インドの新聞に掲載
Dear PM Modi, don’t buy Japanese nuclear power: Fukushima women against nukes
http://thewire.in/79759/fukushima-ijna-thyroid-modi/
「福島の女たちからモディ首相への手紙」
ナレンドラ・モディ首相へ
私たちは、2011 年 3 月 11 日に、前代未聞の大事故を起こした、東京電力 福島第 1 原発がある福島県に住む女性たちです。
この事故により私たちの人生は、大きく変わりました。家を奪われた者、 仕事を奪われた者、ふるさとや友だちを奪われた者、将来を奪われた者、 人生の楽しみを奪われた者、そして命を奪われた者と様々です。
原発事故から 5 年半が経ちますが、事故は収束していません。放出され た放射性物質は、まだまだ私たちの周りに存在します。国は帰還を進めますが、沢山の人々が子どもたちの健康を考え、元の家に戻ることはできないと考えています。現段階で、福島県だけでも 174 名の子どもたちに甲状腺がんが見つかっています。これからの多岐にわたる健康被害もとても心配です。
原発事故の責任を問う裁判は、まだ開かれておらず、事故の原因、過失の有無、対応の妥当性についてはまだ明らかにされていません。今、各地の原発の再稼働が問題となって、裁判でも争われています。高浜原発のように、運転を差し止められている原発もあります。
そのような状態で、日本が他国に原発を売ろうとしていることをとても恥ずかしく、残念に思います。インドでも同じような事故が起きたらと思うと、心配でなりません。私たちは、世界の誰にも私たちと同じ体験をしてほしくはありません。
モディ首相
一度福島の姿を見て下さい。破壊された原子炉、人が住むことができず廃墟のようになった町、山と積まれる放射性廃棄物、そびえたつ焼却炉、子どもたちが外ではなく屋内で遊ぶ姿・・・。福島の現実を見た上で、原子力協定について考えて下さい。
原発は国民を幸せにはしません。この原発事故の被害にあった私たちはそのことを身を持って理解しています。
モディ首相
インド国民とインドの未来のために、どうか日印原子力協定を結ばないで下さい。賢い判断を強くお願い致します。
2016.10.28
原発いらない福島の女たち
インドの反原発活動家クマール・スンダラムさんが我が家にいらして下さって食事をしました。沢山の事を話し合うことができました。とても嬉しかったです。共に頑張りたいです。