日印原子力協力協定 参議院可決による国会承認議決 抗議声明

内閣総理大臣 安倍晋三殿

外務大臣 岸田文雄殿

日印原子力協力協定 参議院可決による国会承認議決 抗議声明

本日、政府・与党(自由民主党、公明党)は、「日印原子力協力協定」承認案について、参議院本会議採決を強行し、可決した。

私たち日印原子力協定国会承認反対キャンペーンは、この暴挙に満身の怒りをこめて抗議する。

衆参両院での短時間の審議でも明らかな通り、この協定には重大な問題点が多数ある。また協定締結はインドの核開発を日本が容認することにつながる。戦後70年間の国民による核廃絶への努力を踏みにじるものだ。

さらに、インドの原発建設予定地住民の人権と環境の侵害に日本が手を貸すことにもなる。

既に明らかな通り、経営危機下の東芝をはじめとして、日立、三菱重工など原発メーカーは、積極的に海外原発事業へ進出できる状況にはない。本協定の採決を迅速に行う必要はなく、本協定に関わるすべての問題を解明するために、慎重な国会審議が行われるべきであった。

本日の参議院可決により、国会の承認議決となるが、多くの問題が解明されておらず、批准手続きの先送りと発効延期を強く求める。

私たちは、本日の採決強行に重ねて抗議し、今後も国会議員、全国各地の団体や市民、そしてインドの現地住民と共に原発輸出を阻止するために闘うことを表明する。

2017年6月7日

日印原子力協定国会承認反対キャンペーン < グリーン・アクション、グループ:南アジアの原発と核兵器、原発いらない福島の女たち、原発メーカー訴訟原告団、原水禁(原水爆禁止日本国民会議)、コアネット(戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション)、さよなら原発神戸アクション、「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク、日本山妙法寺、平和をつくり出す宗教者ネット、武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)、首都圏反原発連合、たんぽぽ舎、特定非営利活動法人(NPO法人)ピースデポ、ピースボート、特定非営利活動法人(NPO法人)ふくしま地球市民発伝所、とめよう原発!!関西ネットワーク、平和と民主主義をめざす全国交歓会、認定特定非営利活動法人(NPO法人)FoE Japan、認定特定非営利活動法人(NPO法人)原子力資料情報室、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、緑のハーモニー調布、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(50音順)

 

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