「世界核被害者フォーラム」 報告、「世界核被害者フォーラム」 広島宣言

「世界核被害者フォーラム」 報告

  井上まり(世界核被害者フォーラム共同代表、核のない世界のためのマンハッタン・プロジェクト) 

2025年は米国の広島と長崎の原爆攻撃から80年を迎えましたが、核利用を進めてきた国々と核産業は、放射能による健康への影響の事実を矮小化あるいは隠蔽し、核の軍事利用あるいは「平和」利用を問わず、世界中に核被害者=ヒバクシャを生み出し続けています。

そのため、核利用の根底的な廃絶とこれ以上ヒバクシャをつくらない世界をめざし、核被害者と支援者の国際的連帯の場を広島で作り出したいという想いから、10月5日と6日に広島市で世界核被害者フォーラムを、核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)さんと共催しました。

世界の核被害を収めたポスター展と、インド・ジャドゥゴダ・ウラン鉱山写真展も同時開催しました。これらの開催にあたり、日本の3つの助成基金、日米の64団体、そして約560名の日米の方々からご支援と暖かいご声援を、60名以上の有志からご協力をいただきました。登壇者や報道関係者、有志のみなさんを含む参加者数は、10月5日は400名、6日は330名でした。みなさまに心より感謝を申し上げます。

世界核被害者フォーラムでは、核保有国や核産業に対して闘い挑む勇敢な人々を広島にご招聘しました。海外からは録画とメッセージを含む計10か国14名が、日本からは核施設や核被害を受けた地域で活動する人々や専門家など26名が、2日間にわたって発表しました。

10月5日の開会セッションでは、「反核の父」と言われ哲学者で被爆者運動に半生を捧げた森瀧市郎さんの次女で、HANWAとフォーラムの共同代表を務める森瀧春子さんが、「お互いの距離や国境を越えた連帯で、国境なき放射能の拡散に歯止めをかけ、私たちの未来を、人類の存続を、地球を守りましょう」と挨拶をしました。元広島市長の平岡敬さんは歓迎の言葉の中で、「原子力に依存する社会に生きる人々に、核の本当の恐ろしさを知らせるには、その被害を受けている人たち、すなわちヒバクシャが連帯し、心の底からの声を伝えることが重要」だと強調しました。

私の基調提案の後に、金崎由美中国新聞平和メディアセンター長による基調講演がありました。中国新聞は1945年8月6日に広島市の爆心地から900メートルで本社が壊滅し、従業員の3分の1にあたる114人を失った新聞社です。その被害体験から視野を広げ、報道機関としては初めて、軍事、民生を問わずあらゆる核被害者を「ヒバクシャ」と定義し、1989年5月から1年間、134回にわたって「世界のヒバクシャ」を掲載するなど、核問題に長年注目してきました。金崎さんは、「被爆地広島の課題」を語り、中国新聞の記者だった金井利博さんの言葉を引用しながら、「反対すべき目標は、物としての核兵器ではなく、人の組織としての核権力である」と述べました。

日本被団協は、「被爆の実相を語り、核兵器廃絶と原爆被害への国家補償実現を、強く訴えて」いくという決意と、「国民の安全を確保するためには原発ゼロをめざすしかありません」という連帯のメッセージを寄せてくださいました。

【1.広島・長崎原爆被爆】では、被爆者の豊永恵三郎さん、黒い雨第一次訴訟原告団長の高野正明さん、韓国原爆被害者協会会長の李圭烈さん、全国被爆団体二世連絡協議会事務局長の平野克博さん、録画で長崎の被爆体験者訴訟原告団長の岩永千代子さんからの訴えに続いて、原水禁共同議長の金子哲夫さんによる在朝被爆者の問題についてと、被爆者の染色体異常やがん発症などを長年研究されてきた医師で研究者の鎌田七男さんからの発表がありました。

【2.ウラン採掘・精錬・核燃料製造】では、コンゴ民主共和国と米国、インドでの先住民族の土地でのウラン産業の影響について発表がありました。米国のマンハッタン計画による核兵器開発に使用されたウランの3分の2は、ベルギー領コンゴ(現在のコンゴ民主共和国)のシンコロブエ鉱山で採掘されたといわれています。夕方には、コンゴ民主共和国で活動していたゴールデン・ミサビコさん主演のドキュメンタリー映画の上映会と、シュリ・プラカッシュ監督による解説がありました。

2日目の【3.核実験と核植民地主義】では、亡父が高知県室戸のマグロ漁船で働いていたビキニ被ばく船員訴訟原告団長の下本節子さんと、マーシャル諸島出身の家庭に育ったマルシーナ・ラングリーンさんが、核実験の影響について発言しました。放射線医科学者で放射性微粒子に詳しい星正治広島大学名誉教授は、カザフスタンの核実験とウラン鉱山の影響を解説しました。

【4.原発事故・原発労働】では、原発事故被災者で小学校教員の菊池ゆかりさん、市民放射能測定室のネットワーク団体「みんなのデータサイト」の中村奈保子さん、福島第一原発の被曝労働問題に詳しい東京新聞の片山夏子記者、福島原発事故被害から健康と暮らしを守る会アドバイザーでチェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西共同代表の振津かつみ医師、「避難の権利」を求める全国避難者の会共同代表の宇野朗子さんが発表しました。福島県飯舘村原発事故被害者訴訟原告団長の菅野哲さんと、3.11子ども甲状腺がん裁判原告の方、チェルノブイリ核惨事の被曝者で「移住者の会」代表のジャンナ・フィロメンコさんは、録画やメッセージを通して現在も続く影響について訴えました。

【5.核廃棄物の処理・劣化ウラン兵器】では、イラクで劣化ウラン被害者の治療に携わるジャナン・ハッサン医師と、米国の核施設からの影響に苦悩する先住民族のリーダーから録画で報告がありました。「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」事務局長の山田清彦さんは青森県六ケ所村の諸問題を、南アフリカ・ケープタウン在住の環境正義運動家のリディア・ピーターセンさんは現地の核問題を、佐藤真紀さんは劣化ウラン被害者について訴え、アンゲリカ・クラウセン医師は、劣化ウランの健康被害とドイツの脱原発政策を発表しました。

【核被害者である医科学者として】では、ティルマン・ラフ医師がオーストラリアの核実験の影響と、同国の原子力潜水艦と原発導入の最新の動向について解説しました。

【核被害者の権利と補償の確立、核利用の根絶に向けて】では、マーシャル諸島出身のベネティック・カブア・マディソンさんと広島出身のユースの高垣慶太さんを交えて、海外ゲストと議論しました。

最後に、核問題を人権問題としてとらえ、被ばくをしない権利が私たちにはあり、「核と人類は共存できない」ことを確認した「世界核被害者の権利宣言2025」を、広島宣言と共に採択しました。核被害者の権利・補償確立と核廃絶実現に向けて、核被害者の権利宣言として、国際社会及び政府や国会・議会などへの具体的な政策提言に活用されることを期待します。

  *「世界核被害者の権利宣言2025」日本語版・英語訳ダウンロード
   https://mp-nuclear-free.com/Nuclear/2025_WNVF_01.html

被爆者運動や核廃絶運動を牽引してきた被爆者らから学び、核権力による加害の非人道性と違法性、核政策と被ばくの暴力性を社会が認識しなければ、核廃絶は実現しません。

核権力や植民地主義に闘い挑む核被害者たちが他の核被災地と繋がり、支援者と連帯しながら核被害の実態を訴え続けることは重要です。世界の核廃絶運動の中心的な役割を核被害者が担い、核被害者の権利と補償の確立と、核なき未来実現に向けて活動を続けてほしいと切に願います。

世界核被害者フォーラム 広島宣言

2025年 10月 6日

(前文)1. われわれは、ウクライナ戦争、ガザでのジェノサイド、中東危機の中で、核兵器使用や原発などの核施設への攻撃の威嚇が地域戦争の手段とされ、米英政府が劣化ウラン弾をウクライナに供与したりするなど、いま世界は核戦争や更なる核汚染への危機が高まっていることを懸念する。戦争がなくならない限り、核兵器の使用の衝動と核戦争の危険性は高まるばかりである。われわれは、今こそ、核被害者の声を世界に届けるときであると考え、アメリカによる原爆投下80周年に当たる2025年の10月5日から6日に、ここ広島に集った。

2. われわれは、核被害者=ヒバクシャを以下のように定義する。すなわち、原爆の被爆者、核実験の被害者、核物質を使った人体実験の被害者、核の軍事利用と民生利用の別を問わず、ウランの採掘・精錬・濃縮の活動、核の開発・利用・廃棄などの核兵器関連活動と原発・核燃料サイクルの全過程における労働と環境放射能汚染によるヒバクシャ、原発事故被害者、放射性廃棄物の劣化ウランを用いた兵器によるヒバクシャなど、の放射線被曝と放射能汚染による被害者すべてを含む。核時代を終わらせない限り、人類はいつでも核被害者=ヒバクシャになりうることを認識して、核と人類は共存できないことをあらためて確認した。

3. われわれは、ウラン採掘や精錬、核実験、核廃棄物の投棄が、いまも続く植民地支配、差別抑圧の下で行われてきたことを確認した。原発・核燃料サイクル施設の地方への設置と、原発下請け労働者への被ばくの押し付けなど、不平等・差別・抑圧・搾取の社会構造の下に核利用が成り立っていることを確認した。とりわけ、世界中で先住民に対して、先住民を政策決定過程から除外し、先住民族の権利-先祖代々の土地と関連する諸権利を含む-を侵害し、自らの権利や集団の権利を主張すると弾圧し、先住民にとってはジェノサイドになりうる被曝という暴力を強要するという「核植民地主義」の歴史と現状を確認した。環境を放射能で汚染され、人間生活の基盤をも奪われた核被害者を日々増やし続けていることを確認した。

4. われわれは、核被害は、核被害者の健康のみならず、被害者と家族の生活をも脅かし、コミュニティ全体にも及び、社会的、文化的な被害をももたらしていることを確認した。

5. われわれは、核被害が次世代以降の健康にも被害を及ぼす可能性があることを認識した。また、社会的、文化的な被害は、次世代以降にも及んでいることを確認した。そして、核利用によって、人類の歴史よりも長い寿命の核種を含む核廃棄物が「負の遺産」として将来世代に残されてしまったことを確認した。

6. われわれは、核被害が、人類のみならず、環境の放射能汚染によって、人を含む生態系全体に被害を及ぼす可能性を確認した。

7. われわれは、2013 年にオスロ、2014 年にナジャリットとウィーンで開かれた「核兵器の非人道的影響に関する国際会議」の結果として、核兵器爆発が環境、気候、人間の健康、福祉、社会に破滅的な影響をもたらし人類の生存さえ脅かし、対処が不可能であるという認識が国際的に共有されたことを確認した。

8.われわれは、核加害者を以下のように定義する。核武装国をはじめ、核の利⽤により、⼈間の⽣存の基盤を破壊し、⽣き物すべての⽣存を侵害する原因を⽣み出した者、軍産官学複合体やその構成員、およびこれを⽀援する国家、国際原子力機関(IAEA)や国連科学委員会(UNSCEAR)などの国連組織と、原子力推進の立場の科学者による国際放射線防護委員会(ICRP)などのこれまで放射線被曝による被害について過小評価して原発事故などの本当の影響を隠蔽してきた機関、核エネルギー政策を推進した国家および放射能汚染を引き起こした事業者と原発など核施設のメーカーの株主、債権者を含む。われわれは、核加害者が被害者への賠償責任を含めて、加害についての責任を負うことを強く要求する。また、原発輸出やウラン輸入を含む原子力関連産業の推奨・支援・投資は、人権侵害と環境破壊をもたらす危険があることを認識するよう主張する。

9. われわれは、核加害者が核(原子力)産業の利益を擁護するために、放射線被ばくのリスクを過小評価してきた長い歴史に対し、強く批判する。われわれは、核被害者や核被災地および、次世代を含む全ての人々と地球環境を守る立場に寄り添った、放射線リスク評価の採用を求める。次世代への影響については、動物実験などの基礎研究の結果から、人間にも「遺伝的影響は否定できない」「危険性がある」ことは明らかである。また、これ以下なら人体に影響はないという放射線被ばくの「しきい値」が存在せず、いかなる線量であれ後障害の健康リスクがあることを認識した。このことは、例えば、世界の核施設労働者の疫学調査「INWORKS」などで、ますます明らかになっている。内部被ばくは被ばく線量推定が難しいことなどのため、加害者は被ばく健康影響を認めず、無視し、切り捨てようとしていることを認識した。

10.われわれは、2021年1月に核兵器禁止条約が発効し、核兵器の国際法での違法性と、締約国による核被害者の救済と環境回復の義務を定めたことを歓迎する。核兵器禁止条約は、核戦争による非人道性の極みを訴え闘ってきた原爆被爆者、核実験被害者たちの体験と、それを共有する運動の上に成立した。しかし、世界各地の核被害者の救済なくして核廃絶はないという被爆者らの訴えに反し、核被害者を「核兵器の使用もしくは実験」によって影響を受けた者だけであるかのように記述されているため、ウランの採掘、精錬、濃縮から核廃棄物までを含む核兵器関連の全てのヒバクシャ、とりわけ先住民の被害が切り捨てられようとしていることを憂慮する。また、原子力の「平和利用」を奪い得ない権利と定めていることは容認できない。そして、加害者が明記されず、加害責任が明確にされていないことなどの致命的な問題も確認した。このような問題を核被害者とともに、世界の人々の力で正し、核兵器禁止と核被害者支援の世界の運動をより強めていくことが重要だと主張する。

11.われわれは、2024年3月に国際原子力機関(IAEA)主導の第1回原子力サミットが開催され、非原発保有国を含む32カ国が原発推進に向けて協力することを宣言したこと、さらに、世界中の原子力ムラが気候変動枠組条約締約国会議において原子力は気候危機の解決策であると喧伝していること、また、核武装国であるアメリカや核実験被害国であるカザフスタンなどでウラン採掘などが活発になっていること、またさらに、ウラン濃縮を含む原子力技術を希求するグローバルサウスの国が増えていることを憂慮する。われわれは、原子炉からの使用済み核燃料に、核兵器に転用可能なプルトニウムなどの核物質が含まれており、テロや盗難、核拡散のリスクがあること、さらに原子力技術の軍事転用の可能性があることも懸念する。

12.われわれは、2023年8月24日から開始された東京電力の福島第一原子力発電所からの放射性核種を含む汚染水(放射性廃水)の太平洋への放出が、少なくとも次の30年も続くことについて、予防原則に基づき、即時の放出停止を求める。放射性廃水の海洋放出は、太平洋を共有する全ての人々、とりわけ日本の漁業者及び太平洋諸島に暮らす多くの先住民の健康・生活・文化への権利を侵害するものである。

13.われわれは、東京原爆訴訟判決(1963年12月)が米軍の原爆投下は国際法違反と認定したこと、国際司法裁判所が「厳格かつ実効的な国際管理のもとで、全面的な核軍縮に向けた交渉を誠実に行い、その交渉を完結させる義務がある」と勧告的意見(1996 年7月)を表明したことを認識している。この勧告的意見に基づき、2014 年4 月、核実験の被害を受けたマーシャル諸島の人々の政府が、国際司法裁判所に9つの核武装国に対して提訴したが、2016年10月に訴えが退けられたことは非常に遺憾である。その後も、マーシャル諸島の人々は国連機関で核実験の負の遺産について声を上げ続け、その結果、マーシャル諸島の核実験の影響に関する51/35決議案が国連人権理事会で採択され(2022年10月)、それに基づいた検証をもとに、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が国連人権理事会への報告書で、アメリカ政府に、過去、現在、将来にわたる人権侵害に対する正式の謝罪と賠償を促したこと、また、関連記録の全面公開を求め、核の負の遺産による人権侵害を防ぐために、全ての汚染地域のモニタリングと環境回復など、マーシャル政府が「核の正義」に基づく対策を行えるように支援することを求めたことを歓迎する。

14.朝鮮半島出身の原爆被爆者には、朝鮮が日本の植民地であったことによって故国では生活していけなくなったため日本に渡り、あるいは強制労働者として日本に連行され、広島や長崎で原爆被害に遭ったという背景があったことを忘れてはならない。1967年に発足した韓国原爆被害者協会が、原爆を投下したアメリカ政府の加害責任、原爆製造関与のアメリカの企業の加害責任、日本政府の加害責任、自国の被爆者を援護すべき責任を放置した韓国政府の責任を追及してきたことを強く支持する。われわれはさらに、広島・長崎で被爆した後、朝鮮半島の北側(現在の朝鮮民主主義人民共和国)に帰国した人たちに対して、日本政府が被爆者援護を放置し、無援護のままの状況にある課題が、同国との国交正常化も含め、一刻も早く解決されることを求める。

15.われわれは、2026年11月にニューヨーク市で、韓国の被爆者と支援者が国際民衆法廷を開催し、アメリカ政府に対して原爆投下の国際法上の違法性を問い、加害責任と謝罪を追求する行動を、強く支持する。

16.われわれは、日本で核被災地の人々が核被害に対する補償・保障・保証を求めて、被爆体験者訴訟、黒い雨原爆被害追加訴訟、ビキニ被ばく船員訴訟、被爆2世訴訟、ALPS処理汚染水差止訴訟、311子ども甲状腺がん裁判、原発事故被害者・避難者・原発被ばく労働者訴訟などの、国や核加害者を裁判に訴える行動に連帯する。われわれは、また、同様の行動を求めている世界の核被災地の人々と連帯する。

17.われわれは、第1回核被害者世界大会が核保有国と原子力産業の犯罪責任を追及し(1987年ニューヨーク決議)、また軍産複合体に損害補償の責任を負わせるとしたこと(1992年ベルリン決議)、先住民らが参加した世界ウラン公聴会が、諸政府、その責任ある部署、国際企業やその他の企業、組織、共同体、個人に対し、核開発による身体的、文化的ジェノサイドから守るための先住民固有の自己決定権を認識し、被害の責任を負うことを約束して被害者に対して補償を行うことを求めたこと(1992年ザルツブルグ宣言)を想起する。さらに、われわれは、「原爆投下を裁く国際民衆法廷・広島」がトルーマンを含む被告たち15名全員の有罪を確定したこと(2007年7月)を確認する。

18.われわれは、加害者が責任を認めて謝罪し、過去の被害への補償をし、核被害者と核被災地への社会的保障を提供し、これ以上核被害を地球上に起こさないことを保証することを求める。また、これまでの加害行為を反省することを強く要求する。

19.われわれは、核汚染の被害を受けた先住民の諸権利を守るために、先住民の自己決定権や、環境や発展に関する諸権利などを定めた「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を各国政府が遵守することを求める。

20.核被害こそが最大の環境破壊であることをわれわれは認識した。1998 年に採択したオーフス条約(環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参画、司法へのアクセスに関する条約)に留意し、クリーンで健康な環境へのアクセス(利用可能にすること)、情報へのアクセス、意思決定における市民参画、司法へのアクセスは普遍的人権であることを確認する。われわれは、2021年10月に国連人権理事会がクリーンで健康的かつ持続可能な環境をもつことが普遍的人権であることを認識したこと、また、翌年の2022年7月に国連総会が、クリーンで健康な環境へのアクセスは普遍的人権であると宣言する決議を採択し、日本や、アメリカなどの核武装国を含む161の国と地域が支持したことを歓迎する。この決議は、全ての人にとって健康な環境を守るための取り組みを拡大するよう、各国政府、機関や組織、そして企業に求めている。われわれは政府や国際組織・国内組織、企業に対し、全ての人にとって健康な環境を約束するよう要求する。

21.われわれは、日本国憲法前文の「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」を想起する。

22.原発・核燃料サイクルを「核の平和利用」と言うのは欺瞞である。1953 年、アメリカのアイゼンハワー大統領は、核兵器開発をより一層推し進め、軍事用原子炉を発電に転用した原発による経済的利潤の追及(核の民生利用)でも国際的優位を目指し、国連での「平和のための核(アトムズ・フォー・ピース)」宣言を行った。われわれは、「核の軍事利用」と「核の民生利用」が原子力産業を通じて密接につながっていること、さらに劣化ウランを使用した放射能兵器など核利用の全段階で大量の核被害者を生み出してきたことを認識した。われわれは、ウラン採掘から核廃棄物管理に至るまで、核燃料の製造や原子力発電、再処理を含め、「軍事」「民生」を問わず、医療用を除き、全ての核利用に関連する全ての過程を直ちに中止し、廃棄することを求める。

23.われわれは、劣化ウランを利用した兵器の製造・保有・使用を禁止することを求める。

24.われわれは、核の利用がある限り放射能災害の発生を防ぐことはできず、増え続ける核廃棄物の処理・処分の見通しは全く立たないうえ、核汚染は長期にわたり、不可逆的なものであり、環境の原状回復は不可能ということから、人類は核エネルギーを使ってはならないと認識した。

25.われわれは、今回の世界核被害者フォーラムを契機として、核被害者の情報を共有し、芸術などを含むさまざまな方法やメディアなどの媒体で発信し、共に連帯して闘っていくことを確認した。

26.われわれは、2015年の世界核被害者フォーラムとこの2025年の世界核被害者フォーラムの成果をもとに、以下の世界核被害者の権利宣言2025を世界に発信するため、広島宣言を採択する。

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信197号
(25年12月20日発行、B5-32p)もくじ
 

・フィリピン・市民団体連合は、ADBの「危険な逆行」を非難
   ― 原発推進は負債と災害を招くと警告する ― (非核バターン運動)
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3397

・世界81団体、ADBの原発融資解禁決定に抗議声明
   「長期的なリスクとコストが途上国の人々にのしかかる」 (満田夏花)、共同声明:アジア開発銀行(ADB)の原発支援解禁に抗議する
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3406       

・「世界核被害者フォーラム」報告 (井上まり)、「世界核被害者フォーラム」広島宣言                 

・コリ2号機の寿命延長承認に対する声明 (韓国エネルギー正義行動)

・反対:第二原発・第三原発の再稼働 (台湾全国廃核行動プラットフォーム)

・インドネシア・ゲラサ島での原発建設は拒否、
  バンカ・ブリトゥン州住民は環境を守るために団結           

・韓国とトルコ、原子力分野の協力で覚書                 

・上関町、使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画の今 (三浦みどり)

・無謀な再稼働に走る日本の原子力事業に未来はない (後藤政志)

・新潟県知事「柏崎刈羽原発再稼働容認」判断とその後 (中山均)

・北海道知事の泊原発3号機再稼働への同意は容認できない (川原茂雄)

・「東海第二原発廃炉デー大集会」開催 (沼倉潤)

・関西電力の美浜原発新増設に反対する (山本雅彦)

・11.30「原発つづけるための乾式貯蔵NO!全国集会@高浜」に400人が結集 (木原壯林)

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世界81団体、ADBの原発融資解禁決定に抗議声明 ー「長期的なリスクとコストが途上国の人々にのしかかる」

11月24日、アジア開発銀行(ADB)は「原発に融資しない」という従来方針を削除し、原発支援を含む新エネルギー政策を承認しました。

ADBはアジア・太平洋諸国の開発を支援するため、融資や技術支援などを行う各国出資の国際金融機関、69カ国が加盟。日本は最大の出資国です。

理事国のうちドイツとオーストリアは改定案に反対、ルクセンブルクは棄権。日本を含む他の理事たちは賛成しました。

これに対し、世界81団体が共同声明を発表。「原発支援は一部企業に利益をもたらす一方で、途上国の人々に長期的なリスクと経済負担を押し付け、持続可能なエネルギーへの転換を遅らせる」と抗議しました。 

マニラにあるADBの本部前では、フィリピンの「非核バターン運動(NFBM)」などが抗議行動を行いました。

原発建設のコストははねあがり、数兆円にものぼります。これまでADBは「核拡散、廃棄物、安全に関連するリスク」「高額なコスト」を理由に、原子力事業への融資をしてきませんでした。これらの懸念は今も解決していません。

途上国に対し原発を導入するための技術支援や融資を行うことは、途上国の人たちに莫大な事故のリスクと核のごみや事故のリスクのみならず、将来にわたる経済的な負担や巨額の債務を負わせることになります。声明全文は以下です。  

共同声明:アジア開発銀行(ADB)の原発支援解禁に抗議する

アジア開発銀行(Asia Development Bank: ADB)は、11月24日開かれた理事会において、従来の「原発に融資しない」とした記述を削除し、原発への支援を盛り込んだエネルギー政策の見直し案を了承した。

私たちは、原発への支援は、原子力産業に関係するごく一部の大企業に利益をもたらす一方、アジアの途上国の人々に解決不能な核のごみをはじめとした大きな負担とリスクを負わせ、持続可能なエネルギーシステムへの転換を遅らせるものとして強く抗議する。

ADBのこれまでのエネルギー政策では、「核拡散、廃棄物管理および安全性に関わるリスク、ならびにADBの資源に比して非常に高い投資コストを含む多くの障害が存在するため、原子力発電への投資を融資しない」としてきた。この状況は何ら変わっていない。

ADBは政策変更の理由として、「新たな技術の進展」として小型モジュール炉(SMR)を挙げる。しかし、設備容量(MW)当たりのSMRのコストは高く、また高濃縮ウラン燃料を使うことが多い。私たちは、SMRは経済合理性がないばかりか、核拡散のリスクも高めることを懸念する。

上記に加え、多くのNGOが以下を指摘したが、ADBからは意味のある回答がなかった。

・テロ攻撃、軍事攻撃のリスクが高まっている。

・事故が起きれば、広範囲にわたる長期的な環境汚染と深刻な社会・経済的混乱を引き起こす。

・事故が起こらなくても、ライフサイクル全体のすべての段階で放射性物質を環境中に放出。ウラン採掘の際、先住民族の土地収奪や環境被害も生じている。

・放射性廃棄物の問題は解決不可能である。ほとんどの国で、核廃棄物の最終処分場すら決まっていない。

・テロ対策を名目に、情報が秘匿される。

・再エネの普及を遅らせる。気候危機に対応できない。

・SMRであっても巨額の費用がかかる。

・途上国に対して、現在世代および将来世代に深刻な長期的危険と莫大な経済的負担をもたらす。

・途上国の債務増加を招き、返済に公共資金を使い続ける一方、地震や汚染のリスクももたらす。

福島第一原発事故の被害者団体である「ひだんれん」事務局長の大河原さき氏は、ADBとの会合の場で「福島原発事故の悲惨な影響を直視してほしい。原発事故被害者の声をきくため、福島で公聴会を開いてほしい」という意見を表明し、その後、文書の形で提出した。ADBはこの意見を無視したばかりか、11月3日に公開したコンサルテーションを概要する文書に記載しなかった。上記の多くのNGOからの指摘もこの文書に残されていない。

ADBは、今回のエネルギー政策のレビュープロセスを軽微な修正として開始した。「原発に融資しない」という従来の文言を削除するということが判明したのは今年の8月である。そこからわずか3か月程度で理事会にかけられた。重大な政策転換の手続きとして、あまりに短期間であり、行われた協議は表面的なものにすぎなかった。こうしたプロセスはADBに対する市民社会の信頼を裏切るものである。

私たちは改めて、ADBの原発支援解禁に反対する。今後も、原発建設によって影響を受ける可能性のある地域の人々をはじめとした世界各国の市民社会と連携し、反対の声を継続していきたい。

連名団体(81団体): 11 March Movement, Belgium、350.org Japan, Japan、Active Help Organization(AHO), Pakistan、Aktionsbündnis“Stop Westcastor” Jülich, Germany、Arbeitskreis gegen Atomanlagen Frankfurt am Main, Germany、Asia Pacific Network of Environmental Defenders, Asia Pacific、Association For Promotion Sustainable Development, India、Australian Conservation Foundation, Australia、BCSUW (Belgian Coalition Stop Uranium Weapons), Belgium、Biodiversity Conservation Center, Russia、Center for Wellbeing & Environmental Economics, India、Centre for Financial Accountability, India、Centre for Human Rights and Development, Mongolia、Chutka Parmanu Virodhi Sangarsh Samiti, India、Citizen’s Eyes on Nuclear Regulation, Japan、Citizens’ Commission on Nuclear Energy, Japan、Citizens’ Nuclear Information Center, Japan、Climate Express, Belgium、Coalition for Nuclear Disarmament and Peace (CNDP), India、Consumers Association of Penang, Malaysia、Ecodefense, Russia、Folkkampanjen mot kärnkraft-kärnvapen, Sundsvall, Sweden、For Nature, Russia、Forum for Protection of Public Interest, Nepal、Friends of the Earth Adelaide, Australia、Friends of the Earth Asia Pacific, Asia Pacific、Friends of the Earth Australia, Australia、Friends of the Earth Canada, Canada、Friends of the Earth, India, India、Friends of the Earth Japan, Japan、GAiA Asia Pacific, Philippines、Gender Action, United States、Green Action, Japan、Growthwatch, India、Grup de Científics i Tècnics per un Futur No Nuclear, Catalunya、Indigenous Women Legal Awareness Group, Nepal、Initiative 3 Rosen, Germany、Institute for Sustainable Energy Policies, Japan、Jamaa Resource Initiatives, Kenya、Japan Center for a Sustainable Environment and Society, Japan、Jubilee Australia Research Centre, Australia、KFEM Friends of Earth KOREA, Korea、Korea Center for Sustainable Development, Korea、Ladlad Caraga Inc., Philippines、Les Amis de la terre France, France、Les Amis de la Terre-Togo, Togo、Leuvense Vredesbeweging, Belgium、Lok Shakti Abhiyan, India、Manhattan Project for a Nuclear-Free World, United States and Japan、Manthan Adhyayan Kendra, India、MAUSAM (Movement for Advancing Understanding of Sustainability And Mutuality), India、Medical Association for Prevention of War, Australia、Miljöpartiet de gröna The Green Party, Sweden、Milkas, Swedish Environment Movements Nuclear Waste Secretariat, Sweden、Movement for Nationalism and Democracy, Philippines、Movement for Women’s Rights, India、National Alliance of People’s Movements, India、No Nukes Asia Forum Japan, Japan、NOAH–Friends of the Earth Denmark, Denmark、Nucléaire Stop Kernenergie, Belgium、Nuclear Information and Resource Service, United States、Nuclear/Coal-Free Bataan Movement-Philippines, Philippines、Paryavaran Suraksha Samiti, India、Peace Boat, Japan、Pennirima Iyakkam, India、People’s Union for Civil Liberties, India、Sahabat Alam Malaysia–Friends of the Earth Malaysia, Malaysia、San Francisco Bay Physicians for Social Responsibility, United States、Sortir du nucléaire 72, France、Stroom naar de Toekomst Limburg, Netherlands、Taiwan Environment Protection Union, Taiwan、TerraBiome, United States、The Liaison Committee for Organizations of Victims of the Nuclear Disaster (Hidanren), Japan、The People’s Campaign Against Nuclear Power and Nuclear Weapons, Sweden、VAKS, Belgium、WALHI, Indonesia、Washington Butterfly for Hope, United States、Women Against Nuclear Power – Finland, Finland、Women for Peace, Sweden, Sweden、Young Bataeños for Environmental Advocacy Network, Philippines、Za Zemiata/FoE Bulgaria, Bulgaria

後日追加:Action against nuclear plant, Norway、Association Noé21, Switzerland、Citizen of the Earth, Taiwan、Nei til Atomvåpen Oslo, Norway、Oyu Tolgoi Watch, Mongolia、Rivers without Boundaries, Mongolia、Urgewald, Germany、Women for Peace, Finland

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信197号
(25年12月20日発行、B5-32p)もくじ
 

・フィリピン・市民団体連合は、ADBの「危険な逆行」を非難
   ― 原発推進は負債と災害を招くと警告する ― (非核バターン運動)
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3397

・世界81団体、ADBの原発融資解禁決定に抗議声明
   「長期的なリスクとコストが途上国の人々にのしかかる」 (満田夏花)
  共同声明:アジア開発銀行(ADB)の原発支援解禁に抗議する       

・「世界核被害者フォーラム」報告 (井上まり)、「世界核被害者フォーラム」広島宣言
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3412                 

・コリ2号機の寿命延長承認に対する声明 (韓国エネルギー正義行動)

・反対:第二原発・第三原発の再稼働 (台湾全国廃核行動プラットフォーム)

・インドネシア・ゲラサ島での原発建設は拒否、
  バンカ・ブリトゥン州住民は環境を守るために団結           

・韓国とトルコ、原子力分野の協力で覚書                 

・上関町、使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画の今 (三浦みどり)

・無謀な再稼働に走る日本の原子力事業に未来はない (後藤政志)

・新潟県知事「柏崎刈羽原発再稼働容認」判断とその後 (中山均)

・北海道知事の泊原発3号機再稼働への同意は容認できない (川原茂雄)

・「東海第二原発廃炉デー大集会」開催 (沼倉潤)

・関西電力の美浜原発新増設に反対する (山本雅彦)

・11.30「原発つづけるための乾式貯蔵NO!全国集会@高浜」に400人が結集 (木原壯林)

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、年6回発行。購読料:年2000円。
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市民団体連合は、ADBの「危険な逆行」を非難 ― 原発推進は負債と災害を招くと警告する

        マニラのアジア開発銀行(ADB)本部前で、11月24日

非核バターン運動(Nuclear Free Bataan Movement)11月24日

アジア開発銀行(ADB)理事会が本日、2025年エネルギー政策見直しを審議する中、非核バターン運動(NFBM)が主導する市民団体の連合が、マニラの同銀行本部前で抗議行動を実施し、原発への融資を認めるとする政策変更案を「危険な逆行」であると非難した。この方針は開発途上国を莫大な負債と放射能リスクへと追いやるものであると警告した。

非核バターン運動(NFBM)に、民族民主主義運動(KILUSAN)、YoungBEAN、KAISA KA、PANGISDA PILIPINAS、Youth for Nationalism and Democracy、STEPGENが加わった。

団体の連合は、ADBが2021年に定めた原発融資禁止を撤廃すれば、各国は高コストで危険かつ時代遅れの技術に縛り付けられ、安全で再生可能なエネルギーへの重要な資金が奪われることになると警告し、次のように主張する。

■ 危険かつ逆行的な政策転換である

ADBの2021年エネルギー政策は、放射性廃棄物の甚大なリスク、地震災害の危険性、そして途上加盟国にとって管理不能な負債負担を理由に、原発融資を明確に禁止していた。ところが今回の見直し案は、この禁止措置を覆し、原発を「妥当な脱炭素化の選択肢」と位置づけようとしている。

「この原発推進は誤った方向への飛躍であり、負債と危険へと逆戻りするものである。バターン原発の亡霊が示しているのは、安全性とは単なる技術的問題ではなく、根本的な前提であるということである。利益が安全への配慮を上回るとき、代償を支払わされるのはアジア太平洋地域の人々である」と、非核バターン運動(NFBM)のコーディネーター、デレク・チャベは述べた。

■ バターン原発の失敗から学ぶべきだ

団体の連合は、フィリピンのバターン原発を警鐘となる教訓として挙げる。23億ドルの負債を生みながら、1ワットの電力も生み出さず、活断層と火山の近くという地質的に不安定な場所に建設されたバターン原発は、原発政策の愚行の象徴として今も残っている。

■ 誤った解決策と欠陥だらけの手続き

今回のエネルギー政策見直しは、以下のような「誤った解決策」をも推進していると批判されている。
・バイオ燃料、水素、アンモニアとの混焼
・天然ガスインフラの拡大
・実証されていない二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)

これらの技術は化石燃料産業の延命措置に過ぎず、真に再生可能なエネルギーへの投資を妨げるものである。

さらに、今回の見直しプロセスは、不透明性、拙速なスケジュール、市民社会や影響を受ける地域社会との実質的な協議の欠如などが見られ、ADB自身の説明責任基準を損なうものである。

■ 公正で安全なエネルギーの未来を求める

連合はADBに対し以下を要求する。

1. 禁止措置の維持:原発融資禁止を維持し、強化すること

2. 誤った解決策の排除:CCUS、混焼、持続不可能な重要鉱物拡大の推進をやめること

3. 化石燃料の段階的廃止:1.5℃を目標に、迅速かつ完全な化石燃料廃止を約束すること

4. 透明性の確保:政策見直しにおいて市民社会の実質的関与を保証すること

5. 地域社会の力を強化:地域社会が所有する分散型の再生可能エネルギーシステムへの融資を優先すること

私たちのメッセージは明確である。バターンから福島まで、危険な実験の代償を払うのは企業ではなく人々である。未来は、原発にも化石燃料にも依存しない、人々を中心としたものでなければならない。ADBはこの原発推進を直ちに止め、公正なエネルギーの未来を構築すべきである。

【脱原発の台湾から来日】さようなら原発全国集会での発言・講演「アジア初の非核国家へ」、 映画「こんにちは貢寮」日本語字幕版Youtube公開

緑色公民行動連盟の崔愫欣さんと林正原さんが、9月21日大阪、22日東京で、講演を行い、23日は、さようなら原発全国集会(代々木公園、4500人)でアピールしました。

さようなら原発全国集会での発言/崔愫欣

      左から、劉霊均さん(通訳)、崔愫欣さん、林正原さん
(*映像:https://www.youtube.com/watch?v=ABVdVG-4pRQ  57:22~ 崔愫欣さんの発言)

みなさん、こんにちは。私は台湾緑色公民行動連盟の事務局長、崔愫欣(ツイ・スーシン)と申します。台湾における反原発運動の現状についてご報告いたします。今年の5月17日、最後の原子炉が正式に稼働停止し、台湾は「原発ゼロ」の時代に突入しました。

台湾には3か所、計6基の原発がありました。第四原発は市民の反対運動で、建設を遅らせ、稼働を阻止しました。2011年の福島第一原発事故は台湾に強い影響を与えました。反原発運動が拡大し、2013年には22万人デモを行ないました。2014年、台北駅前の道路を5万人が(15時間)占拠しました。翌朝、警察に排除されましたが、政府は第四原発の建設中止を宣言しました。

2016年に政権交代し、民進党政権は脱原発政策を進めました。しかし野党など原発擁護派は、脱原発に抵抗してきました。直近では8月23日に行われた第三原発再稼働の国民投票でしたが、投票率が足りず、再稼働は否決されました。しばらくは、原発ゼロが続きます。

老朽化した原発を再稼働してはなりません。原発擁護派の活動が続くので、私たちは引き続きたたかっていきます。

最後に、長年にわたって反原発の活動を行ってこられた日本の皆様に感謝申し上げます。
アジアの原発ゼロに向かって、いっしょにがんばりましょう。

「アジア初の非核国家へ」(大阪・東京での講演より抜粋)

崔愫欣・林正原 (通訳:劉霊均)

*講演会(22日)の録画:https://youtu.be/r3gq5xRy60E (映像提供:FoE Japan)

【崔愫欣】皆さん、はじめまして。私は台湾緑色公民行動連盟の事務局長のツイ・スーシンといいます。また私は、全国の反原発プラットフォーム(全国廃核行動平台)のスポークスパーソンとして、反原発団体のネットワークに関わっています。

今年の5月17日に、最後の原発が運転を終了して、原発ゼロになりました。

第一原発、第二原発、第三原発は、1970年代、1980年代に建設されて、その後、第四原発の計画が始まりました。1986年に、チェルノブイリの原発事故が発生しました。原発予定地の近辺の人々は不安を感じました。それで、第四原発の地元の方々は1988年から反対運動を始めました。

さまざまな反対運動によって、第四原発の建設は遅れました。そして、2011年に福島第一原発の事故。これが台湾に与えた影響は非常に大きかった。同年11月に国民党政権は、第一原発から第三原発の寿命を延長しないと宣言します。ただし、第四原発の建設は続行するとしました。

台湾の人々は、いろいろな団体を作って、第四原発反対運動を始めました。2011年、2012年、2013年、毎年1回ですね、デモを行っています。最初の1.4万人から2013年のときは22万人です。

2014年4月27日、5万人のデモ隊が、台北駅前の(8車線)道路を占拠し、一晩中ずっと座り込みました。翌朝、警察によって排除されたんですけど、政府は、第四原発の建設を凍結すると宣言しました。写真をご覧ください。人々が座り込んでいて、通勤ラッシュのバスが通れなくなったという写真です。

2015年に蔡英文は、その後2期8年総統を担当した人なんですけど、「原発ゼロ政策」というマニフェストを公表しました。2016年の総統選挙で民進党の蔡英文が勝ちました。「原発ゼロ政策」は正式に国家政策になりました。

次に、国民投票(公民投票)に関して、私の同僚の林さんに説明してもらいます。


【林正原】皆さんはじめまして。私はリン・ジォンユェンといいます。緑色公民行動連盟の研究員を務めております。主に、エネルギー転換と原発について担当しています。

台湾では2005年に国民投票法ができましたが、国民投票を成立させるハードルが高かったので、なかなか国民投票が成立しなかったんです。それで2016年に与党の民進党が法改正をしました。

どのような法修正があったかというと、 一番重要なのは、可決要件の変更です。これまで投票率が50%以上で、2000万人の有権者のうち1000万人が投票しないと可決できなかったが、2016年の法改正後は、賛成票数が有権者総数の4分の1、つまり500万人を超えることが可決の要件になりました。

民進党政権のエネルギー政策に不満の人たちは、この改正を利用して、いろいろな挑戦、チャレンジをしてきました。原発に関する3回の国民投票です。2018年の電気事業法改正の投票、2021年の第四原発の稼働を問う投票、2025年の第三原発再稼働の投票です。

2018年の国民投票では負けましたが、「2025年までに原発を全て停止する」という条文を廃止しただけで、この条文が廃止されたからといって、第一原発、第二原発、第三原発の寿命延長とか、あるいは第四原発の稼働が自動的に認められたわけではありません。

そこで、原発擁護派の人たちは、2021年に第四原発の凍結を解除するという国民投票を提案しました。しかし、第四原発の稼働に反対する票(426万)が賛成票(380万)を上回り、否決されました。
 
2025年5月17日に第三原発2号機の運転終了が予定されていたので、その1ヶ月前に台湾の第2野党の民衆党が、第三原発再稼働の国民投票を国会で提案しました。国民投票の主文は問題があって「あなたは、第三原発が主管機関によって安全上の懸念がないと確認された場合、運転を継続することに賛成しますか」と。つまり誤解されやすい聞き方です。
 
5月20日の国民投票決定から8月23日の投票日までわずかの95日間。私たちはリーフレットを作って、第三原発再稼働の反対理由を説明しました。皆さんの手元には、この黄色いリーフレットがありますので、ご覧になっていただければと思います。

反対理由、まず、電力不足の問題なんてない。そして、もし電力不足がおきたとしても原発とは関係がないと書いています。

次に、第三原発は40年も運転して老朽化した。長期間、放射線にさらされ、部品が劣化していて危険だ。そもそも第三原発の原子炉は活断層の真上にある。


そして、第三原発を再稼働させるためには、すごいお金がかかるし、何年もかかる。
 
さらに、もし本当に中国との戦争が発生した時には、原発は真っ先に攻撃の標的になるのではないか。

また、台湾は、IT産業でもAI産業でもグリーンエネルギーを必要としていますが、原発はグリーンエネルギーではない。Apple、TSMC、NVIDIAなどのハイテク大手が求めているのは100%のクリーンエネルギーです。それは原発ではない。

世界全体でのグリーンエネルギーへの投資額は、すでに原発への投資の27倍にも達しているんです。
 
やはり一番大きな問題は、核廃棄物の問題です。解決されていません。台湾ではいまだに、最終処分場を作る場所が見つからない。これは、もちろん台湾だけではなく、世界中で共通する難しい問題です。
 
私たちは様々な抗議活動も行ってきました。今年の5月13日の原発延長法案の国会採決の前日には、国会の前で1000人の抗議集会を行いました。

第三原発のある南部の屏東県では、8月15日に1000人、20日には6000人も集まって抗議集会を行いました。周春米さんという女性の県知事も参加しました。

国民投票の結果は、再稼働に同意が430万でしたが、成立要件の500万に届かず、否決となりました。

今回の国民投票は不正義な国民投票ではないかと私たちは思います。そもそも全国の人が投票して、第三原発所在地の屏東県の人たちの運命を決める、高いリスクを背負わせる、ということ自体が非常に不公平ではないかと思います。

この国民投票は、第三原発を再稼働すべきかどうかというよりも、二つの野党が与党を攻撃するためにしかけた政争に過ぎませんでした。だから後ろで動員していた。しかし、投票率は30%しかなかった。大多数の人々は関心がなかったと言えます。
 
国民投票は終わりましたが、問題は残っています。まず、国会ではですでに5月13日に法改正がされ、原発の20年間の運転延長に関する規制が緩和されました。

また、現職の頼清徳総統はそもそも原発にさほど反対していないのではないかという問題があります。頼総統は、原発を使用するためには三つの大きな原則があると言っています。一つ目は、原発の安全性に問題がない。二つ目は、核廃棄物の処理に解決策がある。三つ目は、社会的合意が得られる。このような三つの条件が揃ったら、台湾政府として先進的な原子力技術の導入を排除しないという立場を示しました。

頼総統が言った先進的な原子力技術とは、たぶんSMR、小型モジュールの原発です。しかし、この三つの原則を達成して、原発を再稼働させたり、あるいは新しい原発を導入するのは、実は非常に困難ではないかと考えられます。

また、台湾の国営電力会社の台湾電力は、原発の安全点検を行うと自ら提案しました。この点検は、老朽化などの状況を把握するものですが、再稼働可能かどうかという判断につながります。しかし安全点検には、2年間、あるいは3年間くらい時間が必要とされます。点検がすんですぐ再稼働させるのも無理です。内部のいろいろな部品の更新をしないといけないので、結局5年から10年の時間がかかるのです。だから原発を再稼働させるのは、さほど簡単なことではありません。

世界中で今さかんに原子力ルネサンスと言われています。台湾政府は、アメリカの官僚、議員、産業界などのロビー活動の影響を受けて、老朽化した原発の再稼働、あるいは小型モジュール炉SMRなどの新しい技術を導入することを検討しています。

【崔愫欣】台湾政府は、老朽化した原発の延長運転、再稼働に向けて新たな安全基準を策定しています。私たちの目標は、その安全検査の基準を厳しくすることによって、再稼働させないようにすることです。

また、核廃棄物の問題はまだ解決されていません。とくに、使用済み核燃料に関しては、まだ処理場の場所すらも選んでいない。私たち民間団体は、議論を始めることを提案しました。政府は、この議論に応じて、ちゃんと最終処理場の法律、場所選定の法律を作らなければならない。

第三原発は、台湾の一番南の果ての屏東県にあって、自分とは関係ないと思う人が非常に多いんですけど、再稼働して原発の廃棄物はどこに置くかっていう話題になって、自分が住んでいる県に置くかもしれないということになってしまうと、今度は自分のこととして考えるようになります。たとえば、国民投票の結果で再稼働賛成票が非常に多い県に、「じゃあ核廃棄物はあなたが住んでいる県に置いていいですか」と質問したら、住民はみんな大きな反対の声をあげました。このように議論することによって、市民の皆さんにこの問題の本質を理解してもらうことができます。

台湾のもう一つの問題は、みなさんご存知のように、常に中国の軍事的脅威に直面しています。もし台湾の海岸を封鎖されたら、LNGの輸入ができなくなってしまいます。私たちは、やはりそれでも原発は選択肢ではないと強く主張したいです。なぜなら、ロシアによるウクライナ侵攻を見てわかりますが、原発の存在はそもそも攻撃の標的になってしまうので、非常に危ない存在になってしまいます。もし戦争が発生してしまったら、まず原発を止めなければならないと思います。やはり原発よりも、分散式の再生エネルギー発電の方が、戦争時には安全で安定なエネルギーです。

原発ゼロ、再生エネルギーを中心とするエネルギー供給のモデルを台湾でこれから作っていきたいと思います。

すでに、原発ゼロの時代に突入したんですけど、でも台湾ではまだ激しい議論があって、政治的な紛争もあって、まだまだ確定的なものにはなっていません。私たちは、これからも引き続き努力していきます。
 
台湾の反原発運動は台湾のものだけではなく、アジア、さらには世界中の反原発運動にもつながっていると思います。世界の原発を使いたい国々と原発を推進している勢力は、実は手をつないでいます。だからこそ、私たちの原発反対運動も、ちゃんと手をつないで連帯しないといけないのではないかと思います。

映画 こんにちは貢寮(こんりゃお) 日本語字幕版 Youtube公開

                  (クリックすると見れます)

日本から輸出される原発を止める住民の闘いを、6年かけてドキュメンタリー映画にした崔愫欣(ツイ・スーシン)。 2005年以降、日本各地で上映会が行われ、国境を越えて多くの共感が寄せられた。ゴールかとも思えたその映画は、しかし台湾の脱原発へ向けた彼女にとってのスタートだった。

夏には多くの海水浴客が訪れる台湾北東部の美しい海岸、貢寮。戒厳令の下、住民が知らないうちに、そこは台湾4番目の原発予定地とされてしまった。しかし現地の人々は自ら学び、反対を始める。その渦中、1991年一人の青年 林順源さんが無実の罪で投獄された。それから7年後、一人の女子学生が獄中の青年に手紙を書き始める。進んでいく工事のこと、それでも反対を貫く人々のこと、そして志半ばに亡くなっていく老人たちのこと。その学生が2004年に完成させたドキュメンタリー映画がこの「こんにちは貢寮」だ。

今回、監督の崔愫欣に許可をいただき、日本語字幕付きでノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパンが公開することができました。

下記は、2005年から11年に行われた上映会用のプロモーションページです。参加者の感想や、その後の林順源さんの写真などを紹介しています。併せてご覧ください。(とーち)
https://nonukesasiaforum.org/gongliao/

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信196号
(25年10月20日発行、B5-28p)もくじ
 

・【脱原発の台湾から来日】 さようなら原発全国集会での発言 (崔愫欣)

・アジア初の非核国家へ (崔愫欣・林正原)

・映画 こんにちは貢寮(こんりゃお)日本語字幕版 Youtube公開 (とーち)              

・韓国ハンビッ原発1号機 永久停止宣言文 (ハンビッ原発対応湖南圏共同行動ほか)

・老朽核発電所の寿命延長は気候不正義だ ― コリ2号機寿命延長審査を中止せよ
   (927気候正義行進組織委員会)

・フィリピン原子力新法と欠陥世論調査による政府の拙速を警告する
   (非核バターン運動)

世銀・ADBが原発支援を解禁!?  国際署名にご協力を! (満田夏花)
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3370

・柏崎刈羽原発の再稼働を許さない (菅波完)

・再稼動の是非は私たち県民が決めたい (小木曽茂子)

・経産省前テントひろば14周年集会での発言 (武藤類子)

・核廃棄物中間貯蔵施設建設計画、上関町と周辺自治体の状況 (中川隆志)

・核ゴミ処分場と泊原発再稼働に反対する (井上敦子)

・JCO臨界事故から26年 (大泉実成)

・意見陳述「命と人権を守る立場に立った、正当な判決を!」 
   (311子ども甲状腺がん裁判・原告8さん)

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、年6回発行。購読料:年2000円。
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世銀・ADBが原発支援を解禁!? 国際署名にご協力を!

満田夏花(FoE Japan)

原発支援は行ってこなかったのが…

世界銀行やアジア開発銀行(ADB)は、発展途上国の経済成長を促すために、インフラ建設などに対して技術支援や融資などを行っている開発金融機関です。日本は、両機関に対して多額のお金を出資しています(世銀に対してはアメリカについで2位、ADBについては1位)。

いままで、世銀もADBも原発への支援は行ってきませんでした。その理由としては、「核拡散、廃棄物、安全に関連するリスク」「専門性がない」「コストが高すぎる」などとしてきました。これらの理由は今も変わっていません。

それにもかかわらず、世界銀行は、今年6月、原発への支援をめざし、IAEAと協定を締結しました。報道では「原発融資の解禁について決定した」と報じられていますが、これは前のめり報道で、正式な決定は今後のようです。

また、ADBは、現在行われているエネルギー政策の見直しに、原発への支援を含める方針を示しています。しかし、これも一筋縄ではいかず、NGOなどから反対表明が相次いだことなどから、10月の理事会で決定される予定であったのが、11月末以降に延期されています。これは市民社会の国際的な連携の成果といってよいかもしれません。

国際的な原子力ビジネスの巻き返し?

経済的側面から考えても、原発は見込みがありません。「世界原子力産業ステータスレポート」によれば、2023 年の再エネへの新規投資額は、6,230 億米ドルで右肩あがりです。一方で、原発への投資額は、2023 年は230 億米ドルで、再エネの27分の1(下図)。

   出典:A Mycle Schneider Consulting Project,“The World Nuclear Industry Status Report 2024”p.369

つまり民間投資家は、原発が見込みがないことを見切っているのです。このため、原子力産業は、世銀やADBといった公的な金融機関の支援なしにはやっていけないのです。

国際原子力ムラによる巻き返しの象徴的な出来事として、2023 年秋にアラブ首長国連邦で開催された第28 回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)における、米国が主導した「2050 年までに原発による発電容量を世界で3倍にする」という宣言があげられます。日本を含む23カ国の有志国が賛同を示し、日本でも大きく報道されました。

この宣言文の中には「世界銀行、地域開発銀行(アジア開発銀行など)などの株主に対して、融資政策に原発を含め、積極的に支援することを奨励する」という文言が盛り込まれました。これが今回の世銀・ADBの方針転換の一つの布石だったのでしょう。

しかし、この宣言は正式なCOP28の採択文書ではなく、アメリカに追随し、原子力ビジネスに関心を示す諸国による自主的なものであることに注意が必要です。

リスクを負うのは誰か?

原発建設のコストははねあがり、いまや数兆円にものぼります。世銀グループやADBがアジアやアフリカなどの発展途上国に対して、原発導入のための技術支援や融資を行うことは、途上国の人たちに、核のごみや事故のリスクのみならず、将来にわたる経済的な負担や巨額の債務を負わせ、原発の利権を持ち込むことにより、持続可能な発展の機会を奪うことになるでしょう。

原発の運転によって生じる核廃棄物は何万年も管理が必要であり、ほとんどの国で処分地の選定すら行われていません。また、軍事転用、テロや軍事的な攻撃の対象になるなどさまざまなリスクをはらんでいます。

国際環境NGO FoE Japanは、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパンも含め、世界各国の64のNGOとともに、世界銀行およびアジア開発銀行(ADB)に対して、原発の融資や支援の解禁方針の撤回を求める国際署名を呼びかけています。

「核のグローバル化」を防ぐために、ぜひオンライン署名にご協力ください!

▼ 署名 → http://chng.it/kWnJpNgm6K

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信196号
(25年10月20日発行、B5-28p)もくじ
 

・【脱原発の台湾から来日】 さようなら原発全国集会での発言 (崔愫欣)

・アジア初の非核国家へ (崔愫欣・林正原)
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3376

・映画 こんにちは貢寮(こんりゃお)日本語字幕版 Youtube公開 (とーち)
https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3376               

・韓国ハンビッ原発1号機 永久停止宣言文 (ハンビッ原発対応湖南圏共同行動ほか)

・老朽核発電所の寿命延長は気候不正義だ ― コリ2号機寿命延長審査を中止せよ
   (927気候正義行進組織委員会)

・フィリピン原子力新法と欠陥世論調査による政府の拙速を警告する
   (非核バターン運動)

・世銀・ADBが原発支援を解禁!? 国際署名にご協力を! (満田夏花)

・柏崎刈羽原発の再稼働を許さない (菅波完)

・再稼動の是非は私たち県民が決めたい (小木曽茂子)

・経産省前テントひろば14周年集会での発言 (武藤類子)

・核廃棄物中間貯蔵施設建設計画、上関町と周辺自治体の状況 (中川隆志)

・核ゴミ処分場と泊原発再稼働に反対する (井上敦子)

・JCO臨界事故から26年 (大泉実成)

・意見陳述「命と人権を守る立場に立った、正当な判決を!」 
   (311子ども甲状腺がん裁判・原告8さん)

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、年6回発行。購読料:年2000円。
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【脱原発の台湾から来日!講演会開催】

【脱原発の台湾から来日!講演会開催】 
 今年2025年5月17日に、最後の第三原発2号機が運転を終了し、原発ゼロを成し遂げた台湾。のちに再稼働の賛否を問う公民投票の実施が決まり、8月23日に投票が行われました。結果は、同意票数が成立要件に届かず「否決」。市民が再び脱原発を勝ち取りました。  揺れ動く台湾で何が起きていたのか、市民はどのような取り組みをしていたのか…。緑色公民行動連盟(GCAA)の崔愫欣さんと林正原さんが来日し、講演会を開きます。ぜひご参加ください!  

★ 大阪 9月21日(日) 17:30~19:30 PLP会館4F(JR天満駅)
参加費:1000円 
主催:ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン(080-6174-8358)
共催:老朽原発うごかすな!実行委員会  

★ 東京 9月22日(月) 15:00~17:00 衆議院第一議員会館・第6会議室
(14:30から入館証を配布します) 資料代:1000円  
主催:原子力資料情報室(03-6821-3211)、国際環境NGO FoE Japan、原子力市民委員会
協力:さようなら原発1000万人アクション実行委員会、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
※22日はオンラインあり。登録はチラシのQRコードまたは https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_15R8vTx2QYmKAAQVlajpWQ  

★「さようなら原発全国集会」 9月23日(火・休) 11:00~ 代々木公園
13時より、ミニステージおよびメインステージで発言します  

(上のチラシを広めてくれる方、連絡ください → sdaisuke アット rice.ocn.ne.jp
20枚でも100枚でもすぐに送ります。チラシの裏は下記です)  

<台湾の原発>
 台湾では国民党軍事独裁の38年間におよぶ戒厳令の下で、第一、第二、第三、各2基ずつ計6基の原発が建設され、78年~85年に運転開始しました。さらに第四原発建設が計画されましたが、87年戒厳令解除後の民主化運動において、第四原発反対運動がその大きな軸となりました。  

<福島原発事故を契機に>
 2011年、「福島原発事故を繰り返してはいけない」と台湾の反原発運動は再び大きく燃え上がり、2012年になると誰でも参加しやすい柔らかな運動が台湾全土に広がりました。2013年に、126団体(その後200団体)が全國廢核行動プラットフォームを結成し、22万人デモ(人口比で日本なら100万人デモ)を実施しました。そして、2014年4月27日、5万人のデモ隊が台北駅前の8車線道路を15時間にわたって占拠、座り込みました。こうした闘いの結果、98%完成していた第四原発の建設は凍結されました。台湾の人々は、日本が輸出してしまった原発の稼働を阻止してくれたのです。  

<アジア初の脱原発>
 2016年に民進党政権は「非核家園(脱原発)」政策を確定し、2018年に第一原発1号機が40年の寿命で廃止となり、それ以降、次々に1機ずつ廃止となり、そして今年5月17日に、最後の第三原発2号機が運転を終了し、台湾は原発ゼロとなりました。長年の民衆の運動が実を結んで、アジア初の脱原発を成し遂げたのです。  

<虎視眈々と再稼働を狙う原発推進側と公民投票>
 しかし、5月20日に立法院で、野党の民衆党と国民党が賛成し、第三原発の再稼働の賛否を問う公民投票の実施が決まり、8月23日、公投が行われました。結果は、再稼働同意434万、不同意151万。しかし同意票数は、公投成立要件の500万票(有権者総数2000万人の1/4)には届かず、公投法の規定により、結果は「否決」となりました。  票数で言えば賛成が上回っていますが、投票率は29.5%で過去最低でした。全國廢核行動プラットフォームは声明で「今回の公投は、立法院が提案した初の公投だ。広範な民意の署名を経た公投ではなく、野党による意図的な政争の具にすぎない。多くの市民が政争による公投を嫌悪し、投票に行かないことを選んだ」と述べました。なぜ台湾南部屏東県の問題を、台湾全体の公民投票で決めようとするのか、という抗議の声も多く上がっています。今後も民衆党と国民党は原発推進の攻撃をしかけてくると思われますが、台湾の人々は脱原発を守り抜くでしょう。  

<台湾の反原発運動の最前線に立つ若者たちと出会おう!>
 9月23日の「さようなら原発全国集会」(東京)に参加するため、緑色公民行動連盟の事務局長の崔愫欣(ツィ・スーシン)さんと、スタッフの林正原(リン・ジョンイェン)さんが、来日します。あわせて、大阪で21日、東京で22日、台湾の脱原発運動の現状を報告していただきます。緑色公民行動連盟は、全國廢核行動プラットフォームの事務局団体であり、ツィ・スーシンさんは2013年、14年のデモの総指揮者です。この貴重な機会にぜひ、台湾の反原発運動の最前線で活動するお二人に出会っていただきたいと思います。

台湾市民は、政争による公民投票を嫌悪し、第三原発再稼働を否決した

台湾第三原発の再稼働の賛否を問う公民投票(国民投票)が8月23日に行われ、同意票は434万1432票、不同意票は151万1693票でした。投票率は29.53%で、同意票は有権者総数の21.7%でした。

しかし同意票数は、公投成立要件の500万523票(有権者総数2000万2091人の1/4)には届かず、公投法の規定により、結果は「不成立」となりました。一安心です。

この公投は、野党の民衆党が立法院に提案し、民衆党と国民党が賛成し通過したもので、公投の主文は「主管機関が安全上の懸念がないと確認した後、第三原発の運転を継続することに同意しますか」という巧妙なものでした。

民衆党と国民党は、今後も原発推進の攻撃をしかけてくると思われますが、台湾の人々は脱原発を守り抜くでしょう。ともに頑張り、応援を続けましょう。

台湾市民は、政争による公民投票を嫌悪し、第三原発再稼働を否決した

全國廢核行動プラットフォーム・声明 8月23日 (抜粋)

不同意票を投じてくれたすべての人に感謝する。また投票という行動には至らなくとも、反核の理念を堅持し続けてくれた人にも感謝する。

立法院が5月20日に第三原発再稼働公投案を通過させてから、わずか95日間で全国的な公投が拙速に実施された。

8月23日の投票結果は、同意票が500万票の公投成立要件に達しなかったため、否決された。

2017年の公投法改正以降、台湾は「大公投時代」に入った。今回の投票率は30%未満にとどまり、公投法改正後15件の中で最低の投票率となった。これまで公投が選挙と切り離されても、投票率は4割を超えていた。

今回の公投は、立法院が提案した初の公投である。広範な民意の署名を経たものではなく、野党による意図的な政争の具にすぎない。そのため、市民がこうした政争工作を見抜き、投票に行かないことを選んだのは当然である。

廃核行動プラットフォームは、今回も積極的に参加し、正確なエネルギー・原子力情報を伝えた。しかし、立法院が拙速に公投を発動したため討論の時間は不足し、社会全体での情報共有も不十分であった。

多くの人々が、「手続的にも実質的にも、正当性のない公投は受け入れられない」として、投票拒否によって不満を示した。このことも低投票率の一因である。

今回の公投は、台湾全体のエネルギー政策を決定するものではなく、屏東に位置する第三原発の再稼働を全国投票で決定するものであり、屏東県民にとって不公平かつ不正義である。

第三原発所在地の屏東県は台湾全体で最も高い割合の不同意票を示した。7つの郷鎮(町村)では不同意票が同意票を上回った。これは地元住民が自らの命運を全国投票で決められることを望んでいない心情の表れである。

三大政党に呼びかける。この公投結果はすでに明白に示している。市民は政争による公投を嫌悪し、第三原発再稼働を否決した。台湾のエネルギーおよび脱炭素政策は、政治的対立の道具とするべきではなく、与野党すべての政党が私心を捨て、一致して取り組むべき重大課題である。

今日は台湾が「非核家園」となって98日目である。この道を、これからも共に歩み続けていく。 

屏東の人々は、立ち上がり、心を一つにして故郷を守ります

屏東県知事・周春米   8月20日 Facebookより

823公民投票まであと3日を切りました。今夜「屏東を愛し、ふるさとを守る集会」、6000人の住民が屏東体育館に集まり、強い声を示しました ― 「第三原発再稼働に、屏東の人々は不同意!」

屏東はもうこれ以上、原発事故のリスクを背負うことはできません! 私たちは核廃棄物を次世代に残してはなりません!

40年間、第三原発は寿命延長を議論されたことはありませんでした。しかし突然、全国2000万人の有権者に70万人の屏東住民の運命を委ねるという、不公正かつ不正義な事態となりました。

改めて強く呼びかけます:

★ 屏東をいじめさせてはなりません!

★ 屏東を踏みにじらせてはなりません!

★ 823公民投票で、全国民が必ず「不同意」を投じてください!

最後に全員で「伊是咱的寶貝(娘は私たちの宝物)」を合唱し、会場中の携帯ライトが輝き、台湾の希望を照らしました。

823不同意! ― 家を守り、屏東を守り、台湾を守りましょう!

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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信・号外
(25年8月23日発行、B5-2p)もくじ

・台湾市民は、政争による公民投票を嫌悪し、第三原発再稼働を否決した  (全國廢核行動プラットフォーム)
・屏東の人々は、立ち上がり、心を一つにして故郷を守ります (屏東県知事・周春米)

★ノーニュークス・アジアフォーラム通信195号
(25年8月20日発行、B5-28p)もくじ
 

・南台湾の人々が屏東で「第三原発再稼働反対!」と叫ぶ  (地球公民基金会)
・核三公投(第三原発国民投票)で、「不同意」票を投じよう!
   (全國廢核行動プラットフォーム)
・屏東県の未来の運命を、全台湾人の国民投票で決めることは合理的なのか
   (南台湾廢核行動連盟)
・地震が来た時、第三原発は耐えられるのか? (全國廢核行動プラットフォーム)
・台湾第三原発再稼働国民投票(8月23日)に向けた日本各地からの連帯メッセージ    
   (ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局、さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団、原発設置反対小浜市民の会、ふるさとを守る高浜・おおいの会、若狭の原発を考える会、自然の灯をともし原発を葬る会かごしま、原発さよなら四国ネットワーク、上関原発止めよう!広島ネットワーク、広島県被団協・木原省治、核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会、原子力資料情報室) (曽根俊太郎)
  https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3330  
・フィリピン・反核団体、BNPP復活反対を訴え「ウェルガ・ン・バヤン」40周年集会
  https://nonukesasiaforum.org/japan/archives/3343    
・淸道郡三坪里345kV送電塔強制執行から11年、我々は今もなお平和を望む
   (密陽・淸道送電塔反対対策委員会)
・インドネシア、スマトラとカリマンタンに計50万kWの原発を建設、2027年着工予定
   (ムハンマド・ヒダヤトゥラ)
・私たちは負けない! 柏﨑刈羽原発の地元から  (小木曽茂子)
・新潟県民は原発を必要とせず (菅井益郎)
・原発増設をゆるすな (橋田秀美)
・「玄海控訴審判決・26.1.20」と「死の灰(核のゴミ)文献調査受入問題」 (石丸初美)
・海の日アクション2025~海といのちを守るつどい~ (片岡輝美)
・『反核・反被曝連作戯曲集』を出版しました (くるみざわしん)

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、年6回発行。購読料:年2000円。
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反核団体、BNPP復活反対を訴え 「ウェルガ・ン・バヤン」40周年集会 

過半数が若者たち

The Guilds 5月20日

バターン州の複数の市民団体および宗教団体が、BNPP(バターン原発)の復活計画に反対するため、「ウェルガ・ン・バヤン(Welga ng Bayan/民衆ストライキ)」40周年記念集会にて抗議活動を実施した。これはBNPPが地域の健康と安全に重大な危険をもたらすと強調するものである。

6月19日、バターン州バランガ市で、1985年の行動に参加した18名を含む、130名以上の様々な分野の活動家がこの記念集会に出席した。(訳注:過半数が若者たち)

非核バターン運動NFBM(Nuclear-Free Bataan Movement)は、声明で「ウェルガ・ン・バヤンは、BNPPの運転停止を実現させた民衆の団結の象徴である」として、「ベテランと若手の活動家が集まった今回の集会は、過去の教訓とバターンおよびフィリピンの安全かつ持続可能な未来への共通の誓いに根差した、抵抗の遺産の継承を示すものである」と述べた。

BNPPに関する最近の動きに対し、集会参加者たちは、封鎖されていた原発の復活計画およびそれがもたらす健康・安全上の脅威に深い懸念を表明した。

No, No, No,  No to Nuclear’

反核活動家たちは、BNPP復活計画に対し批判の声を上げ、当原発には構造的欠陥、活断層に近接することによる地震リスク、安全対策の不備など、深刻な問題があると指摘した。

NFBM会長で1980年代からの反BNPP活動家であるダンテ・イラヤ弁護士は、「再生可能エネルギーへの移行にこそ注力すべきである」と訴えた。

「1986年に封鎖されたにもかかわらず、現在の政権がいまだにBNPPの復活を検討していることは憂慮すべきことである。我々が40年前に反対した理由は、今なお有効である。BNPPは危険かつ高コストであり、その代償を負うのは最前線に立たされるバターンの人々である」とイラヤ氏は述べた。

「歴史的なウェルガ・ン・バヤンから40年が経過した今、この闘いは世代を超えており、多くの若者がこの抗議活動に積極的に参加している」

「バターンの人々、そしてフィリピンの未来を担う世代が享受すべきクリーンエネルギーは、決して軽視されてはならない」と、イラヤ氏は締めくくった。

1985年 の「ウェルガ・ン・バヤン」とは

BNPPは、1970年代に故マルコス大統領の独裁政権下で建設された、東南アジア唯一の原発である。出力62万kWの本施設は、フィリピンにおける原発導入の初の試みであった。

1985年、マルコス政権が崩壊する前年の6月18〜20日にかけて、33,000人以上の地元住民が集まり、原発稼働に反対する抗議行動を展開した結果、同原発は稼働前に封鎖された。

元抗議参加者の1人、チョナ氏はインタビューで以下のように語った。「当時労働者として働いていた私は、原発が危険であり、私たちには必要ないという人々の声を聞きました」

ウェルガ・ン・バヤンを記念する集会は毎年開催され、バターンの反核闘争の象徴となっている。

ウェルガ・ン・バヤンを劇で再現

原発政策の現状

マルコス・ジュニア政権下では、今後のエネルギー需要増加に対応するため、原発を導入する計画が進められている。

大手電力会社マニラ電力(Meralco)も、BNPPの復活に向けて、2025年の「ギガ・サミット」で副社長ロニー・アペロチョ氏が、「年内にBNPPの実現可能性調査を完了する予定である」と述べた。

これは、韓国水力原子力株式会社(KHNP)と提携し、2024年1月よりBNPPに関する実現可能性調査が開始されたことを受けたものである。

アペロチョ氏によれば、「BNPP復活が実現可能であれば、フィリピンが2030年代に原発を導入するための最短ルートとなる」としている。

「原子力ロードマップ」では、2032年に120万kW、2035年に240万kW、2050年までに480万kWの原発導入を段階的に進める計画が掲げられている。

また、6月9日には、法案第2899号「フィリピン原子力安全法」が国会上院で可決され、「フィリピン原子力規制庁(Phil ATOM)」が設立されることとなった。この機関は、原子力施設に関する認可、立地、建設、監督の中枢機関となる。

フィリピンの「国家エネルギー計画」には、「2032年までの原発建設」が盛り込まれている。

重啟核三公投前夕,來自日本各地的聲援與訊息(第三原発再稼働国民投票に向けた日本各地からの連帯メッセージ)

*日本語は下の方にあります(日文版本請往下滑)

重啟核三公投前夕,來自日本各地的聲援與訊息

致實現亞州第一個非核家園的台灣朋友們:

核三公投將在8月23日投票,目前台灣正展開包括中選會舉辦的意見發表會等各種公眾討論。我們從媒體得知,擁核陣營常以日本為例,來闡述同意重啟核三的立場,對此我們感到強烈的憤怒。

「經歷過那麼嚴重核災的日本,還不是推動核電重啟,並且讓老舊核電廠持續運轉?」這類說法,不正確更不是事實。

我們希望各位知道,在日本各地有許多人長年以來反對核電,至今沒有改變也沒有停止發聲,以下是日本全國各地致力於廢核的團體,給各位的訊息,希望讓台灣民眾了解日本真實的狀況,也真誠盼望你們在投票時能做出最妥善的判斷。我們希望大家用力擴散。若想更詳細了解關於核電延役的事,也請不用客氣,隨時與我們聯繫。

衷心祈願台灣不要在核電延役這個議題上上重蹈日本的覆轍,也衷心祝福台灣能守住好不容易達成的核電歸零。

【非核亞洲論壇日本事務局】

首先請容我向辛苦了38年終於實現非核家園的台灣人民,致上最誠摯的敬意。

在地震頻繁的日本列島,以前全國各地有54座核電機組運轉。2011年3月,東日本大地震與東京電力福島第一核電廠發生嚴重事故後,日本各地的核電機組陸續停止運轉。2012年5月5日,日本迎來了睽違42年,國內首次完全沒有核電機組運轉的一天。5月5日也是日本的「兒童節」,我們深刻感受到,「零核電」才是獻給孩子們未來最珍貴的禮物。

此後,儘管各地居民展開激烈的反對運動,但政府仍執意推動核電重啟,如今雖然有14部機組已經重啟運轉,但新潟縣,石川縣,北海道,茨城縣,靜岡縣等地,則在當地居民的反對運動下,未能重啟機組。即便有些地方的機組已經重啟,但反對老舊核電延役的運動等也仍持續進行中。

在地震頻繁的地方興建核電廠的國家,全球僅有日本與台灣。為了避免因地震引發核電重大事故,讓我們攜手努力。日本也希望向台灣人民的運動學習,並繼續邁步向前。

【再見柏崎刈羽核電廠計畫】

親愛的台灣朋友們,為亞洲實現第一個非核家園的你們,是我們的驕傲與目標。現在新瀉縣正因為縣內的柏崎刈羽核電廠重啟動一事而動盪不安,該電廠是全球發電量最大的核電廠,也是引發福島核災的東京電力旗下的核電廠。東電連事故善後都無法處理,竟想重啟核電機組,這是絕對不能容許的事。然而,擁核陣營一路以來以補助金,道路整備,企業招商等利益,分化在地居民。讓我們一起為了無法以金錢替換的生命與未來,努力奮鬥!

【讓志賀核電廠除役!訴訟原告團】

台灣實現非核家園的5月17日,對於致力於促成非核亞洲的我們來說,是歷史性的一天,讓我們充滿勇氣並感到希望。

地震頻繁的國家絕不應該有核電廠。我們推動除役的志賀核電廠,就位於去年元旦發生能登半島地震的災區。此次能登半島地震的震源位在半島北部的沿岸,北陸電力公司之前估計該處的活動斷層長達96公里,但這次地震我們卻發現活動斷層其實長達150公里。山崩地裂,地層下陷等造成道路中斷,海嘯也襲來,許多房屋倒塌,許多人被壓在瓦礫下喪生。停電導致通訊中斷,整個地區陷入孤立的大災難中,但唯一的幸運是志賀核電廠已經停止運轉長達13年,成功避免了核災地獄的發生。

目前地震學尚無法預測何時何地會發生何種地震。光靠運氣無濟於事,我們必須以自己的意志與行動來防止核災發。

核三廠附近有活斷層通過。在過去40年間,核三廠未遭遇重大地震,僅是幸運而已。未來絕不能讓屏東縣這片豐饒的農村地區遭受放射性污染。我們從能登發出衷心的聲援,支持大家在國民投票中取得勝利,並持續為實現非核亞洲努力奮鬥。

【反對設置核電廠小濱市民會】

「未免亡鄉亡國,來自福井縣的訊息」

我們對於貴國以福島核災為鑑,經由大型社會運動以及民進黨政府推動的「非核家園」政策,終於成功停止了貴國所有6座核電廠的運轉,致上最高的敬意與感謝。

我們這個組織位在擁有15座核電廠的福井縣若狹地區,因為集中了太多核電也被稱為「核電銀座」若狹地區,反對設置核電廠小濱市民會,在過去半世紀間,一直守護著美麗的若狹,為了「未來的子孫」,三度阻止小濱核電廠的設置,兩度阻擋使用過核燃料中間貯存設施的建置。

我們由衷感佩大家迄今為止的奮鬥,並祈願8月23日的公投能取得勝利。合十祈禱。

【高濱・大飯護鄉會】

向實現了亞洲第一個非核家園的台灣朋友致意。

高濱位在福島縣若狹地區,這裡林立著關西電力公司的核電機組,其中高濱核電廠已經運轉超過50年,是日本最老且危險的核電廠。

2011年福島核災後,核電運轉年限為40年首次入法,但高濱1號,2號與美浜3號被列為特例,而得以延長20年。然而,現在日本政府竟以淨零為名,想把特例變成日常,讓所有機組都可以申請延役,在我們看來這就是要榨乾核電可能產出的利益,到最後一滴的行為;換言之並不是因為核電安全所以讓機組延役,而是為了一小撮核電既得利益集團自身的存續。

日本是地震,海嘯頻繁的火山列島,並不適合核電發展。烏克蘭與俄國的戰爭也清楚告訴我們核電在國防安全上存在威脅。有著相同問題的台灣朋友們爭取到的非核家園,是我們的目標,讓我們一起努力。

【若狭核電問題研究會(京都)】

福井縣的若狭地區共有15部核電機組。其中已有8部已經除役,仍運轉的7部機組中,有5座是運轉殖間超過40年的「老舊核電機組」,其中1座超過50年,另外2座則是即將超過50年的「超老舊核電機組」。

若狭核電問題研究會在過去13年間,用了大概400天的時間,在電廠附近的聚落走了一遍又一遍,向居民發放宣傳廢核的傳單。此外,我們每年約舉辦2次全國性集會,參加人數約300至500人。

起初,有許多在地居民反對我們不太友善,但現在狀況大不同,已經很少聽到反對的聲音。尤其我們幾乎沒有聽到支持老舊核電廠繼續運轉的意見,且自從去年元旦能登半島地震以來,更是聽到了許多鼓勵的聲音。

另一方面,我們在核電用電消費地,也就是關西地區,也成功每年舉辦約2次集會,吸引約1000至2000人參加。

我們很受到台灣成功廢核鼓舞,從中獲得了繼續行動的力量。

未來也希望與大家團結合作,共同展望一個沒有核電,尊重生命與尊嚴的世界。

【點亮自然之燈,告別核電之會 鹿兒島】

我們向以福島核災為教訓,率先在亞洲實現非核家園的台灣致上敬意,這是長期抗爭的成果,對於正與「事故被淡忘」的現實對戰的我們來說,既令人羨慕,也帶來希望。

福島核災後,最先重新啟動,且成功延役20年的川內核電廠就位於我們所在的鹿兒島。櫻島火山的爆發與頻繁發生的鹿兒島離島地震,讓我們很擔心,希望能以民眾的力量,促使核電廠廢止,以避免核災等更大的災難降臨。

懇請各位和我們一起努力,謝謝。

【告別核電四國網絡】

日前發生的堪察加半島地震,引發海嘯,波及日本太平洋沿岸,讓我們再次想起東日本大震災的那段日子。

我們居住的四國地區,位於南海海槽上,

 這裡被預計會發生和東日本大震災規模相同的海嘯,且未來30年內發生機率高達80%,然而伊方核電廠仍持續運轉。

非民主的日本政府如同「毒藥吞下去連碟子也要吞下去」的諺語一般,寧願承擔311東電福島核災重演的風險,也執意推動核電。

請台灣人民切勿被不尊重人權的日本政府影響,作出不同意重啟核電的決定。

【停止上關核電廠!廣島網絡】

5月17日,台灣實現亞洲第一個非核之國的那天,我們在台灣電力總部前集會中,深刻感受到台灣公民力量的偉大與堅韌。我在這裡也要特別向歷經多年苦難,在民主化基礎上堅持推動反核的先驅林義雄先生等人致以崇高敬意。

山口縣上關町的居民,已進行反對上關核電興建的運動約40年,到今天都還沒讓上關核電得以興建

。上關町的離島,是反對運動的重要據點,祝島的居民在觀看紀錄片《你好,貢寮》之後說:這和我們的運動很像啊,對台灣的反核四運動很有共鳴,也高度關注亞洲最前線的台灣反核運動。

環太平洋地震帶正處於劇烈變動期。日本14年前經歷了伴隨東日本地震發生的福島核災,為免憾事重演,遭受原子彈攻擊的廣島要和上關町居民一起聲援台灣,希望8月由擁核派發起的「公投」被否決,「非核家園」的成果能守住。

【廣島縣原爆受害者團體協議會・木原省治】

福島核災發生已經14年,至今仍有近3萬災民在全國各地避難。引發核災的核電廠的除役,災民的救助及放射性汙染污染等問題,至今未見改善,且之後要如何解決的規劃等也未明。

在台灣似乎流傳著「日本的核電回歸政策很順利,所以台灣續用核電也沒問題」,請大家不要被這種謠言欺騙。

我們不會忘記5月17日在台灣電力總部前與大家一起迎接核電歸零的時刻。那是我們再次立下決心的時刻——「台灣的核電歸零將引領日本走向核電歸零,日本反核運動的強化將成為台灣核電歸零的後盾」。

讓我們再次集結在台灣電力大樓前,在「非核家園  No Nukes TAIWAN No Nukes ASIA」的投影下,大聲歡呼!

【阻止核燃料廢棄物搬入執行委員會(青森)・中道雅史】

5月17日晚,我參加了台灣大樓前的核電歸零倒數活動,作為共享那份喜悅的一份子,我想要對正勇敢為8月23日公投奮戰的台灣夥伴們,表達聲援與最誠摯的祝福。

日本推動核燃料循環的人士,最近突然開始說要把再處理工廠原定40年的運轉年限延長至70年,真是不要臉到極點,這完全是他們一貫的蠻橫作法。

一切都建立在「隨隨便便,不責任」之上,把所有問題都推給下一代。這種事情絕對不能再繼續下去了。我們一直以都已堅決的意志來面對,之後也不會停歇。

台灣夥伴們的運動及你們的成果一直以來都鼓舞著我們,未來也請繼續給我們鼓勵,並一起努力!

(註解:再處理工廠根本還沒啟用,已經延期27次。最早的完工預定是1997年。)

【原子力資料情報室】

為了控制地球升溫在1.5℃或2℃以內,必須迅速且大幅度地減少溫室氣體排放量。然而,核電是建置耗時,成本高且風險大的能源,無法因應當前所面臨的緊急情況。尤其老舊核電機組的重啟動,表示我們得再次承受重大核災風險,影響的是整個國家。雖然單就從技術而言,使用超過設計壽命的核電廠是可能的,但事故風險也將伴隨著機組零件老化而增加。

老舊核電機組的重啟動絕非解決方案。若核電廠遭遇超過設計標準的地震,可能導致反應爐直接損壞,外部電源喪失,周邊設施損壞及大量放射性物質外洩到環境中等嚴重後果。在地震頻繁的日本,地震設計標準已多次修訂,這是極為耗時且費用高昂的工作。而即便投入大量資金和時間,也無法確定老舊核電機組的運轉壽命能延長多久。此外,維護與補修的支出,最終也會使電價上漲。

日本於2011年遭受大規模地震和海嘯的侵襲,並且遭遇極其嚴重的核災事故。核電廠對任何國家來說都不合適,尤其是像日本與台灣這樣位於板塊交界的島國更是如此。日本的核災顯示此類災害可能威脅國家存續,且事故所造成的污染範圍廣泛,復原需耗費龐大時間與金錢。

我們應堅決拒絕核電。

(翻訳・陳威志)

第三原発再稼働国民投票に向けた日本各地からの連帯メッセージ

 アジア初の脱原発を実現した台湾のみなさまへ。

 いま台湾では、第三原発に関する国民投票に向けて、公式の意見発表会などさまざまな議論が行われています。私たちは報道を通してそれらの議論に触れるなかで、原発を推進する側の人々が常に日本を引き合いに出して賛成意見を述べることに大きな怒りを感じています。

 「あれほどの原発事故を経験した日本でさえ、原発の寿命延長をして老朽原発を動かしているではないか」といった意見は、不正確、かつ不誠実なものです。

 私たちは、日本各地で原発に反対する人びとが一貫して反対の声を上げ続けていることを知っていただき、国民投票で一票を投じる際に最善の判断が行われることを切に願っています。その一助となるよう、日本各地で脱原発に向けて闘っている団体からの連帯メッセージをお送りします。どうかシェアしてください。原発の寿命延長をめぐる状況について、もっと詳しく知りたいことがあれば、遠慮なくお問い合わせください。

 原発の寿命延長に関して、台湾が日本と同じ轍を踏むことがないよう、心から祈ります。そして、台湾がとうとう実現した、脱原発が守られることを心から祈ります。

【ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局】

38年間にわたる苦難の末に脱原発を実現した台湾のみなさんに、心から敬意を表します。

地震列島・日本の各地には、54基の原発が稼働していました。2011年3月の東日本大震災と東京電力福島第一原発での過酷事故のあと、日本中の原発が次々と稼働を停止しました。そして2012年5月5日、日本は42年ぶりに国内で原発が1基も動いていない日を迎えました。5月5日は、日本では「子どもの日」です。原発ゼロこそが子どもの未来のために大切な贈り物だと痛感しました。

その後、各地の住民たちの激しい反対運動にもかかわらず再稼働を推し進められ、いま14基が運転中です。しかし他の原発は、新潟県、石川県、北海道、茨城県、静岡県などの人々の力強い運動が再稼働を食い止めています。再稼働されてしまった原発でも、老朽原発の運転に反対する運動などが粘り強く行われています。

地震が頻発する地域に原発を建てたのは、世界でも日本と台湾だけです。地震で原発大事故を起こさないよう、ともに頑張りましょう。日本も、台湾の人々の運動に学び、続きたいです。

【さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト】

親愛なる台湾の皆様へ。アジアで初めて脱原発を実現した皆様は、私たちにとって誇りであり、目標でもあります。今、世界一の出力を持つ柏﨑刈羽原発の再稼働をめぐって、新潟県は大きく揺れています。ご存じのように柏﨑刈羽原発は福島事故を起こした東京電力の原発です。事故の処理もできない東電が再稼働するなんて、許されるはずもありません。しかし推進派は、補助金や道路整備、企業誘致などを餌に住民を分断してきます。お金に換えられないいのちや未来のために、共に頑張りましょう。

【志賀原発を廃炉に!訴訟原告団】

台湾が脱原発を実現した5月17日は、核のないアジアをめざす私たちにとって、勇気と希望を感じさせてくれる歴史的な日となりました。

地震大国に原発は許されません。私たちが廃炉をめざして運動している志賀原発は、昨年元日の能登半島地震の被災地にあります。北陸電力の想定を大きく上回る150キロメートルもの活断層が動きました。がけ崩れや陥没、亀裂などで道路は寸断され、津波も押し寄せました。多くの住宅が倒壊し、下敷きになり亡くなった人も多くいます。停電で通信も途絶えました。地域全体が孤立する大惨事となりましたが、唯一の幸運は志賀原発が13年間停止中だったということです。原発震災の地獄だけは避けることができました。

いつ、どこで、どんな地震が起こるか、現在の地震学では予知することができません。私たちは次の幸運に期待するのではなく、自分たちの意思と行動で原発震災を避けなければなりません。

第三原発のそばには活断層が走っています。この40年間、大地震が第三原発を襲わなかったことは幸運でしかありません。これから未来にわたっても屏東県の豊かな農村地帯が放射能で汚染されることなど絶対にあってはなりません。国民投票の勝利、原発のないアジアの実現に向かって走り続ける皆さんの奮闘に、能登からも心からのエールを送ります。 

【原発設置反対小浜市民の会】

「亡郷・亡国を防ぐために、福井県からの連帯メッセージ」

福島原発事故を他山の石として、広範な大市民運動と民進党政権の「非核家園」の政策などによって、ついに貴国の6基の原発すべての稼働を止められたことに、大いなる敬意と感謝の念を抱いております。

とくに、15基もの「原発銀座・若狭」のど真ん中の地において、この半世紀の間、美しい若狭を守り、「あとからくる者のために」、小浜原発の設置を3度、使用済み核燃料中間貯蔵施設の設置を2度も止め続けてきた、わが原発設置反対小浜市民の会は、みなさんのこれまでのたたかいと、8月23日の国民投票の勝利を心から支援し、祈念いたします。合掌

【ふるさとを守る高浜・おおいの会】

アジアで初めて脱原発を実現した皆様に敬意を表します。

関西電力の原発が集中する福井県若狭、運転開始50年を超える日本一古い・あぶない原発の町・高浜。

2011年福島原発事故で、「原発寿命40年」と決めたはずです。その時、高浜1号、2号、美浜3号は例外中の例外としてプラス20年とされました。しかし、脱炭素電源の名目で今日では、すべての原発は60年運転とされ、「使い倒して、利益を上げる」ことしか考えていません。日本の原発が安全だからではなく、一握りの利益集団の存続のためです。地震、津波、火山列島に原発はいりません。安全保障上も脅威であることはウクライナの現実からも明らかです。同じ問題を抱える台湾の方々が、勝ち取った脱原発は、私たちの目標です。共に頑張りましょう。           

【若狭の原発を考える会(京都)】

若狭には原発15基があります。このうち8基は廃炉になり、稼働中の7基のうち、5基は運転開始から40年を超えた「老朽原発」で、うち1基は50年を超え、2基はもうすぐ50年超えの「超老朽原発」です。

若狭の原発を考える会は、この若狭で、過去13年間に約400日を費やして集落から集落をめぐって、脱原発を訴えるチラシを各戸配布してきました(愛称;アメーバデモ)。また、老朽原発うごかすな!実行委員会として、年2回程度、若狭で300~500人の全国集会を開催してきました。

このような活動を開始した当初は、私たちの行動に敵対する住民の声が多数ありましたが、今は、そのような声は聞かれません。とくに、老朽原発の稼働を望む声は皆無です。昨年元日の能登半島地震以降は、激励の声も数多く聞かれます。

一方、若狭での行動を背景に、私たちは、原発電気の消費地・関西でも、老朽原発うごかすな!実行委員会として、1000~2000人の結集を得た全国集会を年2回程度開催することができています。

私たちは、台湾が原発全廃を達成したことに、大きく励まされ運動に力を得ました。

今後も、連帯して、原発のない人の命と尊厳が大切にされる世界を展望しましょう。 

【自然の灯をともし原発を葬る会かごしま】

福島原発事故を教訓にした台湾のアジア初の原発ゼロ実現は長い闘いの成果として敬意を表します。事故を風化させようとしている現実と闘う私たちにとっては羨ましくもあり希望です。私達は福島原発事故後、一番先に再稼働し、老朽原発20年延長も達成してしまった川内原発を抱える鹿児島で、桜島の巨大噴火や頻発する鹿児島離島の地震に怯えながら、原発震災でなく民衆の力で原発廃炉の決定を見届けたいと思っています。連帯よろしくお願い致します。

【原発さよなら四国ネットワーク】

先日起きたカムチャツカ沖津波は日本の太平洋岸に押し寄せ、東日本大震災の日々を再び思い出させました。

私たちの住む四国には東日本大震災と同じ規模の津波を引き起こす南海トラフ巨大地震の震源があり、今後30年間に80%の確率で発生するだろうのに、伊方原発が運転を続けています。

非民主的な日本の政府は毒くらわば皿までの格言のように、311の東電福島原発事故の再来を引き起こすリスクを取って原発を推進しているのです。

どうか、人権を尊重しない日本政府に影響されて、原発を再稼働する決定を台湾の人々はしないでください。

【上関原発止めよう!広島ネットワーク】

アジアで初の「原発ゼロ」国家を実現した5月17日の台湾電力本社前集会で、見習うべき台湾市民力の素晴らしさと底力を実感しました。長年の苦難を乗り越え民主化を実現した基盤の上に、反原発運動を粘り強く牽引された林義雄さんたち先達の活動にも敬意を表します。

山口県上関町では原発建設予定地とされた地域住民が40年以上「原発建設反対運動」を継続し、建設を阻止し続けています。記録映画「こんにちは貢寮」を観た反対派の祝島島民は、「私たちと同じ闘いだ!」と大いに共感し、アジアで先頭に立つ台湾の反原発運動に大注目しています。 

環太平洋の地震地帯が大変な変動に入っています。日本が14年前に経験した東北沖地震による福島原発事故の再来にならないように、8月に予定される原発推進派による「国民投票」でも、「原発ゼロ」の継続を勝ち取るよう、被爆地ヒロシマは、上関町住民と共に応援しています。

【広島県被団協・木原省治】

福島原発事故から14年、今なお3万人近い人たちが全国に避難しています。事故を起こした原発の廃炉も、被災者の救済も、地域の汚染も何も改善されない状態が続き、これからの計画もたたない中にあります。

台湾では「日本で原発回帰が進んでいるから台湾の原発も大丈夫」ということが言われているようですが、そのようなデマに騙されないでください。

5月17日の台湾電力本社前での、皆さんとの熱い連帯は忘れません。「台湾の原発ゼロは日本の原発ゼロに通じる。日本の反原発運動の強まりは、台湾の原発ゼロを後押しする」との決意を新たにした時でした。

台湾電力本社ビルに大きく映し出された「非核家圏 No Nukes TAIWAN  No Nukes ASIA」の文字と大歓声、再び!

【核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会(青森)・中道雅史】

5月17日夜、台湾電力本社前でのカウントダウンに参加し、あの歓びを共有できた一人として、8月23日の国民投票に向け果敢に闘いを繰り広げておられる台湾の仲間に対し、心よりの連帯を表明いたします。

日本の原子力マフィア ― 核燃料サイクル推進派は、自分たちが取り決めていた再処理工場の運転期間40年を、突如70年に変更すると言い始めました。恥ずかしい限りです。つじつま合わせの暴挙なのです。

すべては「でたらめ」の上に成り立っています。そして、あらゆる矛盾を子や孫に押し付けるのです。こんなことはもうやめさせましょう。断固とした決意で臨みます。

これまで私たちは台湾の仲間の闘いに常に励まされてきました。これからも、共に!

【原子力資料情報室】

地球温暖化を1.5℃または2℃に抑えるためには、温室効果ガスの排出量を迅速かつ大幅に削減する必要があります。しかし、原発は時間がかかり、高コストでリスクの高いエネルギー源であり、現在直面している緊急事態に対応することはできません。特に古い原発の再稼働は、必然的に重大な原発事故のリスクを再び受け入れることを意味し、国全体に影響を及ぼします。原発を設計寿命を超えて使用し続けることは技術的に可能ですが、老朽化に伴い事故のリスクは増加します。

古い原発の再稼働は、決して解決策ではありません。原発が設計基準を超える地震に襲われた場合、原子炉の直接的な損傷、外部電源の喪失、周辺施設の損傷、環境への大量の放射性物質の放出等の深刻な結果を招く可能性があります。地震多発地域である日本では、地震設計基準が複数回見直されました。これは極めて時間と費用を要する作業です。また巨額の費用と時間を費やしたとしても、老朽化した原発の運転寿命をどれだけ延長できるかは不明です。原発を維持し、改修するための費用が発生するため、電気料金の引き上げにもつながるでしょう。

日本は2011年に大規模な地震と津波による甚大な被害に加えて、極めて深刻な原発事故に見舞われました。原発はどの国にとっても適切な選択肢ではありませんが、特に日本や台湾のようなプレート境界に位置する島国にとってはより一層不適切です。日本の原発事故は、このような災害が国家の存続を脅かす可能性があることを示しました。事故の被害は広範な地域を汚染し、その回復には多大な時間と費用を要します。

私たちは断固として原発を拒否するべきです。

8月13日の公民投票テレビ討論で、反原発派代表の20歳の呉亞昕さんが、福島の21歳の若者からの手紙を読み上げた