。それによると、台湾電力は新しく建設される放射性廃棄物処分場に投資する意図はないという。

「台湾電力にとって、海外で放射性廃棄物を処分することは選択肢の一つだ。しかし海外での処分は国際関係上非常にセンシティブな問題であり、慎重に検討されなければならない。台湾電力が顧客になることを検討するとしたら、それは自国内に処分場を建設した後になるだろう」

台湾の原子力委員会も、スミス大臣の発言は真実ではないとしている。「南オーストラリア州の市民陪審がこの計画を拒否したことは認識している。市民の理解と支持がないなら、放射性廃棄物処分場は建設できない」

南オーストラリア州での廃棄物処分場計画に対して野党や環境団体から提示されている批判の一つとして、将来の歳入の確実性がないのに納税者の血税をつぎ込んでいくことへのリスクがあげられている。

一方、核燃料サイクル王立委員会のケヴィン・スケアス・コミッショナーは「インフラ整備を可能にするために、諸外国が事前に資金を提供してくれるかもしれない」と書いている。スミス大臣は「地球の友は、放射性廃棄物貯蔵の市場を冷え込ませるような情報を拡散している」と非難している。

野党のロブ・ルーカス議員は「もし翻訳が正確だったのだとすれば、スミス大臣は人々を惑わせるような誤った情報を流したとして非難されても仕方がない」とした。

地球の友オーストラリアのジム・グリーン氏は「ウェザリル州首相は今こそ良識をもって、プライドにこだわるのをやめ、廃棄物処分場計画を撤回するべきだ」としている。

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2016年10月15日、「国際的な放射性廃棄物処分場」建設計画に反対する集会。 3000名が参加、南オーストラリア州議会前

(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.144より)

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信144号(2月20日発行、B5-36p)もくじ

●「日印原子力協定の国会承認に反対します」(日印原子力協定国会承認反対キャンペーン)

●南オーストラリア州は、世界の核のゴミ捨て場にはなりません(ジム・グリーンほか)

●オーストラリア、核燃サイクルの上流と下流 ― アボリジニーの大地と日本の原発のかかわり― (細川弘明)

●4月に迫る国民投票とトルコの開発プロジェクト(森山拓也)

●台湾、2025年までに原発ゼロ社会?(陳威志)

●韓国:全国脱核活動家大会 開催、「2017年、脱核元年」を決意(小原つなき)

●もんじゅ廃炉を活かし、核燃料サイクル阻止、新たな闘いを!(池島芙紀子)

●嘘とまやかしの核燃料サイクルにとどめを!(佐原若子)

●高浜原発うごかすな!1000人が関電本店を包囲(木原壯林)

●伊方原発広島本訴訟3回公判・意見陳述(小倉正)

●ノーニュークス・アジアフォーラム通信 No.109~143 主要掲載記事一覧

●ノーニュークス・アジアフォーラム(1993~2016)全記録DVD

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★NNAF通信・主要掲載記事(No.1~143) http://www.nonukesasiaforum.org/jp/keisaikiji.htm

★本『原発をとめるアジアの人々』推薦文:広瀬隆・斎藤貴男・小出裕章・海渡雄一・伴英幸・河合弘之・鎌仲ひとみ・ミサオ・レッドウルフ・鎌田慧・満田夏花http://www.nonukesasiaforum.org/jp/136f.htm

日印原子力協定の国会提出に反対します

内閣総理大臣 安倍晋三様

日印原子力協定の国会提出に反対します

[請願の趣旨]

昨年11 月11 日、日本政府とインド政府は、「日印原子力協力協定」(以下、「本協定」)に署名しました。私たちは、唯⼀の戦争被爆国として戦後日本が堅持してきた「核廃絶と不拡散へ向けた国民の努⼒」に背く、この署名に反対します。

インドは、核拡散防止条約(NPT)に未締約ながら、2 度も核実験を強⾏しました。この「本協定」締結は、インドによる「原発も、核兵器も増産」を可能とします。さらに、インドの隣国パキスタンもNPT 未締約の核武装国であり、南アジア地域での核軍拡競争を激化させることは明らかです。

「本協定」の内容は、インドに使用済み核燃料の再処理とウラン濃縮なども認め、一方で再核実験の際の協力停止条項は「不明確」です。また、他国との原子力協定と比しても内容は不十分であり、到底認められません。報道では、⾃⺠党内にも反対意見が強いとも伝えられています。

東京電力福島第⼀原発事故の収束もできず、「原子力緊急事態」が続く日本からの原発輸出は、人類の社会正義に反します。インドの⼈たちは、原発建設計画各地で反対運動を続け、「日本は原発事故を輸出するな!」と叫んでいます。

原発メーカーである東芝、日立は、経営不振から原発輸出策見直しに落ち込んだ状態です。いまや、世界における脱原発の流れを止めることはできません。

私たちは、全国各種の団体・個⼈にて構成されるキャンペーンであり、インドや世界の人びと共に、「本協定」承認案提出の⾒直しを強く求めます。

「原発輸出策」の撤回、再生可能エネルギーによる国際協力の推進を請願します。

2017 年2 月16 日

日印原子力協定国会承認反対キャンペーン

(FoE Japan、グリーン・アクション、グループ:南アジアの原発と核兵器、原子力資料情報室、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)、原発いらない福島の女たち、原発メーカー訴訟原告団、コアネット、さよなら原発神戸アクション、「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク、宗教者九条の和、首都圏反原発連合、たんぽぽ舎、とめよう原発!関西ネットワーク、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、ピースデポ、ピースボート、武器輸出反対ネットワーク、ふくしま地球市民発伝所、緑のハーモニー調布、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、福永正明)

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ガンジーの生誕記念日、ジャイタプール原発建設に反対する集会(2016年10月2日)